Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

2015年HP&NOTE総括
2015年の大晦日になりました。毎年恒例になっていますが、今年の総括をしてみたいと思います。今年の7月個展で発表したのは「発掘~群塔~」と「発掘~丘陵~」でした。陶彫部品の多さで毎年更新している最近の状況は、なかなか厳しいなぁと思っています。横浜市公務員の管理職と彫刻家との二束の草鞋生活は、さすがに板に付いたものの、週末を制作で過ごす日常では何かに急きたてられるような圧迫感をもつこともあります。定年退職が近づいている今となっては、二束の草鞋生活もいずれ思い出になっていくのかなぁと思っています。現在はそんなことを振り返る余裕もなく、来年の夏発表する新作に精を出しています。今年は工房にロフトが出来て、作品保管部分が拡充されました。空間が広がったことで制作に意欲が湧いてきました。陶彫はまだまだ奥の深い世界で、自分は生涯関わってもこれぞ陶彫だというものが見つからないのではないかと思っています。一日1点ずつ制作しているRECORDは、作り始めた2007年から現在まで優に3000点を超えていますが、ここまできたら継続していくしかないと考えています。RECORDは文字通り日々の記録をしていく表現媒体なので、毎晩飼い猫のトラ吉に邪魔されながら、自宅の食卓でコツコツ描いているのです。今年の鑑賞で印象的だったのは上半期は「鳥獣戯画」、下半期は「兵馬俑」でした。同業では故若林奮先生の彫刻展が強烈でした。加えて今年は映画をよく観ました。横浜にあるミニシアターには足繁く通ったものだなぁと思いつつ、印象に残っているのは戦後70年の影響なのか、戦争に纏わる作品ばかりです。邦画の「野火」、洋画ではヒトラーを間接的に描いたドイツ映画や社会派のロシア映画が多かったように思います。今年の読書は、長く関わっているのがフロイトの「夢解釈」で、まだ読み終わらず年を越します。今年も作品の撮影や個展の運搬、ロフトの作品移動等で、多くの人の手を煩わせました。手伝っていただいた方々に改めて感謝です。有難うございました。最後に拙いNOTEを読んでいただいている多くの皆さまに感謝申し上げます。皆さまにとって来年が良い年でありますように。