Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 思いつきの鑑賞週間
毎週土曜日にその週の制作状況をまとめていますが、このところ土曜日に用事が出来ていて、1週間のまとめは日曜日になっています。この1週間も創作活動に大きな変化はなく、朝から夕方まで陶彫制作に没頭していました。月曜日には立方体の陶彫8点の仕上げと化粧掛けを施し、窯に入れました。火曜日は窯で焼成中のために窯内温度の確認をしてきました。水曜日は新たな陶土の土練りとタタラ、木曜日は成形2点、金曜日は窯出しと最終チェックをしていました。土曜日は工房に行かず、家内の叔父一家と真鶴のミカン畑に行き、ミカンの収穫をしてきました。毎日制作スケジュールが決まっていて、その上で月曜日と火曜日、金曜日の昼頃は近隣のスポーツ施設で水泳をしていました。ここまでは変化のない1週間でしたが、水曜日の夕方に突如思い立って映画に出かけました。前から観たいと思っていた映画ではなく、思いつきの映画鑑賞でした。映画「THE FIRST SLAMDUNK」は、私は往年のファンとして、これを観に行くか否か迷っていましたが、家内を誘って本作を観に行きました。結果として本作は満足のいく出来栄えで楽しかった印象が残っています。映画監督を兼任した漫画家の思いが伝わった映画ではなかったかと思っています。家内はフアンでもないのによく付き合ってくれましたが、動画のクオリティの高さと試合運びの巧みさに、暫し我を忘れて楽しんでいたようです。次の思いつきは昨日のミカンの収穫の後にやってきました。ミカン畑に行く途中に「江之浦測候所」という看板が目に留まり、そこに行きたいと私は家内に主張しました。ここは現代美術家杉本博司氏が設立した美術館で、相模湾に臨む急峻な地形を利用した環境そのものをアートに見立てた特殊な施設で、私はテレビの報道で知っていました。家内は映画同様、何も分からずに付き合ってくれましたが、その景観の素晴らしさが気に入ったらしく、これも楽しんでいたように思えました。何もしなければ失われてしまう古美術品を、新しい解釈のもとで展示するコンセプトは本当に感心させられることが多く、杉本氏の考え方には遥か太古から未来へ続く思想が見て取れます。ここに来てよかったなぁと思える時間を過ごせました。昨日の印象を糧に今日の私は制作三昧でした。日曜日なのでいつものように美大受験生が工房に来て、夢中になって平面構成をやっていました。実技と鑑賞は車の両輪のようだと、私は改めて感じていました。