Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 新作へ向けて
今日の午前中は7月個展に出す作品の梱包を行い、午後になって来年の新作に向けて歩き出しました。新作は木彫レリーフによる三双屏風で、陶彫部品を埋め込むのは「発掘~混在~」と同じですが、木彫部分がかなり異なっています。昆虫のような生命体をイメージしていて複数の脚を彫りだしていこうと考えています。陶彫部品は甲羅のようなイメージです。現在工房にある木材を集め、足りない木材は近日中に買いに行きます。木材は建築の内部に使う集成材で、無個性で安価なものです。その方が造形には都合がいいのです。木目の美しい銘木は、そのままで価値を持っているので肌理細かな工芸には向いていますが、素材の表面に頼らない彫刻には不向きです。まず、新作の全体計画をぼんやりと頭に描きました。素材を前にしないと、どうにもカタチがまとまらないので、大まかなイメージを掴んでおいて、原寸大のエスキースを描くことにしました。今回も陶彫部品と木彫部分を同時に進める予定です。常に全体を見ながら進める方法は「発掘~混在~」と同じです。ただし今回は砂マチエールは使いません。木材の彫り跡をそのまま残そうと考えていて、木は木のまま見せる方法をとります。実際には明日から作業を始めます。