Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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陶彫一辺倒の9月を振り返る
9月の最終日になりました。4月から創作活動一本になり、ちょうど半年が過ぎました。9月も陶彫一辺倒で、30日のうち26日間工房に通いました。窯入れを4回行ったので、工房に行かない4日間は焼成のために照明等の電気が使えない日であったことが分かりました。陶彫制作に始まり、陶彫制作に終わる1ヶ月は、精神的に充実をしていて楽しいと思える時間が多かったと思っています。これは教職公務員として長年仕事をしてきた自分への褒美なんだと思っていて、自分のために使える時間がいっぱいあることに幸福を感じます。同時に彫刻に対する真摯な気持ちとしては、なかなか満足できない内容に愕然とすることもあります。自分は彫刻を始めた学生時代から、どのくらい進歩したのか、何が自分の中で変わったのか、それが実感できない時が時折あります。表現は変貌を遂げたけれど、内容はどうなのか、思索は深く掘り下げられているのか、未だ道半ばにある自分に焦る気持ちも出てきています。今は時間に追われる生活ではないからこそ、自分の立ち位置をじっくり確認しているのだと思っています。創作活動は制作と鑑賞の両輪があって、そこで自らの造形哲学を培っていくものです。鑑賞として今月は「ボイス+パレルモ」展(埼玉県立近代美術館)、「メヒコの衝撃」展(市原湖畔美術館)、それに加えて後輩の彫刻家が所属している「二科展」(国立新美術館)、旧友の陶芸による個展(noie)に行って来ました。美術展以外の鑑賞は新型コロナウイルス感染症の影響で出かけることが出来ませんでした。今月は陶土が足りなくなり、栃木県益子町にある明智鉱業から陶土800kgを送っていただきました。一日1点制作のRECORDは過去の下書きをかなり挽回してきていますが、まだ正常には戻りません。引き続き頑張っていこうと思います。読書はイタリアの宗教画家の伝記を読み終えて、今は脳科学者がアートについて著した書籍を読んでいます。日常生活では水泳を再開したことで、身体全体の体感が変わったように思います。身体が引き締まるほど泳いでいないので体形は変わりませんが、歩く等の行動が速やかになった気がします。スポーツはいいものだなぁと感じるこの頃です。