Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 見えない落款
    個展に出品する「発掘〜遺構〜」のテーブルを支える柱48本。何とか補強も終わり、明日から梱包作業に入れることになりました。この48本の作品にもサインが必要と考えて、和紙に落款を押し、番号をつけて貼る方法をとることにしました。これは今までの作品がすべてそうであるように自分には恒例となっています。そこでさっそく印を彫ることにしました。今回はデザイン性を控え、草書で「相原裕印」という単純な印面にしました。全体は朱文(陽刻)に決め、こつこつ彫りました。結局、柱が床に接する面(裏面)に張ることになるので鑑賞者からは見えません。これは見えなくてもいいものだと思っています。見えるところだけ作るのであれば彫刻はデイスプレイと変わらなくなります。自分の思考や主張によって見えないところも作る、そこが彫刻としての在り方だと考えています。
    案内状の発送
    知人友人や親戚に個展の案内状を発送しました。仕事の同僚には月曜日に手渡ししようかと考えています。いよいよこれで後に引き下がることはできなくなりました。何が何でも個展を開催しなければなりません。きっと大丈夫と思っても、あの48本の焦げた柱を支えにしたテーブルに、やはり40数個の陶彫部品が乗るのかと思うと、やはり不安は払拭できません。補強木片をつけたおかげで揺れには強くなりました。転倒はありえません。人がテーブルに乗って揺らせることがあっても大丈夫です。案内状の写真は4つの直方体の真ん中に球体をおいた作品の一部を撮影して使いました。案内状をご覧になりたいなら、ホームページ表紙の左下の「こちら」をクリックしていただくと個展情報に入ることができます。ホームページにはこのブログの最後にあるアドレスをクリックしていただけると入れます。よろしくお願いいたします。Yutaka Aihara.com
    メキシコ映画「フリーダ]
    女流画家フリーダ・カーロの独特な自画像は、見るたび強い印象を与えられます。命を抉り出されるような毒のある絵画です。その生涯も起伏に富んでいます。なるほどこういう画家だから映画になるのかなと思いつつ、「フリーダ」を観ました。画面の色彩の美しさ、街の壁の鮮やかさ、登場人物が身に着けている衣裳の美しさ、画面構成も実に巧みで、女流画家の生涯を描く上では映像も芸術性の高いものになっていました。主役の女優の演技でわかったことは、フリーダ・カーロ本人の気性の激しさです。たしかに夫だったメキシコ壁画運動の巨匠リベラとの仲や、実際フリーダを取り巻く人間模様は映画に近いものがあったのではなかろうかと思いました。メキシコ絵画がもつ強さが前面に出た映画でした。
    梅雨は明けず夏は来ず
    湿気をたっぷり含んだ大気のせいか、朝から身体のだるさを感じています。今日は雨が降るでもなく、夏の熱気があるわけでもない一日です。こういう日の仕事場のエアコンは微妙です。クールビズになっていても、汗ばむ陽気では身体も頭の動きも緩慢になります。仕事の合間を見つけては、杉の柱1本1本に補強木片を接着しています。3分の2ほど完成してきました。黒々と焦げた柱がズラリ倉庫に並んでいます。作業中も梅雨のような夏のようなじっとりした季節感に翻弄されて渋々と進まず、思わぬ手間がかかっています。早く夏が来ないかと、子どものように待ち焦がれる日々です。
    「メトロポリス」を再び観て…
    昨年はドイツ表現主義にこだわったブログを多く書きました。その中でドイツ映画の「カリガリ博士…」や「メトロポリス」にも触れました。先日この「メトロポリス」を久しぶりに観ました。地下で働く労働者階級も高層建築にいる特権階級もすべて表現主義的な舞台設定がなされ、硬質な雰囲気の中でドラマが展開していきました。ところどころ覚えている情景があって懐かしく思えました。製作された1920年代にもう特撮をやっていたり、美しい未来型の女性ロボットが出現したりして、後世にかなり影響を与えていることは明白でした。現代ならばCGを多用するところを、アナログな装置を使ってスケールの大きさを出しているところも驚きでした。ピアノの効果音だけの無声映画ですが、映像のはっきりした主張に無声であるのを忘れて見入ってしまいました。                        Yutaka Aihara.com