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  • 京都「下村良之介展」
    関西旅行を振り返って、今日は京都国立近代美術館で開催されている「下村良之介展」の感想を書くことにしました。実際に見た日は21日(木)です。昨年は同近代美術館で「麻田浩展」を開催していて、興味深い幻想画家の展覧会がちょうど見られてよかったと思いましたが、今年も「下村良之介展」はとてもラッキーでした。紙粘土で画面に凹凸をつくり、レリーフ状になったところに紙を貼って彩色する下村流技法は、時に古代文様のようであったり、鳥が飛ぶイメージであったりして壁画的な重厚感に溢れる作品でした。自分も陶壁の作品があり、さらに発展させたい願いがあるので、今回の「下村良之介展」は大変参考になりました。イメージを大きなスケールで、また深く追求したい意図が感じられて、自由闊達な作風に自分も勇気づけられた展覧会でした。                         Yutaka Aihara.com
    興福寺・乾漆八部衆立像
    先週行った奈良での仏像巡りの感想が、ブログでは飛び飛びになってしまっていますが、自分の記録のためにも書いておきたいと思っています。興福寺にある八部衆はインド古来の神々が仏法守護等の役割を与えられたもので、異教的な雰囲気に自分の感覚が擽られるので、仏像としては大好きな部類に入ります。八部衆の中であまりにも有名なのが阿修羅像でしょうか。りりしい顔立ちが一度見たら忘れられない印象を残します。鳥頭人身の迦楼羅像も不思議な仏像です。現代の幻想派絵画に出てくるモチーフのようです。雰囲気だけで八部衆を語ることはできませんが、こうした斬新な造形が奈良時代に作られたことに驚いてしまいます。興福寺宝物館は奈良公園の中でも奈良駅に近い場所にあり、法隆寺や秋篠寺を周った後、奈良駅から早歩きでやってきて閉館間近に飛び込んだところです。阿修羅像に会えてよかったと思わず微笑んでしまいました。 Yutaka Aihara.com
    後輩の結婚式によせて…
    この歳になると冠婚葬祭と言えば法事が多く、今日のような結婚式の招待を受けるのは稀です。自分は新郎側の親しい者として列席しました。彼は自分と同じ大学の出身で、横浜のグループ展では大きな具象作品を発表している20代の若者です。今年2月に発表した「龍」の彫刻は、他の作品を圧倒する迫力があって見事でした。彼はイケメンで真面目で努力家、自分から見れば出来すぎた後輩です。素敵な伴侶を得て、これから彼はどんな世界を創造していくのか楽しみです。自分たちの結婚式を思い返すと暗中模索の船出でしたが、それに比べて後輩はしっかりした職業を持ち、さらに才能に恵まれているので、今日の挙式でさらに自分を高められるのではないかと思っています。末永く幸せになって欲しいと願うばかりです。          Yutaka Aihara.com
    重森三玲庭園美術館
    先週出かけた京都では旧友に会っただけではなく、美術館にも足を運びました。今回の京都では重森三玲庭園美術館をメインにしました。故重森三玲はブログに度々書いている庭園家で、その作庭ぶりは現代彫刻の理念を併せ持っていると自分は思っています。自分の亡父も造園を手がけていたので、造園業には親近感があり、たまたま今夏造園土木会社で企業研修をしたこともあって、重森三玲の作品が見たくなったのも当然の成り行きかもしれません。庭園美術館は京都大学の近くにあって予約して中に入ります。案内をしてくださった方は重森三玲の娘婿にあたる方で、懇切丁寧な説明をしていただきました。ともかく和風モダンの限りを尽くした旧宅で、庭の造形といい茶室の空間といい、目を奪われるものばかりでした。石組と苔と本来そこにあった植木がすべて重森ワールドを演出していて、自然の産物と人の造形が噛み合った見事な空間でした。茶室の襖絵は純粋抽象絵画であり、モンドリアンやカンデインスキーを髣髴とさせる表現でした。ここに来て一番の収穫は自分の造形に対する意欲が湧いたこと。とてもいい時間を過ごすことができて満足でした。                           Yutaka Aihara.com
    法隆寺・百済観音像再見
    一昨日は秋篠寺の他に、有名な法隆寺にも足を運び、飛鳥時代の仏像を見てまわりました。ご存知の通り世界最古の木造建築を有し世界遺産にもなっている法隆寺ですが、数年前に来て以来の観光でした。その時は百済観音像は工事中の建物の中にいましたが、今回は新しい百済観音堂ができて気持ちよく鑑賞することができました。飛鳥時代の仏像は釈迦三尊像もあって、素朴な造りが特徴ですが、百済観音像はすらりと背が高く、水差しを片手にさげ、素朴というより優美な雰囲気があります。横から眺めると痩身な姿が天上に届かんとばかりに感じてしまいます。斑鳩の里は奈良駅から遠いので、来るのに億劫に感じることがありますが、やはり来て見ると世界に知られた法隆寺、その中でも百済観音像は秀逸で旅の疲れが癒されました。 Yutaka Aihara.com