Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 毎年恒例の益子・笠間へ
    4連休初日は例年の通り栃木県益子と茨城県笠間に出かけました。親友が彼の地に住んで陶芸家として陶器市(笠間では陶炎祭)に出品しているので、新作を見に行くこと、それから向こうで知り合った若手の陶芸家たちが今年はどんな作品を作っているのか、その仕事ぶりが見たいこともあって、いつもこの日になると出かけてしまうというのが恒例化している理由です。朝のうちは雨が降ったりやんだりの天気だったため益子の陶器市は客足が今ひとつ伸びず、そのおかげで例年よりゆっくりと見て歩くことができました。午後の笠間の陶炎祭(ひまつり)会場はすっかり晴れ上がって日差しが戻ってきました。親友と旧交を温め、夜は仮説ステージで「あがた森魚コンサート」をやっていたのでちょいと拝見。充実した日を過ごしました。 Yutaka Aihara.com
    黒人彫刻
    決してモデイリアーニに触発されたわけではなく、ちょうど「モデイリアーニ展」を見に行った日と前後して、自分はカール・アインシュタイン著「黒人彫刻(鈴木芳子 訳)」を読んでいました。「黒人彫刻」は短い論文ながら、内容の濃いもので、とつおいつ思案しながら読み進むうち、かなり読み応えを感じてしまいました。本書はルネサンスから脈々と続く西欧美術に一石を投じ、美術を近現代に導く方向を示していると思います。アフリカの各民族が作り出す神聖な造形は、自然との協調から生まれたもので、鑑賞者を意識するあまり真実の追求を忘れていた当時の西欧美術の退廃を打ち砕く起爆剤になったと思います。アフリカ彫刻は現代にあっても造形に刺激を与え続けています。ピカソやモデイリアーニばかりではなく、ドイツ表現派の作家たちにも広く影響を与えたプリミテイヴ・アート。造形の真の魅力は、人間の根源的な力が表れた時に輝くということを改めて感じました。        Yutaka Aihara.com
    モデイリアーニとアフリカ美術
    国立新美術館「モデイリアーニ展」は数々のモデイリアーニの代表作が見られるのと同時にアートショップが楽しい雰囲気でした。モデイリアーニのデッサンのレプリカが多く壁に掛けられ、そこに雑じってアフリカ彫刻や仮面がありました。それを組み合わせた演出が何ともいいのです。モデイリアーニはピカソやブラックと同じ時代に生き、彼ら同様アフリカ美術の始原的な生命力を発見した一人です。直観的なカタチの取り方、純粋を追求したフォルムはまさにアフリカ彫刻そのもので、デッサンを見ても形態の把握に勢いを感じます。叙情的な西欧美術とは違う考え方、感じ方を作品に持ち込んでいると思います。実際のアフリカ彫刻とモデイリアーニのデッサンを対峙して見られるのが奇妙にもアートショップなのです。そこでデッサンのレプリカを買い求める人が結構いました。演出効果かもしれません。          Yutaka Aihara.com
    「モデイリアーニ展」へ…
    高校生の頃よりモデイリアーニの画業は知っていましたが、自分は今までモデイリアーニに親近感を持てずにきました。いったい何故と自分を疑います。モデイリアーニは自分がファンになる要素をたくさん持った芸術家であるはずなのに、今までモデイリアーニに関する文献は読んだことがありません。遅ればせながら彫刻家として出発した夭折の画家の偉大な仕事を、今日からしっかり受け止めていこうと思いました。絵に登場するデフォルメされた人物は彫刻を作ることも可能な形態感をもっています。線は情緒に流れることはなく、いたってシンプルです。神秘性が漂うとすれば眼にあります。ブルーに塗られた眼。普通の眼を描いた作品もありますが、面長の顔に長い首、何も語らないブルーの眼、でもそれらが揃うと雄弁に語る絵になるから不思議です。パリの香り、というより自分には地中海やアフリカの雰囲気が漂っているように思えます。国立新美術館の「モデイリアーニ展」を見た最初の感想です。Yutaka Aihara.com
    日光・月光菩薩像の背中
    昨日NHKの番組で特集していた「薬師寺展」。日光菩薩像、月光菩薩像が揃って薬師寺を出るのは初めてだとか。光背を慎重に取り外し、東京へ運搬する様子をカメラが追っていました。その影響もあってか東京国立博物館は開館前から長蛇の列が出来ていました。自分もその中にいて、ぞろぞろと館内に入り、日光・月光菩薩像とご対面しました。薬師寺には前に何回か出かけて薬師三尊像を見ているのですが、印象がまるで違っていました。まず光背がないこと、それからNHK番組の解説にあった通り菩薩の背中がきちんと作られていて、仏というより人体彫刻を見るような感じを受けました。骨格や筋肉を考えた肉付けがされていて、白鳳時代にあってどんな人がこれを作ったのか、ダ・ヴィンチやミケランジェロを超える才能が我が国に存在した証になると思います。ホンモノに触れた感動で、人の混雑を忘れてしまうひと時でした。                           Yutaka Aihara.com