Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > 彫刻
2011.09.15

公務員としての仕事中に、ふと創作に思いを馳せることがあります。ほんの少し心を解放して制作中の作品のことを考えます。頭の中で描くイメージ。顕在化しない自分の中の自由な落書。まだ自己表現を見つけられない時…[続きを読む]

2011.09.06

現代彫刻の父ブランクーシに関する文献に出会うと不思議な興奮を覚えます。NOTE(ブログ)にも何回か登場したブランクーシですが、自分は若い頃にルーマニアに何度か出かけ、木造民家の柱に見られる呪術的で抽象…[続きを読む]

2011.09.05

家内が昨晩遅く富山県八尾から帰ってきました。家内は9月1日から昨日まで「おわら風の盆」を見に出かけていたのです。八尾では夜中に流す踊りについて歩き、彼の地の名手と呼ばれる方に胡弓を習ってきたようです。…[続きを読む]

2011.08.31

今日で8月が終わります。月が変わることに郷愁を感じるのは夏の特徴かもしれません。開放感あふれる夏だからこそ流行り歌にもなり、移ろう夏気分を惜しむ情景になるのだと感じます。今月の創作活動を省みると、とに…[続きを読む]

2011.08.29

「問いなき回答 オブジェと彫刻」(建畠哲著 五柳書院)を読み始めました。自宅の書棚に眠っていた書籍で、一度読んでいるかもしれないと思って読み始めましたが、どうやら購入したまま書棚に仕舞いこんでいたこと…[続きを読む]

2011.08.25

先日、夏季休暇を頂いて表題の展覧会を埼玉県立近代美術館に見に行きました。大きなポスターが葉山の神奈川県立近代美術館にも貼ってありましたが、機会を逃したため埼玉県に出かけたのでした。現代アフリカ美術に疎…[続きを読む]

2011.08.24

表題の書籍を自分としては短時間で読むことができました。彫刻家荻原守衛との関わりでしか知らなかった相馬黒光でしたが、彼女の生涯や生きた時代のことを考えると、荻原守衛との関係はほんのひとコマに過ぎないと思…[続きを読む]

2011.08.19

フランスのシュルレアリスムから日本の近代美術の夜明けへ。現在読んでいるものがアンドレ・ブルトンから一転して、明治・大正を生きた女性の伝記に変わりました。「新宿中村屋 相馬黒光」(宇佐美承著 集英社)で…[続きを読む]

2011.08.17

今日と明日の2日間夏季休暇を取っています。先週の2日間の夏季休暇は菩提寺の墓参りと長野県麻績にいる彫刻家池田宗弘先生宅にお邪魔して2日間を過ごしました。今回の夏季休暇の予定では、今日は都心の美術館巡り…[続きを読む]

2011.08.10

毎年夏の恒例行事のようになっている彫刻家の師匠宅への訪問です。長野県東筑摩郡麻績村に住む池田宗弘先生を今日訪ねました。先日池田先生に連絡を入れたところ足を痛めていて現在松葉杖で歩いているとのこと、かな…[続きを読む]

2011.07.25

表題の展覧会に開催2日目の平日に行きましたが、既に混雑していて仏教美術に対する人々の関心の高さがわかりました。ひと昔前であれば、日本は西洋美術一辺倒で、東洋美術が省みられる機会は少なかったように思いま…[続きを読む]

2011.07.04

今年の個展の案内状は、ギャラリーせいほうに1500枚届けて、自宅には500枚を残しました。自宅の分は自分の知人友人に送る案内状です。パソコンに入っている名簿から約270人分の印刷を行い、そのうち210…[続きを読む]

2011.06.13

昨夜、NHK教育「日曜美術館」で彫刻家保田春彦先生の近況が再放映されていました。題して「生老病死のアトリエ」。81歳を迎えた老彫刻家の生き様をありのまま紹介した番組でした。自分の学生時代、保田先生は同…[続きを読む]

2011.06.12

今日は朝早くから工房に出かけ、新作のタタラ作りを行いました。タタラと言えども座布団くらいの大きさで、手で叩いて伸ばすので結構体力を使います。5枚作ったところで、残りの時間は東京の美術館巡りをしようと思…[続きを読む]

2011.05.25

図録の打ち合わせにカメラマンが自宅に来ました。自分は公務員なので打ち合わせ時間は常に夜になってしまいます。図録の細かなところを打ち合わせをして今年の見せ場を作りました。今年は何と言っても野外で「構築~…[続きを読む]

2011.05.19

20世紀の近代美術が写実から心象へ、その表現が求めるモノが変化していったのは近現代美術史を紐解けばよくわかります。モンドリアンの抽象絵画も写実を純化した結果見いだされた表現です。自分は学生時代は大学の…[続きを読む]

2011.04.24

今日の工房は若い女性が多く出入りする一日でした。普段は土埃や木屑に塗れているのに、いや今日も同じですが、来客によって華やかな雰囲気になりました。ボランティアとして時々土練りを手伝ってくれる子、美大で工…[続きを読む]

2011.04.22

日常抱え込んでいる仕事や人間関係のストレスは、どんな方法で解消できるのか常日頃から考えることのひとつです。幸いなことに職場で大きなストレスを抱え込むことはないのですが、小さな雑事に絡むストレスはたくさ…[続きを読む]

2011.04.21

どんな創作であれ生活環境が及ぼす影響はかなりのものがあると考えます。自分が大学を出る時に、今まで学んできた彫刻を、親の実家でどうやったら作れるだろうか本気で思い悩みました。実は彫刻なんて作れる環境では…[続きを読む]

2011.03.01

国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」に出品されているアルベルト・ジャコメッテイの彫刻は、ある意味で自分の眼には新鮮に映りました。ある意味で、と言うのはジャコメッテイと言えば、全てを削ぎ落として…[続きを読む]

2011.02.27

三寒四温とは言うけれど今日は暖かく感じた一日でした。風が強く、工房の周辺では木々の枝が風に震えていました。朝から制作三昧の一日で、細かな加飾に明け暮れました。結局、今月は陶彫ばかりで木彫の柱の仕上げは…[続きを読む]

2011.02.15

小塩節著「バルラハ~神と人を求めた芸術家~」(日本キリスト教団出版局)を読んでいると、ドイツの近代彫刻家エルンスト・バルラハの人間性に関わるところに魅かれて、その人から生まれる造形は然も有なんと感じて…[続きを読む]

2011.02.14

表題はドイツの近代彫刻家エルンスト・バルラハのことを取り上げた「バルラハ~神と人を求めた芸術家~」(小塩節著 日本キリスト教団出版局)の副題になったコトバです。バルラハは最近日本でも徐々に知られてきた…[続きを読む]

2011.02.09

壁体彫刻という名称は自分にとって大変魅力的です。彫刻家を志した時は、当然平面より立体表現が好きで、立体構造の何たるかを会得したいと願って、自分は20歳代初めに粘土を手に取ったのでした。その時から立体と…[続きを読む]

2011.02.08

今年99歳の彫刻家。70年以上にわたって彫刻一本でやってきた人に羨望を覚えるのは私だけではないと思います。自分だって可能性無きにしもあらず、と自分を奮い立たせたい心境です。彫刻家佐藤忠良は、彫刻を始め…[続きを読む]

2011.02.03

陶彫は土そのものを焼成して石化させるので、塑造といえども鋳造して保存する作品とは根本的に異なります。使用している素材のまま保存可能にしてくれるので自分にとっては大変魅力的です。自分は学生時代に人体塑造…[続きを読む]

2011.02.02

自分の学生時代、池田宗弘先生が個展をしていた縁で、ギャラリーせいほうに通い始めました。そこで陶彫による個展を開催していたのが辻晋堂と速水史朗でした。当時、ギャラリーせいほうの関連会社であった聖豊社から…[続きを読む]

2011.02.01

2月になりました。今月も先月に続き「構築~楼閣~」の制作続行です。具体的には8つの陶彫土台に木彫の柱を接合したいと考えています。木彫は8本ともまだ荒彫りの状態です。今月中に仕上げ彫りをして、1本ずつ炙…[続きを読む]

2011.01.31

タイトルに錆鉄の柱と書きましたが、本来の題名は「集落の跡 Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ」。3点1組の錆鉄による作品で、床から柱状に伸びた上部に幾何的な構成が施された作品です。自分はこの作品が大好きで、平塚市美術館をはじ…[続きを読む]

2011.01.29

久しぶりに美術展三昧の日でした。付き合うなら一日に行く美術展はせいぜい3つまでと家内に言われているのですが、今日家内が胡弓の演奏に出かけたので、知り合いの美大生に声をかけました。そこで今日は美大生と3…[続きを読む]

2011.01.21

週末だけ彫刻制作をしている自分は、今は「作らない」も「作れない」もなく、ひたすら作り続けることのみです。二束の草鞋で制作時間が充分に確保できないので、流暢なことを言っていられないというのが本音です。毎…[続きを読む]