Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 梱包&鑑賞充実の1週間
週末になりました。今週は来年に向けた陶彫制作と今夏開催の個展のための梱包作業を毎日行っていました。平日も週末もなく、ずっと継続している仕事にちょっと疲れ気味になってしまったので、木曜日は家内を誘って東京上野の東京都美術館に「マティス展」を見に出かけました。最近は平日と言えども展覧会は混雑していることが多く、美術館での鑑賞が美術専門以外の人たちにも定着しているのを嬉しく思います。これは美術館や画廊が身近になっている証拠で、しかも現代美術にも理解を示している人も増えてきました。同日に立ち寄った横浜のそごう美術館は、現代彫刻をやっている日本人作家による展覧会で、ここにも見に来ている人がいました。ただ、「マティス展」に比べると鑑賞者が少ないのは、美術史の中での有名無名もありますが、広報の影響も少なからずあると思いました。私も含めて個展にかける広報費はほとんどなくて、結局画廊のもつ顧客や私個人が出す案内状が唯一の広報になるのかなぁと思っています。知り合いがわざわざ個展会場に来ていただけるのは嬉しい限りで、私としては旧交を温めるだけで満足を覚えます。私にとって美術鑑賞は制作や梱包作業の合間に出かけることで、良い気分転換になるのと同時に、自己表現を見つめる機会にもなるのです。これは持論ですが、実技と鑑賞が両輪として原動力となって、創作活動に働きかけていると実感しています。梱包作業は創作に比べれば退屈な仕事です。やらなくてはならないので毎日やっていますが、早く梱包を片付けて、来年の創作への一歩を踏み出したいと考えているため、今や同時進行でやっているのです。週に1回の鑑賞はホッとするので、来週にも鑑賞に出かけたいと考えています。