Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > 芸術家
2012.04.12

ドイツ人画家ジョージ・グロッスの生涯を論じた書物を読んでいると、ダダイズムについて自分の知識の乏しさが浮かび上がります。ダダイズムは既成の芸術を壊した運動としか自分は理解していませんでしたが、それを言…[続きを読む]

2012.04.10

木材は美しい素材です。木目の美しさに惚れ惚れすることがありますが、自分の造形は木目が邪魔になります。工芸品として木目を最大に生かしたものは身近に置きたいと思うほど木材好きな自分が、自作では木質を否定し…[続きを読む]

2012.03.22

現在、通勤時間帯ではドイツ表現主義の画家アウグスト・マッケに関する書物を読んでいます。自宅の食卓には「瀧口修造の詩的実験1927~1937」(思潮社)がいつも置いてあって、毎晩適当な頁をめくっては何と…[続きを読む]

2012.03.14

先日、東京竹橋にある国立近代美術館に「ジャクソン・ポロック展」を見に行ってきました。ジャクソン・ポロックと言えば、アメリカ現代美術を代表する画家で、絵の具を撒き散らすアクションペインティングはあまりに…[続きを読む]

2012.03.10

作品の制作工程が厳しい中、3月になって初の美術館巡りをしました。東京に出かけていくのは久しぶりでした。ギャラリーせいほうにも立ち寄って7月個展の打ち合わせを行いました。まず最初に訪れたのは東京上野の国…[続きを読む]

2012.03.07

以前のNOTE(ブログ)に「色彩感覚とは何か?」という題名で書いた一文があります。学生時代より自分は色彩表現が苦手で、自分の作品が美しいと思ったことはありませんでした。絵画やグラフィックデザインを選ば…[続きを読む]

2012.03.02

画家が捉える色彩とは何か?デザイナーが捉える色彩とは何か?自分が高校生の頃、工業デザイナーを目指してデッサンや色彩構成の勉強をしていて、自分の色彩感覚が極めて鈍いことを知りました。隣り合う色彩の関係が…[続きを読む]

2012.02.27

短い通勤時間で「クレーの日記」(P・クレー著 南原実訳 新潮社)を読んでいます。ようやくクレーの経歴の中で、自分がよく知っている画家の名前が出てきました。カンディンスキーやマルクです。彼らの「青騎士」…[続きを読む]

2012.02.22

通勤途中で読んでいる書籍に、頭が左右されるのは今に始まったことではありません。今「クレーの日記」(P・クレー著 南原実訳 新潮社)を読んでいるので、頭の中はクレーのことばかりです。パウル・クレーはスイ…[続きを読む]

2012.01.19

画面の下半分には麦穂がたわわに実っている様子が描かれ、農夫がそれを眺めながら一人佇んでいる絵があります。アメリカ人画家ベン・シャーンによる「至福」という題名のついた絵です。「至福」はテンペラの他に同じ…[続きを読む]

2012.01.18

このところ書店で新しい書物を買うことはせず、自宅の書棚に眠っている数々の書物を取り出して再読することにしています。その中にはもう既に書店で売られていないものもあって、今となっては貴重な本があるかもしれ…[続きを読む]

2012.01.16

昨日、「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」展を見に神奈川県立近代美術館葉山館に行ってきました。ベン・シャーンはアメリカの下町やそこで生きる人々を丹念に描き、それによって社会的な背景までも炙…[続きを読む]

2012.01.15

今日も寒い一日でした。朝から工房で制作をしていましたが、あまりにも寒くて中断をしました。数日前から風邪気味なので身体を休めようと思ったのです。若い工房スタッフも手が悴んで絵が描けないようで、中断には同…[続きを読む]

2011.12.22

先日行ったヴァンジ彫刻庭園美術館で表題の展覧会をやっていました。彫刻家戸谷成雄氏はチェンソーで材木を刻んで灰色に彩色した独特の世界を持った人です。細かく突起した部分や襞となっている部分がさまざまな連想…[続きを読む]

2011.12.21

先日の日曜日に相原工房スタッフの遠足でクレマチスの丘に行ってきました。ビュフェ美術館を見た後、ヴァンジ彫刻庭園美術館に行きました。私はヴァンジ彫刻庭園美術館は初めてでした。天気に恵まれたおかげで彫刻の…[続きを読む]

2011.12.20

日曜日に相原工房スタッフの遠足として出かけたベルナール・ビュフェ美術館は、小高い丘に建つ瀟洒な建物で周囲には木々があって素晴らしいところにあります。ビュフェは若くして世に出た画家で、灰色がかった色彩と…[続きを読む]

2011.12.17

今日は職場関係の用事があって午前中は出張していました。週末になっても2日間丸々は彫刻の制作に当てられないのです。おまけに午後も別の用事で工房には行けませんでした。明日も工房には行けません。ただし、明日…[続きを読む]

2011.12.12

NOTE(ブログ)は2006年3月16日から書き始めて、今日で2000の原稿をアップしたことになります。ほとんどが美術に関するもので、制作日記や素材への関わり、芸術家に関する雑感等を書いています。とり…[続きを読む]

2011.12.09

通勤途中に読んでいる「ゴーギャン オヴィリ 一野蛮人の記録」(ゴーギャン著 岡谷公二訳 みすず書房)にある「ノア・ノア」は、ゴーギャンがタヒチ滞在の回想を綴ったもので、詩情溢れる文章です。ゴーギャンが…[続きを読む]

2011.12.08

「ゴーギャン オヴィリ 一野蛮人の記録」(ゴーギャン著 ダニエル・ゲラン編 岡谷公二訳 みすず書房)を通勤の途中に読んでいます。同書の中に「ノア・ノア」という章があって、その美しく香しい情景描写に没頭…[続きを読む]

2011.11.29

自宅の書棚には学生時代に購入して途中で放棄した書籍がたくさんあります。書棚を眺めるたび再読をしたいと思いつつ30年が経ってしまいました。今回読み始めた「ゴーギャン オヴィリ 一野蛮人の記録」(ゴーギャ…[続きを読む]

2011.11.22

フランスの作家・劇作家のジャン・ジュネの著作を通勤途中に読んでいます。ジュネは若い頃から放浪や犯罪を繰り返し、投獄されていた時期があります。表題の「犯罪少年」は、当時の刑務所暮らしとそこで培った自己価…[続きを読む]

2011.11.18

「その異常な経歴や放浪者風の生活態度から考え、また『泥棒日記』の成立の事情や宝石のようなイマージュが次々と湧き出る文体などから考えると、ジュネはいかにも天衣無縫といった言葉のあてはまる天成の詩人のよう…[続きを読む]

2011.11.17

昨日NOTE(ブログ)に書いたジャン・ジュネの著作とは、表題の「アルベルト・ジャコメッティのアトリエ」(鵜飼哲 訳 現代企画室)のことです。彫刻家ジャコメッティは、自分が学生時代から興味を寄せている巨…[続きを読む]

2011.11.16

フランスの作家・劇作家で政治的活動にも身を投じたジャン・ジュネは、自分にとって馴染みの薄い作家でした。矢内原伊作著による「ジャコメテッィ」(みすず書房)に登場してくるジャン・ジュネに少なからず関心を寄…[続きを読む]

2011.11.14

窯入れが始まると、出勤前の早朝に工房へ行き、窯内の温度を確認し、また仕事帰りにも工房に立ち寄っています。自動的にコントロールされる電気窯なのに、自分は温度が気にかかって仕方ないのです。自分の手の届かな…[続きを読む]

2011.11.10

子どもの頃、暗い狭い通路で右往左往した記憶から、僅かながら閉所恐怖症が残る自分にしては、閉じ込められた世界をイメージとして描くのはどうしたものだろうと思っています。怖いもの見たさなのか、創作は自分の記…[続きを読む]

2011.11.07

先日、表題の展覧会に行ってきました。場所はパナソニック電工汐留ミュージアム。この企業が経営する美術館は、企画に魅かれてよく見に出かけます。展覧会のアーカイブでは重森三玲の庭園設計や浜田庄司の民芸などが…[続きを読む]

2011.10.08

今月は三連休が1回だけあって今日が初日になります。三連休の目標としては新作の陶彫成形を終わらせることです。新作の6つの箱を補強する木材もこの休み中に準備しようと思っています。朝から工房にいて、若い世代…[続きを読む]