Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > ウィーン
2012.11.16

先日ドイツから届いた電子メール。それで思い出したことが数々あります。ドイツに住んでいる先輩も当時が懐かしいと言っていますが、自分も同感です。先輩夫妻が来る前から自分は単身でオーストリアにいて、慣れない…[続きを読む]

2012.11.15

オーストリアのウィーンで暮らしていた20代の頃に、大学の先輩夫妻がやってきました。彼は大学で勤務していたのを辞めて渡欧してきたのでした。デザイン系の学科にいたにも関わらず、彼は音楽やオペラにも精通して…[続きを読む]

2012.10.18

学生時代、自分はドイツ表現派の色濃い木版画に夢中になっていて銅版画をきちんとやらずに卒業してしまいました。当時、銅版画を制作していた後輩の技法的なアイディアが気に入って、いつかそのアイディアで自分も作…[続きを読む]

2012.09.18

実物を見たことがないのに、図録だけで表現の深淵、漂う苦悩と妖気に圧倒された絵画があります。それは夏に訪れた練馬区立美術館のギャラリーショップで偶然手にした画家深井克美の図録でした。深井克美は、図録の解…[続きを読む]

2012.09.04

「分離」というテーマを思いついた時、ウィーン分離派のことが頭を過りました。20代後半の5年間をウィーンで過ごしていた自分は、青果市場近くにあったゼツェッシオン(分離派会館)の独特な景観を思い浮かべてい…[続きを読む]

2012.07.13

ドイツの文豪であるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテがその生涯を費やして書き上げた戯曲「ファウスト」。岩波文庫より出版もされているようですが、いまだに読んだことがありません。「ファウスト」に初めて…[続きを読む]

2012.06.15

今日、図録と案内状が届きました。作品制作だけではなく図録や案内状はカメラマンとの協働作業なので、図録では自分の作品が自分のものでないようなヨソ行きの顔をしています。これは格別に楽しいと感じます。図録の…[続きを読む]

2012.02.15

最近テレビのBS番組で、海外の街の様子を紹介する番組が数多くあります。自分も1980年から85年までの5年間をドイツ・オーストリアで過ごしているので、西欧の古都には特別な思いがあります。煉瓦や石で構築…[続きを読む]

2012.01.02

昨晩NHKのTV番組からウィンナーワルツが流れてきました。恒例のオーストリア国営放送によるニューイヤーコンサートの模様を衛星で伝えていたのでした。1980年から85年までの5年間、自分はウィーンにいま…[続きを読む]

2011.12.25

三連休の最終日はクリスマスです。20代の頃、欧州で迎えたクリスマスは今だ忘れられない思い出があります。たとえばルーマニアの寒村で樅の木で作られた素朴な教会に行ってルーマニア正教の儀式に触れたひと時。あ…[続きを読む]

2011.11.14

窯入れが始まると、出勤前の早朝に工房へ行き、窯内の温度を確認し、また仕事帰りにも工房に立ち寄っています。自動的にコントロールされる電気窯なのに、自分は温度が気にかかって仕方ないのです。自分の手の届かな…[続きを読む]

2011.11.07

先日、表題の展覧会に行ってきました。場所はパナソニック電工汐留ミュージアム。この企業が経営する美術館は、企画に魅かれてよく見に出かけます。展覧会のアーカイブでは重森三玲の庭園設計や浜田庄司の民芸などが…[続きを読む]

2011.06.10

学生時代、彫刻を学ぶ傍らビジュアルな表現に興味を持ち、手製の絵本を作りました。当時好きだったドイツ表現派のモノクロの木版画を発想の源にして、数ページにわたる創作話を考え、文字のない絵本にしようと企画し…[続きを読む]

2011.02.24

20世紀初頭から第二次世界大戦のヒトラーの弾圧を受けるまで、ドイツは美術のエポックを迎えました。それがドイツ表現主義で、自分は学生時代から関心を寄せていました。まずコルヴィッツの版画が先陣を切って、自…[続きを読む]

2011.02.17

1980年から85年までの5年間、オーストリアに暮らしていた自分は、古都ウィーンの前々世紀から変わらぬバロックの燦然たる景観に、時として愛着を感じていました。これはドイツ表現主義の時代でも、変わらぬ空…[続きを読む]

2011.02.14

表題はドイツの近代彫刻家エルンスト・バルラハのことを取り上げた「バルラハ~神と人を求めた芸術家~」(小塩節著 日本キリスト教団出版局)の副題になったコトバです。バルラハは最近日本でも徐々に知られてきた…[続きを読む]

2011.01.18

先日のブログ「人体塑造からの転位」の続きです。現在自分の彫刻作品は、ロシア人画家カンディンスキーが提唱した非対象という意味で言えば非対象でも抽象でもありません。形態の基本となる要素を抽出している点では…[続きを読む]

2010.12.24

誰にも信仰の心はあると思っています。その信仰する心にカタチを与えるのが宗教ではないかと考えます。自分のように先祖が浄土宗仏教で冠婚葬祭を行っていて、何となく仏教が身近にあるだけという者もいると思います…[続きを読む]

2010.12.10

20代の頃にオーストリアの首都ウィーンに住んで、リング(環状道路)沿いにある国立歌劇場に毎晩通っていました…と、書くと自分はいかにも文化意識が高く、経済的にも恵まれた、どちらかと言えば鼻持ちならない留…[続きを読む]

2010.12.06

この時季になると喪中葉書が送られてきます。自分の年齢を鑑みると、本人ではなく、その関係者が多いのですが、たまに親交の厚かった本人であったりすると残念でなりません。自分が世話になった人が亡くなり、喪中葉…[続きを読む]

2010.10.27

1980年から85年までオーストリアの首都ウィーンで暮らしていた自分は、都心の環状道路沿いにある国立美術アカデミーに籍をおいていました。そこの取得教科に解剖学がありました。日本の大学で彫刻を学んでいた…[続きを読む]

2010.10.26

今月のRECORDは「吊るす」というテーマでやっています。20日から今日までの5日間は、骨が吊るされているイメージをモノクロの作品にしてやっています。骨は人骨で、自分が滞欧中に購入した解剖学の書籍を参…[続きを読む]

2010.08.20

今夏、岐阜県高山市の美術館で見たウィーン工房の部屋。家具や椅子等の収められた空間に懐かしさを覚えました。自分がウィーンに滞在したのは1980年から85年までの5年間でした。ウィーンに行くまではウィーン…[続きを読む]

2010.08.12

台風4号の影響で予定していた世界遺産白川郷や五箇山の集落行きを明日に延ばしました。今日は雨の高山市内を散策することにしました。昔訪れた時にはなかった美術館を見つけ、そこに出かけることにしました。実は自…[続きを読む]

2010.08.02

先日、東京渋谷のBunkamuraギャラリーで開催している「ブリューゲル版画の世界」展に行ってきました。猛暑の中、涼しい美術館で名画を鑑賞するのは贅沢な時間です。同じような考えを持っている人が多いため…[続きを読む]

2010.06.16

過去のブログを読むと、音楽について書いている時期があります。自分の生育歴は音楽環境に乏しく、それでも両親は私と妹をピアノ教室に通わせていました。私は忽ち頓挫してしまい、それきり楽器演奏をやる機会を失い…[続きを読む]

2010.05.27

職場の人から山菜をいただいたので、家内が天ぷらにしました。山菜は後味が良くて大好きです。余裕があれば、山菜を採りにどこかへ出かけたい気分です。20代後半に滞欧生活をしていて、銀行口座に貯金がなくなり、…[続きを読む]

2010.04.09

昨日はエルンスト・バルラッハのことについてブログに書きました。今読んでいる「バルラッハの旅」(上野弘道著)で、自分の記憶の底に眠っていた滞欧生活のことが甦り、ウイーンの美術館にあったバルラッハの「復讐…[続きを読む]

2010.04.08

数年前、東京上野にある東京藝術大学美術館で、ドイツの近代彫刻家エルンスト・バルラッハの大掛かりな展覧会がありました。春爛漫の季節に美術館を訪れて、バルラッハを堪能したのですが、自分が初めてバルラッハの…[続きを読む]

2010.01.02

昨夜、NHK番組からウィンナーワルツが流れてきました。恒例のオーストリア国営放送局が衛星で流している「ウイーン・ニューイヤーコンサート」の模様です。自分は毎年この時期にこの番組をブログで取り上げていま…[続きを読む]

2009.10.23

「瀧口修造全集1」に収められている「ヨーロッパ紀行」の中に、ダリを訪ねた時の随想が載っています。アトリエの中の描写やダリの人柄に、ほんの少しばかり親近感が持てるような気になります。スペインの海辺のアト…[続きを読む]