Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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秋が深まる11月に…
秋が深まる11月になりました。つい先日まで酷暑と闘っていたのに、工房の周囲では紅葉が始まり、朝晩は寒くなりました。この季節は創作活動には絶好の季節で、とにかく制作を前に進めたいと思っています。今月も平日も週末もなく毎日工房に通い続けることになりそうですが、時に鑑賞を入れていきます。先月は美術館へはよく出かけましたが、映画館へは行けず、最近では生の音楽や演劇を観る機会もめっきり減っています。少なくても映画館へは足を運ぼうと決めています。2年前に教職を退いてから、多少なりとも余裕が生まれるかと思っていましたが、今となってはそれは妄想でしかなく、毎日制作に励む毎日です。週2回は近隣にあるスポーツ施設に水泳や水中筋トレに通っています。長く創作活動を続けるために体幹を鍛え、筋肉の衰えを防ぎたいのです。以前ならマスターズ大会に出て記録を伸ばそうとしていた時期がありましたが、今はあらゆるものが創作活動に収斂していく塩梅です。自分のために費やす時間は本当の意味での満足を自分に与え、生きがいを齎します。創作活動では知的好奇心も芽生え、そのための読書も必須です。彫刻制作に纏わる学問には哲学や現象学、民族学などが挙げられますが、それだけに限らず興味関心の赴くまま、何でも吸収していこうと思っています。私自身はもともと内部に潜む才能は乏しく、外部刺激によって才能を育てていく必要を感じています。若い頃からあった知的興味に対する渇きのような欲望はその現れではないかと思っています。秋が深まる季節だからこそ、自分の創作欲求に従い、日々大切に過ごしていくつもりです。