今月のRECORDのテーマを「跳」にしています。新年度が始まる4月に相応しいと思い、気分が昂揚する「跳」を選びました。「跳」的イメージはオリンピックの高跳びや動物の跳躍を思いつきましたが、古今東西の美…[続きを読む]
小さな箱の中で独自の造形世界を作ったジョセフ・コーネル。アメリカ人のシュルレアリストとして認識していた自分はコーネルの伝記を読んでいて、コーネル自身がシュルレアリストとして自分を意識づけたことは一度も…[続きを読む]
先日出かけたDIC川村記念美術館「BLACKS展」に15点もの作品が展示してあったルイーズ・ニーヴェルスンは、自分がかなり前から注目している女流彫刻家です。自作と似ているとすれば、全体に黒い色彩を施し…[続きを読む]
20世紀アメリカが生んだ異色の造形作家ジョセフ・コーネル。20世紀のピカソを初めとする革新的な芸術家達の生涯を賭けた華々しい活躍に比べると、内向的で地味なコーネルは、自分にとって現代美術史に隠れた謎に…[続きを読む]
自分の制作には思索あり、他の作品の鑑賞もまた思索あり、で制作時間に追われているのは重々承知の上で、今日の午後は美術館に出かけてしまいました。午前中は午後の時間を空けるため、木彫の作業に集中力をもって取…[続きを読む]
ルネサンスの三大巨匠と言えば、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロです。3人3様の名作を残していますが、ダ・ヴィンチが67歳で没し、ミケランジェロが88歳で没しています。それを考えるとラファエロが…[続きを読む]
「彫刻家との対話」(酒井忠康著 未知谷)を通勤電車の中でとつおいつ読みました。前に同じ著者による「彫刻家への手紙」を読んだ時に、現代彫刻に対する評論、というより幾重にも重なりあう思索を知り得て、自分が…[続きを読む]
いつの頃からか自分の信条としていることがあります。「死生は命なり」という論語がありますが、それに近いものです。ただ天の与える寿命と言っても、自分は長く生きて芸術家生活を謳歌したいと望んでいて、そのため…[続きを読む]
かつて人が住んでいた建物が残骸として残る廃墟。とりわけ石造建築は残骸さえ美しいと感じるのは万人にあるらしく、その欠落した建造物を多くの画家が描いています。私も時間が経過し蔦が絡まる廃墟に魅了された一人…[続きを読む]
昨日のNOTE(ブログ)にイサム・ノグチ庭園美術館について書きました。イサム・ノグチ庭園美術館は予約が必要だったため事前申し込みをして、家内と横浜駅から四国の高松まで高速バスに乗って行ったのを覚えてい…[続きを読む]
先日、神奈川県立近代美術館で開催されている「実験工房展」を見に行ってきました。「実験工房」は学生時代より存在は知っていましたが、実際の活動や作品を見るのは初めてでした。「実験工房」は詩人で評論家でもあ…[続きを読む]
イタリア・ローマのヴァティカン美術館にあるラオコーン群像。自分は受験時代に石膏デッサンでラオコーンを描いたことがあって、20代後半に渡欧してヴァティカン美術館で初めて大理石による実物を見て、素材から受…[続きを読む]
今日は野暮用があって早朝職場に顔を出し、残りの時間を工房で過ごしました。相変わらず木彫荒彫りをやっています。新作の6点屏風のうち、ほぼ全体に大まかな木彫を施しましたが、立体としての量感を捉えて彫り込む…[続きを読む]
ドイツの文豪ゲーテは美術にも造詣が深かったことは私も知っていました。たまたま書店で「ゲーテ美術論集成」(J・W・フォン・ゲーテ著 高木昌史編訳 青土社)があったので購入しました。翻訳に加えて解説がある…[続きを読む]
「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)を読み終えました。マチスは画集「ジャズ」やヴァンス礼拝堂という晩年の作品が自分にとって印象的な画家ですが、生い立ちから修行時代、不遇な時代を経…[続きを読む]
現在読んでいる「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)の中でピカソとマチスのライバル関係が浮き彫りになっています。自分の鑑賞遍歴から言えば、ピカソは自分にとって解りやすい巨匠で、青の…[続きを読む]
「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)を通勤途中に読んでいます。マチスが生きた時代に美術界を席巻したキュビスムに対して、マチスが自己芸術観と相容れないキュビスムと葛藤している様子が…[続きを読む]
先日、東京都美術館で開催中の「エル・グレコ展」を見て、キリスト教の図像学も知らず根拠もないまま、その迸る表現に単純に圧倒されてしまう自分がいました。グレコはギリシャで生まれ、イタリアを遍歴し、スペイン…[続きを読む]
「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)を読み始めました。画家アンリ・マチスはピカソとともに20世紀を代表する巨匠です。先日、鎌倉の美術館でマチス晩年の画集「ジャズ」を見てきたばかり…[続きを読む]
先日、東京上野にある国立西洋美術館で「手の痕跡」と題されたロダンやブールデルの彫刻展を見てきました。日本には松方コレクションを初めとするフランス美術の名作があり、とりわけロダン等の鋳造作品の数々は圧巻…[続きを読む]
スペインを代表する画家であるエル・グレコ。この特異な画風を理解するのに自分はかなり時間を要しました。描かれた顔が小さく異様に伸びた背丈を見ると人体バランスがいかにも奇異で、しかもハイライトの強い独特な…[続きを読む]
東京竹橋にある国立近代美術館全館を使って大がかりな展覧会が開催されています。「美術にぶるっ!」というキャッチコピーが目にとまったので見てきました。いわゆる所蔵作品を選抜した展示で、学芸員の企画力と頑張…[続きを読む]
先日、神奈川県立近代美術館鎌倉館で開催中の「シャガールとマティス、そしてテリアード」展に行ってきました。シャガールやマティスの色彩の美しさに改めて感動しました。展示されている作品は美術出版・編集者とし…[続きを読む]
世に知られた芸術家がどんな動物と共存し、また作品にどう表現したか、そのランキングがあれば知りたいものです。私見で言えば猫が一番多いのではないかと推察しています。犬や他の動物に比べて、猫は人に媚びる時と…[続きを読む]
「私の望みは、私たちを分離させえたあらゆる要素を乗り越え、分離の際に味わった感情、その一部はいまだ収まることを知らないのですが、そうしたもろもろの感情を乗り超えて、そこからは、何人もで一緒に辿った道を…[続きを読む]
造形作家の故福田繁雄の作品に食器を束ねたオブジェがあります。そこに光を当てるとオブジェの陰影がバイクになるという作品で、だまし絵としての面白さで群を抜いています。タイトルは「ランチはヘルメットをかぶっ…[続きを読む]
「青騎士の誕生 カンディンスキーの舞台芸術」(小林奈央子著 早稲田大学出版部)を読み終えました。以前「青騎士」(カンディンスキー/フランツ・マルク編 岡田素之・相澤正巳訳 白水社)を読んだ時に、カンデ…[続きを読む]
昨日、表題の展覧会に行ってきました。新聞報道等の宣伝効果で多くの鑑賞者が訪れていました。1室目と2室目は足を踏み入れた時の雰囲気に圧倒されましたが、展示されていたひとつずつの作品からはあまり感銘を受け…[続きを読む]
「カンディンスキーにとって、調和に至る関係とは、場合によっては一方に服従を強いるものであった。彼は舞踊の他にも、あらゆる芸術手段の“依存”ー例えば、オペラにおける音楽と歌詞、バレエにおける物語と運動な…[続きを読む]
「現在の芸術と未来の芸術」「構成派研究」(村山知義著 本の泉社)という2冊セットの書籍が自宅の書棚にあります。本書「現在の芸術と未来の芸術」は、今年の夏に見た「村山知義展」で購入したものではなく前から…[続きを読む]
芸祭(ゲイサイ)というと、何とも独特な響きと雰囲気が自分にはあります。相原工房に出入りしているスタッフが、自分の母校で学んでいるおかげで、今年も母校の芸祭(学園祭)に行きました。創作活動またはモノ作り…[続きを読む]