Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • カンデインスキーの宗教画
    20世紀初頭に抽象絵画の旗手として活躍したロシア人画家カンデインスキーのことを夏からずっと調べています。バウハウスの教壇にたって新しい美術教育を展開したことはよく知られていますが、抽象絵画とは縁がないような宗教画を制作していることをある文献から知りました。自分は1980年から5年間ヨーロッパに住んでいたので、あるいはミュンヘンあたりの美術館で見たことがあるのかもしれませんが、記憶にはありません。実際カンデインスキーが住んでいた南独のムルナウにも自分は2ヶ月滞在していますが、調べることもせず惜しいことをしたと今でも後悔しています。カンデインスキーの宗教画をこの目で見たいものです。図版で見るとかなり抽象傾向が進んでいて、キリストの象徴的なカタチが表れているようです。ガラス絵と油絵があるようですが、カンデインスキーの構成や色彩から考えて、自分としてはガラス絵の方が見てみたい気がします。                 Yutaka Aihara.com
    週末の作業場
    週末がやってくるたび時間に追われて制作しています。週末しか制作できない身分なので、土曜と日曜の2日間は貴重な時間なのです。朝から夕方まで木を彫り、夜は小さな平面作品を描いています。昼間は教え子が訪ねてくる時があります。美大生で一緒に制作している教え子もいます。何故こんなに時間が早く過ぎていくのか、週末は矢の如し、といった感じです。あれよあれよと作業していくうち、やり残していたことを思い出したり、完成までの皮算用をしている自分がいて落ち着かない週末です。ゆっくり過ごす休暇というものがありません。充実はしていますが、エネルギーの充電は出来ません。明日からまた公務、制作は次の週末へ持ち越しです。せいぜい風邪を引かずにやっていきたいものです。                   Yutaka Aihara.com
    建築家を惜しんで
    建築家黒川紀章さんが亡くなったという新聞記事を見ました。都知事選に出たりして晩年知名度が上がりましたが、自分は本来の建築の仕事にずっと注目してきました。最近では東京国立新美術館の設計に力量を感じていました。波打つ正面ガラスはとても美しい曲面を描いていて、美術作品に導いてくれる心豊かになる建物です。展覧会場もゆったりとしていて、観ていても疲れが少ないように感じました。建築という仕事は高校生の頃から憧れていた分野で、一度は本格的にやってみようかと思ったことがあります。今でも自分の作品が建築的な要素をもっているのは、この時代の名残かもしれません。生活を包む作品である建築。著名な建築家が亡くなったニュースを見て自分の諦めてきた夢が甦って複雑な思いに駆られます。
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    彫り跡の気持ちよさ
    昨年も同じ傾向の木彫作品を作っていました。柱を組み合わせる作品は今年2年目。彫り跡をどこまで残すかを考えていると、昨年の記憶が甦ります。ざっくりした感じを出すため、表面は出来る限り彫り跡を残し、ささくれだったところだけ処理する方法を今年もやっています。滑らかにしてしまうと工芸品のようになってしまい、彫刻としての立体感が薄れます。陶彫の方は粘土に残った手の跡を消してしまうのに対し、木彫の方はわざわざ手の跡を残します。これは彫り跡の気持ちよさがあって、これを潰してしまってツルツルにしてしまうのがもったいないと思うからです。陶彫はブロックのように組み合わせる関係で、ひとつひとつの面が整理されていないとうまくいかないのです。木彫は組み合わせ方が異なり、柱の一本一本が独立した作品としてみることができるため、彫り跡の気持ちよさを残すようにしたのです。Yutaka Aihara.com
    読書の秋と言うものの…
    読書の秋と言うものの、なかなか時間が出来ず、夏から読んでいる本がいまだにあります。夏に画家カンデインスキーに関わる著作・翻訳を再読または新しく購入して読み始めましたが、まだ読み終えていません。カンデインスキーの生きた時代や抽象芸術移行期のことをもっと知りたいと考えたのは2ヶ月も前のことです。多忙な公務、週末の創作活動、毎晩描いている365点の連作、週何回か通っているスポーツクラブ、そしてこのブログ。こうして書き連ねていくと読書が入り込む余地がありません。ウィークデイの事務処理であれ、週末の自己表現であれ吐き出す一方の毎日です。読書や旅行などして心の貯蓄をしなければならないと思いつつ、その日その日のやることに追われて、時間はどんどん過ぎていきます。読書も行楽もなく芸術一辺倒の秋。それでも創作活動ができるのでよしとするのか、画業と文筆業を両輪として表現者たりうるカンデインスキーに夢でお伺いを立ててみようと思います。Yutaka Aihara.com