Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • ドイツ表現派「ブリュッケ」
    「デイ ブリュッケ」はドイツ語で「橋」を意味します。ドイツ表現主義の中で重要なグループだった「ブリュッケ」は、自分が渡欧するまで日本でほとんど作品が紹介されることがなかったように思います。キルヒナーやヘッケルの作品は、フランス印象派やアメリカ現代美術に比べると、かなりマニアックな存在でした。自分も当時影響を受けたコルヴィッツの版画以外にも何かそのような作品があるのではないかと調べていくうちに、「ブリュッケ」の画家による大胆な木版画に出会ったのでした。数少ない文献を漁ると「ブリュッケ」の画家たちは、1910年頃ドレスデンからベルリンへ活動の場を移しているようです。自分は滞欧中に終ぞ行くことのなかった都市です。そのためか自分の中で「ブリュッケ」の芸術運動としての存在がやや希薄なのかもしれません。しかし「ブリュッケ」の画家たちの大胆な画面は、今も相変わらず自分を魅了し続けています。
    秋空のひと時に
    週末になると制作三昧で、あれやこれやと忙しく動いています。この土日で「構築〜解放〜」の柱の修整彫り2本を終え、陶彫ランプシェード2つの台座を作りました。台座は新木場の材木店「もくもく」まで買いに走りました。作業場には教え子の美大生が卒業制作を持ち込んできました。友人は益子に出かけて、若い世代の陶芸家の情報を送ってきました。秋が真っ盛りで空高く見上げると眩い光が目に入ります。こうして瞬く間に今週末も過ぎていきます。秋空のひと時、鑿先に集中して矢の如く過ぎる時間の中にいました。Yutaka Aihara.com
    「シュールレアリスムと美術」展
    今日は横浜美術館の18回目の誕生日だそうです。館内無料と知って「シュールレアリスムと美術」展を見てきました。テーマごとの展示、著名な作家の作品がずらりと並んで、シュールレアリスムの捉えがかなり広範囲で楽しめる企画になっていました。中でも関心があったのはマックス・エルンストの一連の作品。ちょっとした工夫が効果的で、絵画世界に広がりと深みを与えていました。当時としては画期的な技法だったはずです。ダリの描写に相変わらず驚き、アルプの簡潔なレリーフがすっきりとした空間を演出していました。横浜美術館内はお祭りのようで、こんな活気のある日もあっていいんじゃないかと思った一日でした。                  Yutaka Aihara.com
    私の中の女流芸術家
    職場の同僚にK・コルヴィッツの画集を貸したことで、自分が影響を受けた女流芸術家について書いてみたくなりました。学生時代は先日のブログにも書きましたが、コルヴィッツ一辺倒でした。その後はレンピッカが好きになりました。社会派のコルヴィッツと退廃的なレンピッカの世界。直接的なヒューマニズムと屈折したマニエリスム。どちらも女性画家であるからこそ表現できる世界のような気がします。レンピッカはアールデコ様式を体現した画風で、自分のウィーン滞在がきっかけになって、その世界観を知ることができたように思います。ウィーンにはアールデコ様式の産物が溢れているからです。この2人に次いで興味のある画家がメキシコのフリーダ・カーロとアメリカのジョージア・オキーフです。自分はまだアメリカ大陸に渡ったことがないので、この2人に関しては理解が不十分だと思っています。ただ、2人の絵で表現された世界にはただならぬ気配を感じています。いずれ近いうちにもっと接近できるかもしれないと期待するこの頃です。      Yutaka Aihara.com
    寒さが増す11月に
    寒さが増す11月になって、木彫による新作「構築〜解放〜」がなかなか計画通りに進まず焦りだしました。毎年この時期になると同じ気分になってしまうのが何とも言えません。常に余裕を持って作品が仕上がることがなく、またそういう緊張感がずっと続くことに慣れてきています。週末の日程を見つめながら、あれこれやり繰りをするのが習慣になって、これでないと作品が出来た気がしないと感じるようになりました。多忙だからこそ制作に集中できるとも言えます。定年になったら、自分の時間ばかりになって、さぞや制作が思いきり出来ると考えがちですが、果たしてどうでしょうか。燃え尽き症候群にならないようにしたいものです。なにはともあれ11月は集中して制作です。ランプシェードの撮影日も決定しています。気候は寒くなれど気分は熱くなる1ヶ月です。                     Yutaka Aihara.com