Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 歩み続けた1週間
週末になりました。今週は8月から9月へ移った1週間でしたが、気温の高さは変わらず、工房では汗びっしょりになりながら作業を続けていました。今週は展覧会等の鑑賞に出かけることもなく、陶彫制作に歩みを止めなかった1週間でしたが、制作サイクルは多少ゆっくり目にしていて、朝9時から作業を始めても、終わる時間はその時の制作ノルマが達成されれば早めに終了していました。夕方は空調の効いた自宅で休むことも必要と思っていて、永く創作活動を続けるためには、全身を緩めるようにしていました。若い頃から生真面目な私は、ダラダラと過ごす時間は罪だと感じていて、スケジュールを詰めるだけ詰めていました。そのおかげで教職との二束の草鞋生活が成り立っていたことも事実です。今はゆとりも生まれていますが、完全に制作を休むことはせず、毎日陶土と向かい合っています。自分にとって生きている実感を感じている時はどんな時なのか、今週はそんなことも頭を過りました。多忙な教職時代にも、時間が空けば自分自身に生きがいを問うことはしていて、それがあったからこそ、教職に引きずられることがなかったのかもしれません。教壇にいると自分が全体の奉仕者であることは自覚させられます。全てが生徒主体であり生徒のペースで進んで行くのが学校運営だからで、それは管理職になって、さらに明確化したように思います。自分のことはさておき、学校が恙無く回っているか、生徒は安全に過ごしているか、常に気にしていました。だからこそ自分を取り戻す時間が必要で、私は夜の時間帯に自宅でRECORDを描き、NOTE(ブログ)を綴ってきました。退職して漸く自分が生きたいように生きられる幸福を得たように感じたのでした。今週は陶彫制作で歩み続けた1週間だったために、そんなことも考えたのでした。