Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > 書籍
2008.07.18

毎年夏にはまとまった休暇が取れるので、読書をする時間が確保できます。昨年はドイツ表現主義について何冊か本を読み、造詣を深めることができました。今年はどうしようかと思っています。奄美で画業を打ち立てた田…[続きを読む]

2008.06.25

先日まで読んでいた日本画家田中一村に関する書籍の2冊目です。新聞社が編集した田中一村の伝記で「日本のゴーギャン」という表題がついています。同じ作家に関するものを別の書物で続けて読むのは初めての体験です…[続きを読む]

2008.06.24

表題は大矢鞆音著「田中一村 豊饒の奄美」で、3月に奄美大島に行った時に購入した書籍の一冊です。田中一村は以前NHK「日曜美術館」で取り上げられて興味を持った日本画家で、横浜のデパートの巡回展にも足を運…[続きを読む]

2008.06.19

車検があって今週は電車通勤です。通勤時間は読書の時間と考えるようにして、自宅に山積みされた本の中から何を読もうか選びました。今年3月末に奄美大島に行った際に購入した日本画家田中一村の伝記や評論を読むこ…[続きを読む]

2008.06.18

表題は谷川渥著「廃墟の美学」のことです。これは廃墟の図像学というか美学として捉えた廃墟論です。自分の陶彫による作品は、廃墟(遺構)をテーマにしているので、本来ならもっと早くこの学問を知っておくべきだっ…[続きを読む]

2008.06.16

一冊の本が読み終わる前にあれこれ本を買ってしまう癖があって、昔から読もうと思う本が山積みになっています。どんなにパソコンが便利になっても、本をめくる時のわくわくする気分は学生時代の頃と同じです。自分は…[続きを読む]

2008.06.13

ヨーン・フェレメレン著「ピーター・ブリューゲル物語〜絞首台の上のカササギ〜」(鈴木久仁子・相沢和子訳)を今日読み終えました。これは創作だと思っても、ブリューゲルの短くも過激な一生がいろいろな人との関わ…[続きを読む]

2008.06.12

まだ読み終えてもいない本をブログに書くのは初めてです。厚めの本ですが、翻訳であっても読みやすく、さらさら読めてしまいます。こうした歴史に現れる断片を使って創作していくことは、読み側としては楽しい限りで…[続きを読む]

2008.05.22

会議と会議の合間に横浜駅にあるデパートに立ち寄って、そこで開催されている「佐伯祐三展」を見てきました。かなりまとまった油彩があって充実した内容でした。いずれの油彩も旧友に会ったような懐かしさを覚えまし…[続きを読む]

2008.05.13

公務と創作活動を繰り返している日常の中で、ひとつだけ等閑にしているのが読書です。本を読む時間がなかなかとれず、読みたい本が山積みにしてあります。何回かブログにも書いていますが、ゆっくり本が読める時間が…[続きを読む]

2008.05.10

木を彫る行為の蓄積で作品が必ず完成に近づくと信じて、今日も鑿を振るっています。私の作品は初めにイメージがあって、それが完成された状態を示しているので、そのイメージに近づくために、各パーツに分けて日々の…[続きを読む]

2008.05.06

東京の町田市にある国際版画美術館で表記の展覧会をやっていたので見に出かけました。「南洋群島」という聞き慣れない名称は、赤道付近の島々のことで、第一次大戦後にドイツ領だった群島を日本が統治することになり…[続きを読む]

2008.05.04

笠間の陶炎祭の出かけると必ず茨城県陶芸美術館に立ち寄ります。陶炎祭が行われている芸術の森公園にこの美術館があるためです。今回の「荒川豊蔵展」は人間国宝として永年陶芸の本流に身をおいた巨匠の作品を余すと…[続きを読む]

2008.05.02

決してモデイリアーニに触発されたわけではなく、ちょうど「モデイリアーニ展」を見に行った日と前後して、自分はカール・アインシュタイン著「黒人彫刻(鈴木芳子 訳)」を読んでいました。「黒人彫刻」は短い論文…[続きを読む]

2008.04.26

表題のタイトルの面白さについ魅かれて酒井忠康著「犬になった彫刻家」を購入してしまいました。この彫刻家とは今は亡き若林奮。自分が学生時代にキャンパスで何度かご本人の姿を見ていながら、若林先生に話しかける…[続きを読む]

2008.04.22

自分は建築家でも建築史家でもないので、和室に対する考察はきわめて表面的で、実直な感想しか持ち合わせていませんが、かねてより和室に対する関心はありました。我が家にも小さな和室があります。帰宅してすぐ寝転…[続きを読む]

2008.04.20

久しぶりに教え子の美大生が作業場にやってきました。プロダクトデザインを専攻している彼女は家具制作の課題を抱えてきました。自分が制作している彫刻の現場に家具を持ち込んできたことが契機になって、家具の在り…[続きを読む]

2008.04.16

このブログを書き始めた頃に読んでいたブイヨン著「粗い石」。これの感想を2年前にブログに載せています。そこで再び「粗い石」です。再読を重ね、名も無き修道士たちのル・トロネ修道院建造にかかる話は、何度読ん…[続きを読む]

2008.04.15

故若林奮の彫刻に「100粒の雨滴」という奇妙なタイトルのついた作品があります。正方形の銅板を何枚も重ねた作品で、銅板には何かしら痕跡のようなものが施されています。自分は大学時代に校内でよく若林先生の姿…[続きを読む]

2008.04.09

近隣にあるスポーツクラブで水泳をしていて感じることは、腕や掌で水の抵抗を受け、それが前へ進む原動力になっている一方、身体を横位置に保ち、左右をローリングさせることで水の抵抗を減らしている基本的な原理で…[続きを読む]

2008.04.04

表題はドイツ語でフッツエルブロートと発音します。乾燥した果物が入ったパンのことです。自分はこれに限らず、ずっしり果物が入ったパンが大好物で、クリスマスの時期には同種のStollen(シュトーレン)が日…[続きを読む]

2008.04.01

4月になりました。横浜では桜が満開です。自分のホームページのギャラリーに「構築〜解放〜」をアップいたしました。木彫による2作目になります。昨年の「構築〜包囲〜」と今年の「構築〜解放〜」。この2点が対に…[続きを読む]

2008.03.26

奄美大島最初の訪問先は日本画家田中一村の足跡でした。50歳にして奄美に移り住み、69歳で亡くなるまでの間に、それまでの日本画では取り上げられなかった南国の風物を、独特の構成と卓越した描写力で描きあげた…[続きを読む]

2008.03.24

先日のブログにムアについての文章を載せましたが、今回は私見ではなくイギリスの評論家による研究書からの掲載です。研究書は中途半端なところで読むのを止めてしまい、自宅の書棚に眠っていました。今回それを取り…[続きを読む]

2008.03.21

今月のRECORDは「正方形」をテーマにして一日一枚のペースで平面作品を作り続けています。今月26日から奄美大島に行くので、この「正方形」と奄美大島で見聞するであろう風物や風景をどのように合わせるかを…[続きを読む]

2008.03.19

家内の亡母は奄美大島出身で、旧姓を「量」と言います。嘉徳という村で生まれたそうです。奄美大島の地図で見ると、南端の古仁屋港の近くに嘉徳があります。奄美大島は義母からいろいろなことを聞かされていましたが…[続きを読む]

2008.03.12

前のブログに閉塞された空間の魅力について書きました。閉塞された空間の規模が大きくなったものが洞窟です。自分が幼かった頃に家の近くにあった小川が流れる小さなトンネル。20代の頃トルコの旅先で体験した地下…[続きを読む]

2008.03.09

陶彫ランプシェードの照明を設置するための台座を求めて近隣の材木店に行きましたが、ぴったりする木材が見つかりませんでした。前に作った「街灯」2点も「壁灯」も新木場まで出かけて木材を選んできたので、今回も…[続きを読む]

2008.03.08

週末は制作に追われています。普段の公務を忘れ、頭を切り替えて創作に没頭しています。この頭の切り替えは、昔の自分に比べると本当にうまくなったと思います。二束の草鞋を履いているので、速やかにスイッチを切り…[続きを読む]

2008.03.07

夜が明けるのが早くなり、職場に出かける時間は薄紫の大気が立ち込めています。しばらく前は真っ暗だったのに…。季節の変わり目で体調を崩しやすいことは充分わかっていても、また結構無理をしているのではないかと…[続きを読む]

2008.03.02

今日も昨日に続き、杉材を3本荒彫りして作業場を後にしました。夕方、高速道路を飛ばし、横須賀まで行きました。現在、横須賀美術館で開催している「若林奮 VALLEYS展」を見るためです。かなりまとまった彫…[続きを読む]