Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > 書籍
2011.01.11

1912年にロシア人画家カンディンスキーが著した「芸術における精神的なもの」は、2011年の現在からすれば100年も前に出版されたことになります。その中に「…容貌や身体の各部分が、芸術上の理由から置き…[続きを読む]

2011.01.09

なかなか思う通りに作業は捗ってくれません。三連休でここまでやろうとしていた制作計画を見直さなければなりません。成形加飾が終わった陶彫部品の仕上げは、明日に持ち越しになりました。身体が思うように動かない…[続きを読む]

2011.01.07

非対象絵画の創始者として有名なロシア人画家カンディンスキーは、自分が最も注目している芸術家の一人です。カンディンスキー関連の展覧会は、時間や場所が許すならば必ず見に出かけています。最近では東京丸の内の…[続きを読む]

2010.12.21

昔から読書癖があって、読みかけの本をいつも携帯しています。「瀧口修造全集」(みすず書房)は長い時間をかけて読んでいて、かれこれ1年も経つような按配です。通勤の時しか読めないこと、その通勤時間が短いこと…[続きを読む]

2010.12.17

書店に入ると、まず美術書のところに行く癖が自分にはあります。書棚に並んでいる美術書の中で、自分の興味関心のある芸術家に関するものやテーマ性のあるものには、思わず手が伸びてしまいます。実は衝動買いも少な…[続きを読む]

2010.12.12

成形に使う陶土がなくなり土練りをしました。陶彫は土を単身ではなく複数の土を混ぜて使っているのです。近々新しい土錬機が来るので、今使っている土錬機最後の仕事かもしれません。自分と懇意にしている陶芸業者か…[続きを読む]

2010.11.29

象形文字のように単純化された形態をもつジョアン・ミロの絵画には、日本の前衛書道に共通する余白のセンスがあります。余白は空間であり、そこに平面でありながら立体としての空間を感じるのは私だけでしょうか。ミ…[続きを読む]

2010.11.05

ドイツのシュルレアリスムの画家であるマックス・エルンストは、自分の好きな画家の一人です。エルンストは、幼い頃はしかにかかって熱にうなされ、彼が寝ていた天井の羽目板の木目が目玉に見えたり、鳥の頭に見えた…[続きを読む]

2010.11.04

瀧口修造全集(みすず書房)をじっくり読んでいるおかげで、シュルレアリスムについて考えることが多くなりました。自分が学生時代から認識していた美術の範疇に限ったシュルレアリスムより、さらに今は広義な意味で…[続きを読む]

2010.10.28

フランスの詩人でシュルレアリスムの提唱者であるアンドレ・ブルトン(1896~1966)は、学生時代に美術雑誌を通して知っていましたが、ようやく昨年の夏に著書「魔術的芸術」(河出書房新書)を読んで、ブル…[続きを読む]

2010.09.16

「20世紀の彫刻はさまざまな局面と立場からはじめられていて、それはひとつの彫刻の理想というよりも、いわば『彫刻』という古典的な名をかりた、現代の『物体』の研究であり、空間の探究であり、複雑な次元の検証…[続きを読む]

2010.08.20

今夏、岐阜県高山市の美術館で見たウィーン工房の部屋。家具や椅子等の収められた空間に懐かしさを覚えました。自分がウィーンに滞在したのは1980年から85年までの5年間でした。ウィーンに行くまではウィーン…[続きを読む]

2010.08.18

何年か前に長野県小布施に行きました。確か麻績の池田宗弘先生宅にお邪魔した帰り道だったように思います。目的は葛飾北斎の足跡を辿ることで、小布施にある北斎館を見たかったのです。そこで感動をしたのは祭屋台の…[続きを読む]

2010.08.16

現在読んでいるのは「瀧口修造全集Ⅷ」(みすず書房)。Ⅰ巻から読み始めて現在Ⅷ巻ですが、実はⅦ(7)巻がありません。まとめ買いをした訳ではないので仕方ないことですが、知り合いの書店に頼んで調べてもらった…[続きを読む]

2010.07.22

中学生の頃の恩師からきた手紙に関する内容を、昨日のブログに書きました。今日届いた手紙も別の恩師からのものでした。この人は横浜ゆかりの作家に関する本を出版している文筆家です。そろそろ80歳になろうかとい…[続きを読む]

2010.07.05

多摩美術大学美術館で開催されている故若林奮先生の「Dog Field」展は、彫刻数点と多くのドローイングによって構成された個展です。自分は昔から若林先生の個展であれば必ず見に行っていました。若林先生を…[続きを読む]

2010.06.30

「彫刻のマッスを光源を動かしてみるというような動的な角度は、近代彫刻の表現と鑑賞から切りはなすことができないし、古典彫刻の場合には再発見となる。こうした微妙な光と角度の発見は、実に写真によってこそ定着…[続きを読む]

2010.06.24

「工場萌え」というキャッチフレーズに心が動いて、工場ばかりを撮影した写真集に興味を持ちました。写真集を購入するため書店に行ったら、結構種類があるのに驚いて目移りしてしまいました。結局購入は出来ず、ペー…[続きを読む]

2010.06.18

「瀧口修造全集Ⅵ」(みすず書房)に収められている「モホリ・ナギ」に関する評論を読んで、自分には構成主義の画家としか認識のなかったモホリ・ナギが、写真や実験映画を作って、その世界でも現代に繋がる重要な仕…[続きを読む]

2010.06.17

一日の大半をパソコンに向かっている仕事のせいか情報機器への依存度は相当なものだろうと思っています。このブログもそうです。WEBギャラリーを持っていることも自分のPC依存を物語っていますが、実のところ自…[続きを読む]

2010.06.08

通勤時間が短いのは負担が少なくて楽です。そういう意味でも今の職場にいられるのは有難いと感じます。この僅かな時間を使って車内で読む本も格別です。このところずっと「瀧口修造全集」(みすず書房)を鞄に入れて…[続きを読む]

2010.05.25

「瀧口修造全集Ⅴ」(みすず書房)には、作家の個展や出版等に寄せる滝口の文章が掲載されています。それは通常の美術評論として書かれたものや、作品鑑賞から生まれ出た詩的なコトバも数多くあります。そうしたコト…[続きを読む]

2010.05.13

「言語と図像とは、位相を異にしながら、牽引し合う。余白に書かれたように見えながら、言語影像としての自発的な対位法をもつ。」(「瀧口修造全集5」みすず書房)自分がコトバを選ぶ時に感じることのひとつに、自…[続きを読む]

2010.05.11

瀧口修造全集(みすず書房)の1巻から4巻まで読んだところで、一呼吸入れて別の本を読んでいました。「バルラッハの旅」(上野弘道著 風間書房)や「岩崎弥太郎と三菱四代」(河合敦著 幻冬舎)などを読んで、こ…[続きを読む]

2010.04.22

「バルラッハの旅」(上野弘道著 風間書房)はドイツ近代彫刻家を取り上げたもので、著作の前編はバルラッハの足跡を辿りながらドイツを巡る、いわば紀行文のような構成になっています。数年前に日本で大きな展覧会…[続きを読む]

2010.04.05

通勤電車の中で愛読している「瀧口修造全集」。ちょうど4巻が終わったところで、中休みをとることにしました。瀧口流の思考に自分が傾倒しつつあるので、ちょっと切り口を変えてみたくなったのです。シュルレアリス…[続きを読む]

2010.03.18

一日のうちで美術に関係したことをやっているとすれば、通勤途中に美術書を読むこと、帰宅してからRECORDを描くこと、就寝前にパソコンに向かい、このブログを書くことです。ウイークディに陶彫や木彫をやるこ…[続きを読む]

2010.03.11

昨年4月に今の職場に転勤してきて、まず鞄を購入しました。A4版の資料が収まるサイズのものが欲しかったのです。さらに自家用車通勤からバスや電車の通勤になって鞄の需要が増えると思いました。案の定、鞄を肩か…[続きを読む]

2010.03.09

ロベール・ドアノー写真集「芸術家たちの肖像」の中で、工房だけが撮影されている頁があります。そこに作家はいません。ただし、文章で作家の存在が示されています。「そこはヴォージラール通りの裏手にある行き止ま…[続きを読む]

2010.03.04

表題の「余白に書く」というのは、「瀧口修造全集Ⅳ」の副題です。「余白に書く」とはどういうことだろうと思って読み始めました。「余白に書く」とは展覧会や公演に寄せた文章であることがわかり、その夥しい数の文…[続きを読む]