Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 「カルロ・ザウリ」展
    昨日までの銀座通いで見た展覧会は全部で6つあります。ブログには先週4つの展覧会の感想を寄せました。今日は竹橋の国立近代美術館で開催しているイタリア人陶芸家「カルロ・ザウリ」展の感想を書きます。自分の個展も陶彫によるものなので、「カルロ・ザウリ」に対する関心は高く、また表現技法も含めて興味津々で出かけました。ザウリは1960年代には壺の概念から陶彫へと仕事が展開し、灰白色の釉薬を使った「ザウリの白」と呼ばれる技法が定着しています。そのあたりから大振りで緩やかな稜線をもつ生命体のような作品が生まれています。土の物質性が際立つものですが、日本にもこうした作品は数々あり、ザウリの作品に新鮮な驚きはありませんでした。ただ、イタリアの風土がもつ伸びやかなフォルムは遺憾なく表現されて、日本の細やかな陶彫とは趣の異なった感じはもちました。ともかく大きな陶彫作品に接したのは久しぶりのことなので、自分の気持ちにも張りあいができました。                           Yutaka Aihara.com
    個展最終日&搬出
    今日は個展最終日。いろいろな人が見えて懐かしい話が耐えませんでした。年間1回の個展は親交をあたためるという機会にもなります。来ていただいた方々には猛暑にも関わらず心から感謝を申し上げたいと思います。自分は来年に向けての方針も決まってきました。搬出は思っても見ない人たちが来てくれて、テキパキと捗りました。手伝い2名に加えて、普段から付き合いのある業者4名、それに家内と自分の計8名で、作品を解体して箱詰めを行いました。本当にお世話になりました。とくに業者さんに手伝いを含めて自宅まで自分たちも運送トラック等で送っていただきました。こうした人たちの協力があって成り立つ個展だと毎年のことながら感じています。ここで区切りをつけて、また制作生活に戻ることにします。やり足りないことがいっぱいあります。個展をやる度に自分の作品の甘さ、不甲斐なさを反省しています。だからこそ来年も頑張れると思います。来年7月を目指して明日から新作をスタートさせる所存です。                   Yutaka Aihara.com
    「対決・巨匠たちの日本美術」展
    銀座の個展会場から上野の国立博物館まで足をのばし、「対決・巨匠たちの日本美術」展を見てきました。平日にも関わらず大変な混みようでした。比べようもありませんが、自分の個展会場には人がほとんどいないのに羨ましい限りです。「対決」というタイトルと巨匠作品を一対にして見せるという企画が優れていて、その結果として集客力が生まれるのだと感じました。自分も一対になった巨匠の名を見るとワクワクしてくるのです。会場は思った通り秀作ぞろいで、どれも力の籠もったものばかり。対決というより、何を見ても日本美術の精神性、奇想、技巧、そのすべてにわたって面白さに溢れていました。とくに今日は屏風表現の広がり、その立体的な展開に圧倒されました。今日はこの展覧会だけで銀座に戻ることにしました。美術館を2つかけもつことは出来そうにありませんでした。銀座の個展でも時々人が現れては様々な感想を言っていただきました。個展は明日が最終日。あっという間の1週間です。
    「舟越桂 夏の邸宅」展
    個展開催中に周る美術館の旅も慣れてきました。昨日も今日も2つずつ美術館を見ているのですが、ブログではひとつずつ紹介していきたいと思います。今日は目黒にある東京都庭園美術館で開催している「舟越桂 夏の邸宅」展。舟越桂は木彫彩色の西洋風なフアンタステイックな具象人物像で知られた彫刻家です。最近は自ら作った具象形態をコラージュして、不思議で寓意に満ちた世界を作っています。スフィンクスというシリーズは長い首をもった端正な顔立ちの両性具有の彫像が繰り返し現れて、謎めいた問いかけを鑑賞者にしているように感じます。その作品がアールデコ建築の中に置かれたらどうなるのだろうという興味があって出かけてみました。これは企画の勝利だと感じました。意図された通りの幻想的な室内空間に酔いました。さらに四谷シモンの人形ならこの空間はどうなったかなと余計なことも思いつつ贅沢な空間を満喫しました。                      Yutaka Aihara.com
    「エミリー・ウングワレー」展
    昨日に引き続いて、個展開催のために東京通いを理由にして、美術館めぐりをしています。今日は六本木にある国立新美術館で開催中のアボリジニの画家「エミリー・ウングワレー展」へ行ってきました。80歳近くなってから画布をオーストラリアの大地に広げて、空き缶に入れた絵の具で奔放に描いた大作は、現代社会の歪んだ生活を一掃するほどの開放感を与えてくれました。伝統的なボデイ・ペインテイングから始まり、彼女の持つ天性の色感は留まるところを知らず、時に点描であったり、線が絡んでいたり、まさに現代アートそのものでした。アートとは無関係な環境から現れたアート。生きるがまま描いた何の衒いも無い画面。外の猛暑を忘れさせてくれる清々しさ。自分も身体が動く限りモノ作りを続けたいと思いました。