Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > カタチ
2010.12.04

新作の陶彫部品の制作を続けています。今日作ったのは低めの四角錘です。これはいくつか作っていく予定ですが、今日はその第一点目。今まで作った大きな四角錘や天辺が欠損した三角錐に比べれば容易いと思っていたと…[続きを読む]

2010.11.23

毎年恒例になった東京銀座での7月の個展に、来年は「構築~解放~」を出品しようと思っています。それに現在制作中の陶彫と木彫による新作を加えます。ところが「構築~解放~」の柱の1本が破損して、その修復をし…[続きを読む]

2010.11.02

今月のRECORDのテーマは「崩れる」にしました。陶彫では自分がよく取り組むテーマで、完璧に出来上がったものより、どこかが欠如しているものの方が空間的な広がりを感じさせるように思えるからです。左右対称…[続きを読む]

2010.10.22

昨日ブログに書いた甲虫の姿態に絡めて、以前から自分が抱いているイメージがあります。工房ではよく蜘蛛を見かけます。彼らは工房の隅に蜘蛛の巣を張って、小さな虫を捕らえています。周囲が畑なので、工房内に入り…[続きを読む]

2010.10.21

陶彫による立体作品が昆虫、なかでも甲虫類の雰囲気がすると、個展に来ていただいた人から指摘されたことがあります。昨年発表した「発掘~赤壁~」や今年の「構築~瓦礫~」の曲面を多用した作品に、そうした生物的…[続きを読む]

2010.10.18

土曜出勤の代休として今日休みを取りました。今日は朝から工房に籠もって制作でした。陶彫による大きい四角錘、つまりピラミッドのカタチを昨日から作っているのです。だいたい初めの1点目で難行するものですが、こ…[続きを読む]

2010.10.14

私淑している彫刻家保田春彦先生がいる一方で、自分には大変身近な池田宗弘先生がいます。大学時代から池田先生の工房に出入りして、ほとんど直弟子となっていた自分は、自分の結婚式の仲人も先生にお願いしました。…[続きを読む]

2010.10.13

朝日新聞の美術評によると「古い民家を思わせる木彫シリーズだが、今作では地虫のような形に。題名と合わせて見ると、はいつくばってでも前に進もうとする、作家の意思表明ともとれる。老いるにつれ、できることは…[続きを読む]

2010.10.12

先日見に行った東京の京橋にある南天子画廊での「保田春彦展」は、自分の胸中に深く重い印象を残す内容でした。作家が懸命に造形活動に向かう姿勢には、頭が下がる思いです。自分も「老い」を感じ始めたら、こうであ…[続きを読む]

2010.09.29

久しぶりに北斎漫画全三巻(岩崎美術社)を見ています。たしか北斎漫画がまとまって発売された時に、どうしても欲しくなって購入した記憶があります。随分前のことで全三巻がダンボール製の箱に入っていました。箱は…[続きを読む]

2010.09.26

作業がやりやすい気候になりました。夏の猛暑で遅れた工程を何とかしようと、今日は朝8時から夕方5時まで9時間の制作をしました。まず昨日作っておいたタタラを使って成形を3点。今日は肉体労働ではなく精神労働…[続きを読む]

2010.09.20

今日で三連休が終わります。朝から工房に籠もって制作をやっていました。タタラを立ち上げてドベで接合し、成形を始めました。陶土の乾燥具合を確かめながら作業しているので、まったなしの作業になり、3点の三角錐…[続きを読む]

2010.09.15

制作への思いが募っているところに、今日の涼しさ…。まさに制作しやすい環境になってきたようですが、この涼しさはずっと続くのでしょうか?猛暑に慣れてしまった身体には寒ささえ感じる涼しさです。いよいよ秋が到…[続きを読む]

2010.09.13

昨日の夕方、長野県から帰宅して工房に行きました。昼間、自分は不在でしたが、ボランティアが来ていて土作りをやっていました。そこで僅かばかりの時間を使って制作をすることにしました。夕方から夜にかけて工房内…[続きを読む]

2010.08.30

生きていくうえで、自分はいつも快く清々しい風に吹かれていたいと感じています。快適な気分で過ごすためには、どんなことをすればいいのかよく考えますが、自分にとって創作活動はそんな快さを求める手段なのかもし…[続きを読む]

2010.08.26

今夏、飛騨高山美術館にあるマッキントッシュの部屋を見てから、時折マッキントッシュのシャープなデザインが頭を過ります。あの市松模様に見られる直線的なデザインは、家具や室内装飾において簡素で斬新な印象を与…[続きを読む]

2010.08.24

今年の個展で発表した「構築~瓦礫~」の発展したカタチは、来年の個展に発表する予定ですが、それはそれとして、さらに先をいく新作を考えているところです。今回は時間が許す範囲で来年と再来年の新作を同時に進め…[続きを読む]

2010.08.08

昨日、土錬機の分解掃除をしたので、今日はさっそく新作用の土を練りました。やはり土はいいなぁと思いました。自分には陶彫が合っていると感じます。イメージも崩れかけた幾何形体のようなものが出てきています。こ…[続きを読む]

2010.07.13

自分は陶彫や木彫を表現媒体にして「発掘」や「構築」シリーズを作ってきました。それは床(大地)から立ち上がっていく造形です。作品によっては大地に埋もれた世界をあらわにして表現したものもあります。いわば大…[続きを読む]

2010.07.05

多摩美術大学美術館で開催されている故若林奮先生の「Dog Field」展は、彫刻数点と多くのドローイングによって構成された個展です。自分は昔から若林先生の個展であれば必ず見に行っていました。若林先生を…[続きを読む]

2010.06.28

アルナルド・ポモドーロはイタリア人彫刻家で、金属を使ったモニュメンタルな造形で知られています。箱根の彫刻の森美術館で、自分はポモドーロ作品と初めて対面し、金属と陶彫の違いこそあれ、自分の中に眠る造形へ…[続きを読む]

2010.06.01

6月になりました。梅雨の時季を迎えますが、じめじめして湿気の多い毎日は好きになれません。でもこの季節が陶芸には最適で、土がゆっくり乾燥するので、ひび割れが少ないのです。今月は来年に向けて新作を進める予…[続きを読む]

2010.05.29

新作の木彫を始めています。今日一日は木彫を精一杯やりました。まだ荒彫りですが、彫り跡の美しさを感じながら、木との対話を楽しんでいます。作品はまず構想があって、その具現化に取り組むのですが、部分を作って…[続きを読む]

2010.05.22

朝から工房に行って、木彫に取り組みました。いろいろ用事があって、途中で中断も余儀なくされましたが、木を彫っている瞬間の楽しさを改めて認識しました。いつぞやのブログにも同じ内容を掲載しましたが、木を彫る…[続きを読む]

2010.05.20

石彫や木彫は、まず素材の持つ美しさがあって、その美しさを引き出すために、彫刻家が腕を振るうものだという認識が私にはあります。それは西欧的な彫刻の考え方とは異なるものです。ヨーロッパの街には、いたるとこ…[続きを読む]

2010.05.14

明日から新作の木彫を始めます。単純な文様を彫り込んでいく作業です。陶彫は完全なるモデリングではないにしろ素材(陶土)を加えたり削ったりしていく作業工程があります。可塑性がある素材だけに許される方法です…[続きを読む]

2010.05.04

まだ7月の個展が控えているのに、来年度に向けた新作を考え始めました。今年は「木・陶による構築シリーズ」の1回目の個展を企画しています。「構築~包囲~」「構築~瓦礫~」を発表する予定です。来年は「木・陶…[続きを読む]

2010.04.16

創作活動への意欲を絶やさず、週末だけでも制作を続けていると、日常的にカタチのイメージが出てくることがあります。自分は春めくとイメージが湧いてくる傾向があるらしく、さまざまな世界が浮かんできます。浮かん…[続きを読む]

2010.04.11

先日まで工房にストーブが欠かせなかったのですが、季節は変わるものです。本当に過ごしやすくなりました。春が香る日曜日です。亡父の残してくれた植木畑にも様々な花が咲いています。工房では、新作「構築~瓦礫~…[続きを読む]

2010.04.06

今月のRECORDのテーマである「繋がる」。それを表現するため、連結するイメージとして鎖状のカタチを描いています。鎖は束縛や囚われのイメージもありますが、連結をダイレクトに表すものとして相応しいと考え…[続きを読む]

2010.02.12

陶芸でも彫刻でも長年やっていると、技巧に走ってしまい、「手なり」でモノを作っていると感じることがあります。陶彫に関しては、自分ではどうなのかわかりませんが、焼成の成功率の高いカタチを選ぶと、あるいはそ…[続きを読む]