Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > 書籍
2013.06.19

通勤途中で時間がある時に、横浜駅西口の地下街にある古書店によく立ち寄ります。そこはオープンスペースで気楽に古書が見られる場所でもあります。書道や芸術芸能関係の古書が多いので、気楽に手に取って眺めていま…[続きを読む]

2013.06.13

「瀧口修造 白と黒の断想」(瀧口修造著 幻戯書房)を今日から読み始めました。はたまた瀧口修造かと思われるかもしれませんが、結局のところ美術評論で私は瀧口修造の著したものが大好きなのです。本書は図版が多…[続きを読む]

2013.06.12

「ルドン 私自身に」(オディロン・ルドン著 池辺一郎訳 みすず書房)を読み終えました。本書の中に収められた「芸術家のうちあけ話」はルドンの自叙伝ですが、両親や彼を取り巻く友人がほとんど登場しない内面的…[続きを読む]

2013.06.04

「ルドン 私自身に」(オディロン・ルドン著 池辺一郎訳 みすず書房)を読み始めました。東京新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている「ルドン展」を先日見に行って、その関連として自宅の書棚に眠って…[続きを読む]

2013.06.03

田中恭吉の短い生涯の中で、田中が萩原朔太郎の詩集「月に吠える」の挿画を担当したことが、自分も田中恭吉という画家を知る契機になり、また稀有な才能を持つこの画家が世に出ることになったと考えられます。詩集「…[続きを読む]

2013.05.31

「田中恭吉 ひそめるもの」(和歌山県立近代美術館企画・監修 玲風書房)を読み終えました。あまりにも短い23年の生涯を疾風の如く走り抜けた画家田中恭吉は、結果的には遺作集となった萩原朔太郎の詩集「月に吠…[続きを読む]

2013.05.23

「田中恭吉 ひそめるもの」(和歌山県立近代美術館企画・監修 玲風書房)を読み始めました。田中恭吉は明治時代から大正時代にかけて生きた夭折の画家です。23歳で他界した田中恭吉は、知る人ぞ知る画家ですが、…[続きを読む]

2013.05.22

「病める舞姫」(土方巽著 白水社)を読み終えました。秋田県の半農の蕎麦屋に11番目の子として生まれた土方巽は、幼児の頃、農繁期には籠に入れられて田圃の畔に朝から晩まで置いておかれたようです。そうした東…[続きを読む]

2013.05.20

土方巽の書物「病める舞姫」(土方巽著 白水社)を読んでいて、自分は暗黒舞踊を観たことがないにも関わらず、20代の頃によく観ていたアングラ演劇のことが懐かしく思い出されてきました。どうしてアングラ演劇が…[続きを読む]

2013.05.14

今は亡き舞踊家土方巽の舞台が見られなかったのが、自分にとっては返す返すも残念でなりません。とは言え自分が表現活動に目覚めた時には、土方巽は自らの出演を辞め、振り付けや演出をやっていました。自分は20代…[続きを読む]

2013.05.13

このところアメリカ人造形作家ジョセフ・コーネルに関する書籍をよく読んでいて、コーネル・ワールドに魅了されています。図版が多く掲載された「コーネルの箱」(チャールズ・シミック著 柴田元幸訳 文藝春秋)は…[続きを読む]

2013.05.10

ポストカード大の平面作品RECORDは文字通り「記録」する目的で、一日1点の作品を作り続けています。7年目を迎え、作品数は2000点を超えています。日記と言うより現在はイメージの蓄積を目標としているの…[続きを読む]

2013.05.08

「コーネルの箱」(チャールズ・シミック著 柴田元幸訳 文藝春秋)を読み始めました。先日読み終えたジョセフ・コーネルの伝記に引き続いて、自分はまだコーネル・ワールドに浸りたい理由で本書を選びました。本書…[続きを読む]

2013.04.16

春眠暁を覚えずとはよく言ったもので、目覚ましが鳴ってもなかなか起床できず、その分朝食は慌ただしい時間の中で済ませています。最近の調査で定時に朝食を取るかどうかで、生活習慣病に影響することが新聞に掲載さ…[続きを読む]

2013.04.11

小さな箱の中で独自の造形世界を作ったジョセフ・コーネル。アメリカ人のシュルレアリストとして認識していた自分はコーネルの伝記を読んでいて、コーネル自身がシュルレアリストとして自分を意識づけたことは一度も…[続きを読む]

2013.04.02

20世紀アメリカが生んだ異色の造形作家ジョセフ・コーネル。20世紀のピカソを初めとする革新的な芸術家達の生涯を賭けた華々しい活躍に比べると、内向的で地味なコーネルは、自分にとって現代美術史に隠れた謎に…[続きを読む]

2013.03.27

「彫刻家との対話」(酒井忠康著 未知谷)を通勤電車の中でとつおいつ読みました。前に同じ著者による「彫刻家への手紙」を読んだ時に、現代彫刻に対する評論、というより幾重にも重なりあう思索を知り得て、自分が…[続きを読む]

2013.03.13

かつて人が住んでいた建物が残骸として残る廃墟。とりわけ石造建築は残骸さえ美しいと感じるのは万人にあるらしく、その欠落した建造物を多くの画家が描いています。私も時間が経過し蔦が絡まる廃墟に魅了された一人…[続きを読む]

2013.03.07

アメリカを代表する彫刻家イサム・ノグチは何度もNOTE(ブログ)で取り上げている自分の大好きな作家の一人です。香川県牟礼にあるイサム・ノグチ庭園美術館を訪れたのは何年前か忘れましたが、その印象は強烈に…[続きを読む]

2013.02.28

「彫刻家との対話」(酒井忠康著 未知谷)を読み始めました。以前本書の姉妹編にあたる「彫刻家への手紙」(酒井忠康著 未知谷)を読んだことがあって、現代彫刻に関する著作の多い美術評論家の思索は、自分にとっ…[続きを読む]

2013.02.27

「ゲーテ美術論集成」(J・W・フォン・ゲーテ著 高木昌史編訳 青土社)を読み終えました。北方絵画・建築・彫刻・版画のゲーテによる美術論がコンパクトにまとめられていて、概観を把握するのに好都合でした。最…[続きを読む]

2013.02.25

イタリア・ローマのヴァティカン美術館にあるラオコーン群像。自分は受験時代に石膏デッサンでラオコーンを描いたことがあって、20代後半に渡欧してヴァティカン美術館で初めて大理石による実物を見て、素材から受…[続きを読む]

2013.02.15

ドイツの文豪ゲーテは美術にも造詣が深かったことは私も知っていました。たまたま書店で「ゲーテ美術論集成」(J・W・フォン・ゲーテ著 高木昌史編訳 青土社)があったので購入しました。翻訳に加えて解説がある…[続きを読む]

2013.02.13

「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)を読み終えました。マチスは画集「ジャズ」やヴァンス礼拝堂という晩年の作品が自分にとって印象的な画家ですが、生い立ちから修行時代、不遇な時代を経…[続きを読む]

2013.01.25

「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)を読み始めました。画家アンリ・マチスはピカソとともに20世紀を代表する巨匠です。先日、鎌倉の美術館でマチス晩年の画集「ジャズ」を見てきたばかり…[続きを読む]

2013.01.24

暮しの手帖社から出版されている「一銭五厘の旗」は同誌編集長であり、表紙や挿絵も描いた故花森安治の、人柄を偲ばせる文章が満載された書籍でした。歯に衣着せぬとはこのことを言うのでしょう。滑舌のいい喋り口調…[続きを読む]

2012.12.31

2012年の大晦日となりました。月日が経つのは本当に早いものだと感じます。一昨日から始まった休庁期間をずっと工房で過ごしました。新作の陶彫に追われ、今年は年賀状の準備も自宅の掃除も出来ずに年を越しそう…[続きを読む]

2012.12.19

「一銭五厘の旗」(花森安治著 暮しの手帖社)は今夏、東京世田谷美術館で開催されていた「花森安治展」を見に行った際、そこに掲げられていた詩に感動して購入したものです。画家としての花森安治は、雑誌「暮しの…[続きを読む]

2012.12.18

「体系をも人間をも容赦しない石化過程を今日まで免れてきているのは、ただシュルレアリスムだけだとわれわれには思われる。いまだ失語症に陥っていないものに絶えず警戒をうながすこと、人類に数百年来の抑圧を加え…[続きを読む]

2012.12.12

「私の望みは、私たちを分離させえたあらゆる要素を乗り越え、分離の際に味わった感情、その一部はいまだ収まることを知らないのですが、そうしたもろもろの感情を乗り超えて、そこからは、何人もで一緒に辿った道を…[続きを読む]