Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 窯の修理と焼成
週末になりました。今週で一番印象強かったことは、窯の修理とその後の焼成に関することです。窯は2009年8月に工房に設置しました。工房が完成して、すぐ窯を入れたわけです。それから14年間が過ぎましたが、耐火煉瓦を覆っている鉄板の錆びを落とすくらいの定期的なメンテナンスをしていたくらいで、窯内のヒーター線を換えていくような大きな修理はしてきませんでした。今年に入って4月にヒーター線1本の断線が見つかって修理をしましたが、その後は個展に出す陶彫作品を間に合わせることが出来て、何とか焼成は成功していました。ところが個展終了後に窯の温度が思うように上がらなくなり、業者に見てもらったところ、残りのヒーター線5本の劣化が原因ではないかという結論に至りました。今週の月曜日と火曜日は業者を呼んで、大掛かりな窯の修理をやりました。実は焼成待ちの作品が増えていて、乾燥場所が狭くなっていたので、修理後にさっそく試運転を兼ねて焼成をやってみました。温度の上昇が気になって、私は度々工房に様子を見に行きました。私の目には窯が新しく生まれかわっているように映りましたが、結果はまさにその通りで、焼成は成功していました。窯を開けた時の陶彫作品の肌触りに私はホッと胸を撫で下ろしました。業者に無事に焼成できたことを伝えました。焼き物は窯が命です。焼成が問題ないと思えば、今後の陶彫制作に弾みがつきます。今週後半は日々陶彫制作に精を出していました。このところ気候が涼しくなってきたので、作業はやり易くなりました。工房は亡父が残してくれた植木畑にありますが、周囲の木々が秋を感じさせてくれます。秋の花々や実がなっているのを見ると、心が豊かになってそれだけでも嬉しくなります。