Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 至福のひと時
    横浜市民ギャラリーには雪にも関わらず多くの方々が来られました。児童生徒作品展を見たついでとはいえ、私たちのグループ展も盛況でした。自分にとって一番嬉しいのは、自分に関わりのある若い世代の来客です。美大生や美大を目指す10代の子たち。自分と同じ道を歩もうとしている彼らは期待とヤル気と不安を抱えてやってきます。出来るだけサポートして希望を叶えてあげたいと思っています。受験前の不安を訴えたり、創作活動の手段や方法を相談されたり、アートの意味を問われることもありました。アートは生涯教育としても最高のものだと思います。その素晴らしさを多くの人にわかってもらえればと願い、丁寧な応対をしています。いや、しているつもりです。それは自分のとっては至福のひと時でもあります。師匠からいただく厳しい刺激と若い世代からいただく純な気持ち。そんなことに支えられて創作を続けられる自分がいます。                     Yutaka Aihara.com
    美術鑑賞のノウハウ
    今日は終日横浜市民ギャラリーにいました。今日だけで1000人を超える入場者がいて大盛況です。というのも同館3Fでは児童生徒作品展が開催されていて、小中学生やその家族の方々が作品展を見に来たついでに私たちのグループ展を見ていくのです。昨年もブログに書きましたが、今年も小さな子どもたちが美術作品にどんな反応を示すか観察することしました。全身で興味を表す子どもたちの反応はとても参考になるのです。アートは理論や哲学が必要ですが、同時により本能に近い子どもが示す態度も軽視できません。しかしながら今日は気になったことがありました。作品によっては体験型の遊戯を伴うものもあるのですが、私たちのグループ展はそういう表現はなく、眼で見て鑑賞するものばかりです。そこに親子連れがやってきて、子どもが私のテーブル彫刻の下に潜り込み、顔を出したところを写真に撮る親御さんがいました。思わず注意を促してしまいましたが、補強金具を使っていない私の彫刻が倒れてきたらどうなるのかと思うとちょっと焦りました。それよりも小さな子どもに対して美術作品の鑑賞のノウハウを親御さんは教えるべきではないでしょうか。将来に向けて文化遺産を大切に扱う心を育てるのはこうした小さな頃の体験によるところもあろうかと思います。市民ギャラリーはそうした教育の場でもあると考えます。自分たちの作品を云々することを言っているのではありません。展示されているものをどう鑑賞するのか、市民意識の高まりを期待したいところです。
    寒い2月に思うこと…
    2月になりました。昨年の2月1日は「RECORD」制作の第一歩でした。また今日からセカンドシーズンの第一歩が始まります。彫刻の新作も考え始めています。陶彫ランプシェードは既に制作が始まり、成形が終わって乾燥させているところです。継続は力なりというコトバを信じて、日々時間を作ってやっていくつもりです。さしずめ今月は陶彫を中心に仕事を進めていきます。乾燥している冬場は陶土にとってあまりいい季節とはいえませんが、時間的に余裕のない自分には仕方がないことです。木彫の大作が終わったので次は陶彫でカタチを考えていき、いずれはこの2つの素材が両輪のようになって、ひとつにまとまるといいなと願っています。寒い2月の作業場でこんなことを思った一日でした。                  Yutaka Aihara.com
    キーファーの巨大絵画
    現代ドイツ絵画を代表する画家にアンゼルム・キーファーがいます。何年か前に箱根の「彫刻の森美術館」でキーファーの個展がありました。美術館にある絵画館で高い天井まである壁一面に掛けられた巨大絵画の数々が、観る者を圧倒していました。自分もその一人でキーファー芸術の持つ迫力、存在感に魅せられていました。風景画と呼ぶにはあまりにもスケールが大きく、広大な大地を様々な廃材や炭化した木材、麦わらの束を付着させて表現していました。歴史という時間が凝縮されたような風景画でした。またドイツが戦争で負った闇の遺産とも言うべきテーマも白昼にさらけ出すような表現もありました。そうしたものを全て含めて、ドイツの現実と向き合って制作している姿勢が伝わりました。大戦前にドイツ表現主義が独裁者によって頽廃芸術として扱われ、大戦後もしばらく後遺症に悩んだドイツ画壇に対し、キーファーは新風を吹き込んだ作家ではないかと思います。        Yutaka Aihara.com
    構成要素を考える
    明後日の2月1日から始まる「RECORD」セカンドシーズンに先がけて、1ヶ月30点余りの作品をどのようにしていくかを考えました。作品には平面としての構成的傾向をもつ作品と半立体としての構成的傾向をもつ作品があります。これが単一または複合されて生み出す作品があります。また平面としての描写的傾向をもつ作品があり、これも単一または構成的傾向をもつ作品と複合されて生み出す作品もあります。こうした傾向をたとえば5日間ごとに変えて、6パターン作れば1ヶ月分になります。次のシーズンは気儘に変わる傾向ではなく、発想を型に押し込めて、そこからどこまで自由になれるかを自分に問う1年間にしたいと考えています。今回の反省を逆手にとって、出来る限り不自由な条件を自分に課し、そこから自由な発想を生み出す試みをしていくつもりです。                  Yutaka Aihara.com