Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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厚板下書き&バラ園散策
中規模の新作は今日から作り始めました。過去幾度となく私が作ってきたテーブル彫刻になりますが、今回の新作では陶彫部品を接合せず、木材のみで作ります。厚板を4本の柱で支える構造ですが、厚板には文様化した穴を刳り貫き、柱はそれぞれに木彫を施します。もう既に20年以上も使っている愛用の丸鑿と丸鑿用の砥石が刃先が少なくなってしまったので、新しいものに替えることにして、東京の問屋さんから郵送してもらいました。厚板は昨日購入してきました。実材も道具も揃ったところで、漸く新作に取り掛かったのでした。計画ではもっと早く取り掛かる予定でしたが、コンセプトがはっきり決まらず、現在まで制作を延ばしてしまいました。今回の新作はテーブルの高さを意図した作品にするつもりです。イメージの源泉が「発掘シリーズ」とは異なり、これは暫く休止していた「構築シリーズ」になるだろうと考えています。今日の午前中は厚板に下書きを行っていました。穴の刳り貫き作業は明日からになります。昼ごろになって近くのスポーツ施設で水泳をしてきました。連休中はずっと陶彫制作一本だったので、体力維持を図るため久しぶりに身体を動かしてきました。午後は家内に誘われて横浜の中心街にある山下公園のバラ園を観に行くことにしました。家内はよく友人たちと連れ立って花を観に出かけます。コロナ渦の影響でなかなか友人を誘えず、私が車で山下公園まで付き合ったのでした。バラ園は世界各地のさまざまなバラが咲き乱れ、その花のカタチの面白さに暫し時間を忘れました。花の色彩も花の種類だけ多彩さがあり、青さを増し深みが加わった緑の葉と絶妙に調和していました。花を愛でるのは人間だけの特権で、その美しさを享受できる機会は、いろいろな意味で幸せなのだろうと改めて思いました。バラ園を後にして横浜駅に立ち寄りました。行きつけの眼鏡店で私の眼鏡のフレームを修理に出し、画材店で油絵の具を購入してきました。横浜駅まで行かないと用事が済まないことがあり、先月で公務員を退職した私は、こんな機会にまとめて用事を済ましています。通勤がなくなった分、ついでに店に立ち寄ることがなくなり、利便さには事欠きますが、現在の私には工房に篭れる幸せもあります。明日は制作一本の一日になります。