今朝NHK番組「日曜美術館」を見ていたら、ドイツ人画家P・クレーを取り上げていました。クレーは自分のブログにも度々登場していますが、しばらく記憶の隅にいたと思うと、また立ち現れてくる芸術家の一人です。…[続きを読む]
故若林奮先生の作品の中に、ほとんど土中に埋めてしまって僅かしか見えない彫刻があります。府中美術館の野外にある鉄の作品も上の部分しか見せていない彫刻です。それを見ると鑑賞者は唖然としますが、自分にはその…[続きを読む]
表題は白倉敬彦著「夢の漂流物」(みすず書房)です。「私の70年代」と副題がついている通り、作者が交流した美術家や文学者を通して70年代を回顧し、その時代の側面を分析したエッセイです。自分は大学を出たの…[続きを読む]
ホテルの大広間を借り切って、「古代・現代 思索する手」展のオープニングレセプションがありました。スポンサーのNTT東日本の方々や美術館学芸員、博物館学芸員、画廊関係者、それに高崎市を中心に活躍する画家…[続きを読む]
群馬県高崎市の企画展「古代・現代 思索する手」の案内を数名の方々に出すことにしました。もちろん実際に来ていただくことは考えていません。こんな企画を通して造形に関して何か示唆に富むお話でもいただければと…[続きを読む]
同じ日本画家と言えど加山又造と田渕俊夫はまるで異なる個性を持った大家と言えます。同じ水墨画でも加山芸術が岩肌に打ちつける波濤のような華麗さがあると思えば、田渕芸術は静寂な森林や草原に爽やかな風を送る微…[続きを読む]
時を同じくして日本画の大家2人が個展を開催しています。2人とは加山又造と田渕俊夫です。まず今日は東京六本木の国立新美術館でやっている「加山又造展」の感想を書きます。加山又造は日本画の画壇で三山(東山・…[続きを読む]
地元横浜のデパートで「絹谷幸二展」が開催されているので見てきました。独特な色彩はますます冴えわたり、補色同士のぶつかり、構成のメリハリが圧倒的な力で迫ってきました。絹谷絵画は、日本人好みの肌理が細かく…[続きを読む]
NHK番組の「ミューズの微笑み」を見ていたら、岐阜県にある「養老天命反転地」を取り上げていました。ずいぶん前に自分もこの公園(?)に行ったことがあります。斜面に建築とも遊具ともとれるオブジェが点在し、…[続きを読む]
昨日に引き続き、クレーの詩集から感じたことをブログにまとめます。「この世はぼくを捉えようがない。死者たちや、生まれてもいない者たちのところでちょうどよく暮らしているのだから。創造の中心にふつうよりちょ…[続きを読む]
表題はステイーヴン・ビーステイのイラストによる絵本です。学術的な絵本と言っていいかもしれません。古代ローマの様子、たとえば商店街や神殿、コロッセウム、波止場、大浴場といった建物とそこに集う人々が克明に…[続きを読む]
東京都町田市にある国際版画美術館で現在「ピラネージ版画展」が開催されています。18世紀のイタリアで活躍した著名な版画家ピラネージは何かの図版で見ていましたが、内容を知ったのは谷川渥著「廃墟の美学」から…[続きを読む]
八木一夫のオブジェ焼に関する書物を読むと、そこにちょいちょい辻晋堂という名が出てきます。彫刻家辻晋堂は亡くなられて随分経ちますが、ギャラリーせいほうで個展をやっていた作家でした。自分は学生時代に個展に…[続きを読む]
表題は樋田豊郎・稲賀繁美編集による故陶芸家八木一夫に関する本です。八木一夫が中心になって活動した「走泥社」や当時オブジェ焼と呼ばれた機能を持たない陶磁器の作品を自分なりに理解してみようと思って、京都に…[続きを読む]
東京国立博物館で開催されている「大琳派展」は、自分にさまざまな課題を投げかけてきました。琳派は尾形光琳の「琳」の字をとっているので尾形光琳を中心とする流派であることがわかります。「琳派」は、その絢爛た…[続きを読む]
東京国立博物館で開催中の「大琳派展」に俵屋宗達下絵・本阿弥光悦筆による「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」が展示されていました。飛翔する鶴の群が金銀泥で描かれ、そこで繰り返し変化する鶴の姿が、自分にはアニメーシ…[続きを読む]
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一による「風神雷神図屏風」が並べて展示してあることは今までにないことだと思います。東京上野の国立博物館平成館で開催されている「大琳派展」は絢爛たる作品が並べられ、な…[続きを読む]
ウイークデーというのに都立美術館は大変な混みようで、人と人のすき間から名画を鑑賞する状況でした。フェルメールは日本人好みの画家なのでしょうか。先頃「牛乳をそそぐ女」が国立新美術館に来た時も人混みの中で…[続きを読む]
3年ほど前に日本美術家連盟に加入しました。恩師池田宗弘先生の推挙によるもので、会員番号は9673です。もちろん彫刻部に所属しています。連盟は度々会報を送ってくれます。今回は会員証が新しくなりました。ユ…[続きを読む]
昨日まで読んでいたフェルメールの伝記小説「運河沿いのフェルメールの家」は、冒頭フェルメールの結婚式で真珠の耳飾りが登場し、最後はデルフトの風景をフェルメールが描くところで終わっています。最後に出てくる…[続きを読む]
表題はイングリット・マラー著、鈴木芳子訳によるフェルメールの伝記小説です。芸術家を扱った伝記小説は大好きで、前にペーター・ブリューゲルの伝記小説を読んでいました。伝記といっても時代背景だけは史実に基づ…[続きを読む]
横浜市民ギャラリーで「ブラジル×ヨコハマ時の懸け橋」とタイトルのついたブラジル日系画家による100年の歩みを総括する展覧会をやっています。今年はブラジル移住100周年にあたるそうで、物心共に安定した日…[続きを読む]
表題はドイツの女流画家ケーテ・コルヴィッツの日記につけられたタイトルです。ブログでは8月11日に「ケーテ・コルヴィッツの肖像」の感想を書いています。同時に読み始めた2冊のコルヴィッツの本でしたが、かな…[続きを読む]
暑い作業場から空調のきいた自宅に戻ると、疲れがどっと出るのですが、この夏は読書も欠かさずやっています。ちょうど読み終えたのが志真斗美恵著による「ケーテ・コルヴィッツの肖像」です。あわせてコルヴィッツの…[続きを読む]
新藤信・文「クレーの旅」を読みました。写真図版が多く旅のイメージが捉えやすい冊子です。クレーに限らず芸術家が旅で得る情報、体験がいかに大切なものかがよくわかりました。クレーの場合は、北アフリカのチュニ…[続きを読む]
先週の自分の個展開催時に、銀座を拠点に美術館を見て周り、1週間で6つの展覧会を見てきました。今日はその最終報告。新宿の東郷青児美術館でやっていた「アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス」展。正規の美…[続きを読む]
昨日に引き続いて、個展開催のために東京通いを理由にして、美術館めぐりをしています。今日は六本木にある国立新美術館で開催中のアボリジニの画家「エミリー・ウングワレー展」へ行ってきました。80歳近くなって…[続きを読む]
毎年夏にはまとまった休暇が取れるので、読書をする時間が確保できます。昨年はドイツ表現主義について何冊か本を読み、造詣を深めることができました。今年はどうしようかと思っています。奄美で画業を打ち立てた田…[続きを読む]
最近は芸術家の生き方を映画にしたものをよく観ています。メキシコの画家フリーダ・カーロ、フランスの彫刻家カミーユ・クローデル、それに今回はイタリアの画家アメデオ・モデイリアーニを主人公にしたものです。今…[続きを読む]
巨匠ロダンの弟子で愛人であったカミーユ・クローデル。以前まとまった展覧会が東京であった時に見に行って、作風があまりにもロダンに似ていたのが印象的でした。ブランクーシはロダンから離れたのに、カミーユは女…[続きを読む]
女流画家フリーダ・カーロの独特な自画像は、見るたび強い印象を与えられます。命を抉り出されるような毒のある絵画です。その生涯も起伏に富んでいます。なるほどこういう画家だから映画になるのかなと思いつつ、「…[続きを読む]