Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 制作&映画鑑賞の1週間
週末になりました。今週も毎日工房に通い、陶彫制作に明け暮れました。一度窯入れをしたので、工房での作業は一日休みましたが、自宅でRECORDの遅れを取り戻すために時間を費やしました。混合化粧土の追加分の攪拌も行いました。陶彫制作は順調のようでいて、決して単調ではなく、その都度創作行為に緊張を覚えることもありました。それが創作活動というもので、常に自分の精神状態を前向きにしておく必要を感じます。毎回異なる作品を作っているので、何年やっていても慣れが生じないのです。今週は映画を観に行きました。映画「鬼太郎誕生」はアニメ作品でしたが、妖怪キャラクターが登場するファミリー向けの内容ではなく、昭和の時代にあった地方の農村と戦後復興が目覚ましい都会の狭間を描いた面白い内容でした。横溝正史の「犬神家の一族」を彷彿とさせるムラの掟と、そこに封印された魑魅魍魎を絡ませたもので、私自身も感じる要素があって、テーマを絞って別稿を起こそうかと考えています。私はその土地を祀った霊場に惹かれるものがあり、映画はそんな私の興味関心を刺激してくれました。私は特定の神も仏も信じませんが、何かを信仰する心は持っています。人類が知性を持った初期の学問としての宗教の意義にも興味があります。理屈では説明のつかない世界観にも興味があります。そうしたことが自分を創作に向わせているのではないかとさえ思っているのです。人にとっては何の意味もないものなのに、自分にとっては生涯を賭するほどのもの、それが創作ではないかと考えます。今週はそんなことに考えを巡らせた1週間でした。