Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 展覧会2つ&映画の1週間
週末になりました。今週も相変わらず朝から工房に通って制作三昧の生活でしたが、水曜日と金曜日は工房での作業を止めて、東京の映画館、美術館や博物館に鑑賞に出かけていきました。残暑が厳しく工房での作業がやり辛いこともあって、今週は気分転換を図りました。それでも工房にいる時は、茹だるような暑さの中で陶彫制作を行っていました。いつも来ている後輩の彫刻家や美大生もいて、それぞれの課題に取り組んでいましたが、彼らにも涼風が当たるように大型扇風機を首振りにしたり、小さな冷蔵庫にはお茶やスポーツドリンクを入れて冷やしていました。昼食のパンやおにぎりも冷蔵庫に入れていました。工房での暑さ対策と言っても大したことは出来ず、私たちは耐え忍んで作業をするしかないのが現状です。前述した通り今週の鑑賞は充実していました。まず水曜日は私一人で渋谷に出かけ、得体のしれない状況に身を委ねる少女を描いた「オオカミの家」を観てきました。ストップモーション・アニメという手法は手間がかかる映像表現ですが、荒唐無稽な場面設定もすぐに可能にしてしまう面白さがあります。同じ日に駒場まで移動し、久しぶりに訪れた日本民藝館で開催中の「聖像・仏像・彫像」展を見てきました。民間信仰の素朴な像も彫刻として捉えた発想に惹かれ、心が安堵する感覚を持ちました。金曜日は家内と上野の東京国立博物館に出かけ、「古代メキシコ」展を見てきました。ここは大掛かりな展示があって、なかなか見応えがありました。「古代メキシコ」展は予約なしで入れましたが、内部は結構混雑していて、テレビ等で話題になった展示品には人だかりが出来ていました。メキシコはヨーロッパやアジアとも異なる独特な美意識があって、この土地を訪れたなら、また何か新鮮な驚きがあるだろうと想像をしていました。北米もそうですが、南米にも私は行ったことがないので、一度は行ってみたいなぁと願う気持ちが強くなりました。