Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 「発掘から構築へ」来年へ…
    来週からの個展の準備が一段落したら、来年の見通しのようなものがイメージされてきました。「発掘シリーズ」を3年間やってきたところで、実際はもう作り続けている「構築シリーズ」へ繋げていく橋渡し的な個展をやりたいと考えているのです。題名は「発掘から構築へ」として、来年だけは陶彫と木彫を並存させた展示内容にしようと思っています。普段の自分の作業工程は陶彫と木彫を同時にやっているので、陶彫が終わったから木彫という具合にはいきません。ただし、個展で見せる場合には思考の相関図のようなものがあった方がいいと考えています。陶彫で「発掘」をやり、次に木彫で「構築」をやるという思考が辿っていく過程を示そうと思います。実際にそういう過程はありました。ただし、行きつ戻りつしているので簡単に割り切れないのです。来年が気持ちの上ではもう始まっています。       Yutaka Aihara.com
    映画「カミーユ・クローデル」
    巨匠ロダンの弟子で愛人であったカミーユ・クローデル。以前まとまった展覧会が東京であった時に見に行って、作風があまりにもロダンに似ていたのが印象的でした。ブランクーシはロダンから離れたのに、カミーユは女性だったためかロダンに寄り添い、その影響を真正面から受けて、その苦しさに悶えていたのかもしれません。それを実体験させてくれたのがこの映画でした。多少の誇張はあるものの、女性が故の感性の鋭さ、情念の濃さ、男と女の関係とお互いの芸術の葛藤などがよく表れていました。先日観た「フリーダ」にも似ていて、巨匠の傍らで翻弄される女流芸術家の運命のようなものを感じました。自分の日常は感情を抑制し、坦々と緊張を持続させながら制作に向うのですが、とりわけ自分がこうした映画に魅かれるのは、創作行為の中に、人の血が通い、感情の高まりの結果として、常軌を逸して集中していく人間の業のようなものを求めているからに違いないと思っています。 Yutaka Aihara.com
    民間企業派遣先へ…
    個展の期間(21日〜26日)後、民間企業派遣(28日〜8月1日)があります。ずっと横浜市の公務員である自分は、この夏に民間企業で働く業務があるのです。いわば研修ですが、自分の派遣先は造園土木株式会社に決まり、今日は打ち合わせに行ってきました。7月末の時季に外で仕事をすることに少々弱腰になりましたが、これも経験と割り切ってやってこようと思います。大きな仕事が取れれば造園としての仕事ができると会社では言っていましたが、それがなければ除草の仕事になるそうです。彫刻も同じ身体を使う仕事なので、何とかいけると思いつつ、炎天下での外仕事はどんなものか不安はあります。亡き父親が残した仕事が造園ですが、また会社でする仕事とは違うような気がしています。個展の後にやってくる労働に汗を流そうと覚悟を決めました。                         Yutaka Aihara.com
    梱包の暑い一日
    暑い一日でした。汗が梱包材の上に滴り落ちていました。創作活動ではなく搬入・搬出のため、または保存のために必要な作業ですが、面倒でないと言えば嘘になります。エアキャップで作品を包むという単純作業です。しかし数の多さで辟易しました。ウイークデイにはとてもこんなことが出来ず、結局週末を使ってやるしかないのです。来週末は搬入になるので梱包は今日しかありません。搬入は今日梱包した柱48本と、テーブルが畳大で6枚、それに陶彫40数個の木箱でひとつの作品に組み立てることになります。それまで保管ですが、まるで引越し荷物のような按配です。いつぞやのブログに書きましたが、彫刻は元気がないと出来ない表現だなあとつくづく思いました。
    見えない落款
    個展に出品する「発掘〜遺構〜」のテーブルを支える柱48本。何とか補強も終わり、明日から梱包作業に入れることになりました。この48本の作品にもサインが必要と考えて、和紙に落款を押し、番号をつけて貼る方法をとることにしました。これは今までの作品がすべてそうであるように自分には恒例となっています。そこでさっそく印を彫ることにしました。今回はデザイン性を控え、草書で「相原裕印」という単純な印面にしました。全体は朱文(陽刻)に決め、こつこつ彫りました。結局、柱が床に接する面(裏面)に張ることになるので鑑賞者からは見えません。これは見えなくてもいいものだと思っています。見えるところだけ作るのであれば彫刻はデイスプレイと変わらなくなります。自分の思考や主張によって見えないところも作る、そこが彫刻としての在り方だと考えています。