Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > 作品
2007.01.22

夭折した画家の中でも有元利夫は大好きな画家の一人です。数年前、茨城県つくば美術館に回顧展を観に行きました。今日たまたま横浜駅を通ったら、そごう美術館の「有元利夫展」の看板が目に付いて、また観てきました…[続きを読む]

2007.01.20

あと10日で、新作「構築〜包囲〜」を横浜市民ギャラリーに搬入しなければなりません。油絵の具を乾かす関係で、厚板に試みている塗装はそろそろ終わりです。やや薄赤の画面になっています。これでいいかなと思いつ…[続きを読む]

2007.01.17

ウィーン幻想派の画家の中で、ウィーンの街中のギャラリーに作品があるのがE・フックスの銅版画です。フックスは煌びやかな油彩画を多く描いていますが、モノクロの銅版画にも力量のある画家だと思います。フックス…[続きを読む]

2007.01.15

自分の目で確かめてこそ本当の名画鑑賞だと昨日のブログに書いて思い出したことがあります。いつぞやオランダ絵画がどこかの美術館に来ていて、たまたま観た時に、名画と言われる絵はやはり名画なんだと妙に納得して…[続きを読む]

2007.01.14

学校の美術科の教科書には古今東西の名画が載っています。それがどうして名画なのか、どこが名画たる所以なのかをずっと前から考えています。人が認めたから名画?それなら自分はどうなのか?自分も成程これは凄いと…[続きを読む]

2007.01.09

自作の「構築〜包囲〜」は厚板に砂を硬化剤で貼りつけ終わり、いよいよ次の段階に入りました。この砂の面に油絵の具を染み込ませていく作業です。これは油絵の具を均一に塗る作業ではなく、色彩を調整しながら最初に…[続きを読む]

2007.01.08

昨年のブログに、ウィーン美術アカデミーの窓から、鉄製の植物を模った球体のオブジェをのせた不思議な建物が見えていたと書きました。このブログでウィーン分離派のことにも触れたと思いますが、この分離派の中心的…[続きを読む]

2007.01.04

20代でウィーンに住んで、いろいろな芸術家から刺激をもらいました。帰国後、長い時間をかけて自分なりに刺激を受けたモノを噛み砕き、理解しようと努めてきました。これらが今の作品に繋がっていると思います。そ…[続きを読む]

2007.01.03

昨年作業場に放置していた作品の制作を始めました。硬化剤がよく効いていて砂がしっかり固まっていました。作業を開始してまもなく硬化剤や砂が少し不足していることに気づきました。硬化剤は余らせても次作に使うか…[続きを読む]

2006.12.29

昨日が官庁御用納めの日なので、今日から休庁期間に入りました。自分は公務員なので正月休みです。家の掃除や片付けをしてのんびり過ごしたいところですが、来月のグループ展搬入や4月の個展のことを考えるとのんび…[続きを読む]

2006.12.28

作品を凄い集中力をもって一気呵成に作り上げられるならば、それに優るものはないと思っています。後先考えず制作に没頭し、時間を忘れて心底打ち込めば作品は輝きだします。創作行為は精神の産物なので、表現したい…[続きを読む]

2006.12.27

新作「構築〜包囲〜」の骨子ができたところで、厚板に砂を硬化剤で貼る作業に移っています。砂を厚く塗ると厚板の重量が増して柱で支えるのが厳しくなるので、砂は薄めに板に擦りつけるように塗ります。ただ平たくし…[続きを読む]

2006.12.26

職場が休みに入り、夏休みの時のように朝から夕方まで制作に没頭できる毎日を送っています。時間があるという幸せを感じながら制作は佳境に入りました。夏から取り組んだ30本の柱は彫り上がりました。ナンバー代わ…[続きを読む]

2006.12.21

立体作品は作られた物質だけでなく、周囲の空間をも作っているという概念をもったのは海外での生活体験からでした。日本の大学で彫刻を学んでいた頃は、彫刻そのものの構造や量感を捉えるのが精一杯で、その彫刻が置…[続きを読む]

2006.12.18

ドイツ語ではユーゲントステイールと言っていました。20世紀初頭に流行した美術様式で、建築から工芸品にいたるまで、それとわかるフォルムをしています。植物の葉・茎や蔦の曲線をデザインに取り入れて、自然に独…[続きを読む]

2006.12.17

自分と同年代で、茨城県に工房を構えて作陶を続けている佐藤和美さんの個展に行ってきました。神奈川県藤沢から江ノ電に乗って、ひと駅目に目指すギャラリーがありました。閑静な住宅の中にある陶器専門の店でした。…[続きを読む]

2006.12.15

鎌倉にある県立近代美術館で「柄澤齊展」を開催しています。木口木版の緻密な表現で知られる作家ですが、初めてまとまった作品を見ることができました。あくまで木口木版が軸になって、モノタイプやコラージュに展開…[続きを読む]

2006.12.14

1980年代にウィーンに住んでいたので、まだソビエト連邦を中心とする共産圏が隣国にありました。ハンガリーや旧チェコスロバキアに出かけていくと、広場にはよく労働者や兵士を賛美する具象彫刻のモニュメントが…[続きを読む]

2006.12.13

自分の作品が具象傾向から抽象化していく過程で、歯車という具体的なイメージを使ったのは、あるいは本当の意味で抽象化と呼べるかどうかわかりません。ウィーンではアールヌーボーやアールデコ様式がよく目につきま…[続きを読む]

2006.12.12

凹凸のついた歯車をよく自分のモチーフに使います。螺旋や渦巻きと違い、若い頃から自分の作品に繰り返し出てくる要素です。具象の作品から出発して、人体を離れる契機になったのが歯車の使用でした。歯車は具象とし…[続きを読む]

2006.12.10

先日、螺旋の造形をブログに書きましたが、螺旋を平面にしたものが渦巻きで、当然渦巻きも造形要素としては大好きです。中心に向かって巻き込まれていく、また中心からグルグルと外へ広がるカタチは、一点から展開す…[続きを読む]

2006.12.08

真白い大理石から・彫りだされてくるきみ・先ず胸筋が初めての風を受け・頬には荒々しいのみの跡。谷川俊太郎の詩集「空に小鳥がいなくなった日」からの「裸」という詩の一節です。高校3年生の時、これを読んで彫刻…[続きを読む]

2006.12.04

螺旋状に上昇するカタチには成長していくイメージがあります。植物が螺旋を描いてねじれながら空に向かっていく有様は、自然界の強靭な力を感じさせます。昨日は螺旋階段をのぼっていく詩の一節が頭に浮かんだのでブ…[続きを読む]

2006.12.02

作品に使う材料を買出しに行くのはとても楽しくてウキウキします。店を回るうち作品と直接関係ないものまでチェックします。そういえばあの店にこんなものがあったっけと思い出すのがよいのです。陶土は栃木県益子に…[続きを読む]

2006.11.30

たとえば奈良の金剛力士像は巨大な木彫ですが、彩色されていたようで所々色が残っています。完成当時は華麗な色彩が施されていたことでしょう。自分の作品では木彫の部分は色をつけません。自然な木目が美しいので、…[続きを読む]

2006.11.29

重森三玲の庭園に劣らず、自分が最も好きな庭園空間は東京の草月会館にあります。玄関前にすっきりと立つ黒味影石、それに続く入り口吹き抜けのロビーには大小の自然石を配置した室内庭園が広がっています。「天国」…[続きを読む]

2006.11.28

先月、「重森三玲の庭」展を見てきましたが、自然石を立てたり横にしたりして構成する庭園のデザインが、時々ふっと湧いて脳裏をよぎると楽しい気持ちになります。自然にある石、自然にある樹木、自然にある水を取り…[続きを読む]

2006.11.27

先日「ギャラリーせいほう」に行って、来年4月2日(月)からの個展の確認を画廊主としてきました。2月初めの横浜市民ギャラリーに出す作品は現在進行中の「構築〜包囲〜」。4月に出す作品はここ数年で作った作品…[続きを読む]

2006.11.26

自作の「構築〜包囲〜」に組み合わせる柱30本の荒彫りが出来ました。さて、どこまでこの彫り跡を残すか、サクッとした感じが木彫の心地よさと思うので、ここが考えどころです。先日中島さんの個展に行って完璧に磨…[続きを読む]

2006.11.24

自分が4月に個展をした銀座の「ギャラリーせいほう」で、中島さんが個展を開催しています。自分が滞欧中にお世話になった中島さんは大学の先輩にあたり、当時彫刻の手ほどきをしてくださった池田宗弘先生と同期です…[続きを読む]

2006.11.23

風雨にさらされた土壁の美しさを昨日のブログに書きました。これが自分の造形要素として取り入れられないかを以前から考え始め、実際に陶板を使って自然がもたらせた風合いを出そうと苦心したことがあります。いかに…[続きを読む]