2007.11.19 Monday
今や午前5時といえば外は真っ暗です。5時過ぎに起床して朝食をとり、職場に到着するのが6時半。誰一人いない職場。パスワードを入れ警備会社に連絡をするのは自分です。それから仕事が始まるまでの時間帯は小さな制作をする時間と決めています。主に365点の連作をやっていますが、たまに違う作品に取り掛かっている時もあります。ところが仕事が立て込んで追い立てられている昨今は制作が出来ず、仕事の準備を始めてしまうことが多くなりました。夜明け前に起き、職場に真っ先に出かける理由は、朝一番の制作のためと決めていたのですが…。もう一度趣旨を考えて制作をしようと思います。そうでもしないと労働時間の長さに辟易してしまうからです。朝一制作が出来た日は気持ちよく一日を過ごせるのです。
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2007.11.18 Sunday
自宅の門を横切るように左右にクモの巣が出来ていました。その立派なこと惚れ惚れするくらいで、ちょっと取ってしまうにはもったいない造形です。クモの巣は大変美しいカタチをしています。まったくの抽象作品です。カンデインスキーかクレーかと言わんばかりの非対象絵画です。そこにあの足の長いクモ。これは具象的なオブジェのようです。しばらく見とれて、クモの巣の向こうに広がる空を、クモの巣がフワリと揺れる時は、肌にあたる風を感じていました。クモの巣を通して空や風を意識することができました。こんなふうに美術作品もあるべきだなと思いました。
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2007.11.17 Saturday
週末は木を彫って一日が過ぎていきます。今週も来週も同じことをやっていると思います。今作っている作品は「構築〜解放〜」というタイトルをつける予定です。昨年発表した作品が「構築〜包囲〜」だったので、関連のあるタイトルでいくことに決めました。木を彫りながらぼんやり思ったことは、木彫と同時に制作している365点の連作のタイトルです。「365点の連作」というタイトルでもいいのですが直接的すぎるので、もう少し考えてみようと思い始めました。365点の連作は1年間の日記です。「ダイアリー」と言ってもいいのですが、これは日々のイメージの蓄積なので、単なる記録とは異なります。連鎖したイメージもあり、何か日常を切り取って見せたものもあり、今日を象徴するものはこんなカタチだといったものもあります。これは考えどころです。実は今までのタイトルはふと思い浮かんだものばかりで大して気を使っていません。コトバを操るのも作品のうちと思いつつタイトルを考えています。
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2007.11.16 Friday
どんな時にイメージが浮かぶのか。自問自答してみると、何気なく見ている風景の記憶や寝る前に布団の中で思い描く一日の振り返りの時だったりします。即座に書き留める作家もいますが、自分はそんなにマメではないので、イメージが浮かんでも夢うつつの彼方に消えてしまいます。それでもなお残るイメージが作品になっていくのです。それは今のところ自然の情景ではなく、人工の産物だったりします。作品が都市のイメージを持っているのはそのせいです。工場にも魅力を感じてしまいます。首都高湾岸線を横浜から羽田空港に向かう途中に工場があり、その建物が何ともいいのです。円柱形の建物が赤と白に塗り分けられていて、手前の緑の自然の中にそれが現れると嬉しくなります。イメージが浮かぶ時は、視界に入ったもののうち何に感じるかにより、それが記憶にすり込まれて現れてくるものだと思っています。
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2007.11.15 Thursday
自分がリラックスしている時はどんな時か。夢の中では快い空間の中でお茶を飲んで本を読んだりしてぼんやり過ごしている情景が浮かびます。空間は白っぽいガランとした部屋の中です。古木で作られた重厚な家具があります。天井にも古木の梁があって、古い民家をモダンにリニューアルした趣きです。奥の方に大きな陶芸窯と作りかけの陶彫作品、乾燥した木材や鉄、溶接や道具の数々。う〜ん、これは自分が理想としている工房なのかもしれません。こんなところで制作したいという願望があるのです。でも環境に満足してしまうと作品に集中できるのかしらと思うこともあります。環境がなければ作業はできませんが、願望や野心を抱いているうちが一番乗っている時期なのかもしれません。