Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 中規模作品を作り始める
昨日、建材店で板材を購入してきたので、今日はいつも通りの陶彫制作の合間に、中規模作品について考え始めました。大まかなイメージは既にあって、その具現化をどうするのか、まず板材に下書きを始めました。私はエスキースを紙に描くことはせず、いきなり作り始めるのです。中規模作品は、現行の新作と一緒に個展で発表する予定です。中規模作品を作ろうとした動機は集合住宅「RAUM」にあります。両親が亡くなったために実家を解体し、私はそこに集合住宅を建てました。ドイツ語でスペースという意味の「RAUM」という名称を集合住宅につけたのですが、文字通り階段下にちょっとしたスペースがあり、そこに彫刻を置いたらどうでしょうかという建築会社からの提案がありました。私はかなり乗り気になって作業を始めようとしたのしたのですが、現行の新作による制作サイクルが回っていて、なかなか中規模作品が割り込む余地がなかったのです。何とか今日から始めることになりましたが、作品の条件は階段下の閉塞した空間にあり、そこにふと眼が止まって癒しがあれば自分としては満足かなぁと思っています。発想は京都の旧家で見かける坪庭です。さしずめ私の陶彫作品は庭石で、そこから照明が出てくると癒しの空間になるのではないかと思うのです。もう少し作品が煮詰まってきたら、もう一度NOTE(ブログ)に書こうと思います。今日は後輩の彫刻家が工房にやってきて、木彫を熱心にやっていました。日曜日になると誰かが工房にやってくるので活気があります。