Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 焼成と鑑賞の1週間
週末になりました。今週の創作活動の状況を書いていきます。この時期の気候が創作活動には向いていると感じています。そのため朝から夕方まで工房にいて制作を続けています。今週は窯入れも行ったのですが、翌日は電気の関係で照明を点けられず、自然光の中での制作になりました。陶彫制作を中心に一日の生活が回っています。夕方自宅に帰ってくると、平面RECORDの制作に入ります。読書をしたり、このNOTE(ブログ)を書く時間もあるので、一日のほとんどを創作活動に当てていると言っても過言ではありません。公務員として働いている時に夢見た創作活動一本の生活ですが、現実は決して夢心地ではなく、創作には自分の精神を追い込んで、カタチを導き出す行為があって、なかなか厳しい状態でもあるのです。贅沢な悩みかもしれませんが、給与は入ってこなくても、人はそれだけで満足できるものではなく、自分の精神状態を良くするためにも、何かに打ち込む必要があるのだろうと考えています。彫刻は骨の折れる作業であるのは百も承知で、それでもこの作業を止められない麻薬的なものがあるのかもしれません。今週は窯に作品が入っている焼成中に、東京の映画館と美術館に鑑賞に出かけました。それも癒される内容ではなく、自分に何か啓示を与えてくれるようなものを敢えて求めて出かけたのでした。私にとっての鑑賞は、遊びの要素が少ないと思っていますが、制作行為と裏表なので、つい生真面目な研鑽を積もうとしてしまう自分の癖が出てしまうのです。最近では、満足は自分が創り出したものにしか得られなくなっていて、一般の人との感覚が少しずつズレていくのを感じます。仕事をしていた時は、組織があったので、その都度バランスを考えながら働いていましたが、もう後戻りできない我儘な自分がいるのです。