Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

  • Tag cloud

  • Archives

  • 仮想現実の世界
    先日ホームページにアップした自作の陶彫も、現在作っている木彫も仮想現実の世界に存在するものとして考えるようにしています。たとえそれがパソコン画面や映像によるものではなく、実材を使って実際に存在するものを作ったとしても、その空間を体験して感じるものはイメージの世界であり、たとえば木彫はそのイメージを喚起するために造られた装置とすれば、アートはすべて仮想現実と言えると思います。そうした造形物は人の心の余裕から生まれるものであり、またそのくらいの余裕や遊び心がないと、生活に潤いが生まれないと思います。それは大いなる無駄なのか、文化なのか、観る人や考える人によって感じ方も様々です。生活がぎくしゃくすると一番最初にヤリ玉にあがるのはこうした余裕の世界で仕事をしている我々で、経済的生産性の無いものは必要なし、ということになりかねません。そんな国にならないよう願うばかりです。 Yutaka Aihara.com
    「発掘〜円墳〜」ギャラリーにアップ
    今年の個展(ギャラリーせいほう)で発表した「発掘〜円墳〜」がホームページのギャラリーにアップしました。陶彫によるテーブル彫刻です。テーブルの中央に穴があって、そこから覗いた写真が2点あります。カメラマンによる独特な視点が作品に広がりを与えてくれています。タイトルを「円墳」としたので、発想した最初の原点に戻ってコトバを考えました。この作品はひとつひとつの陶彫ユニットをボルトで接合していますが、これがうまくいかず悩んだ作品です。陶彫は窯で高温で焼くので穴の位置が歪んで、上下に接合するユニットがずれてしまうことが多々あるのです。穴を複数開けて、たとえ歪んでも対応できるように工夫しました。テーブルに接合されて完成を見た時は嬉しかった記憶があります。たちまち反省に変わるのですが、何はともあれ頑張ったと今でも思っています。 Yutaka Aihara.com
    建築現場からのイメージ
    10月に入って、365点の連作は黒い骨格が連なる構造体を描くようになりました。これは建築現場で見た鉄骨がむき出しになった高層ビルをイメージしたものです。建築はアートとして表現したものではなく、構造上の必要があって構成されるものばかりで、いわば実用です。そうしたところに美的な空間を発見することがあります。工事の途中に思わぬ美しさがあって、完成された部分とこれから作り上げられていく部分が不思議なハーモニーを醸し出している場面があります。出来上がった高層ビルはシンプルな美しさがあって大変気持ちのよいものですが、カタチは自己完結しているので退屈さも存在します。そこへいくと完成されない途中の美は大きな広がりを見ることができます。それは建築としては何の意味もない単なる工事の過程にすぎませんが、視点を変えると面白いアートとして楽しめると思っています。 Yutaka Aihara.com
    「私・写・録」展に夢中
    先日行った六本木の国立新美術館では「牛乳を注ぐ女とオランダ風俗画展」の他に「私・写・録」と題された写真家安斉重雄の個展をやっていました。フェルメールの作品はものすごく混雑していましたが、安斉氏の個展会場はじっくり見るにはちょうどいい混み様でした。自分としてはフェルメールより「私・写・録」展の方に集中してしまい心底疲れました。安斉氏は現代彫刻を撮影している写真家で、自分が学生時代から安斉流モノクロ世界に接していて、それにより現代彫刻の魅力にとりつかれていたのでした。大学で師事していた師匠を初め内外の現代作家の生々しい記録は、目を見張るほど新鮮でワクワクしました。既に評価が定まって海外の美術館に収まっているオランダ絵画と、その時その状況を写し出して現在に伝える記録写真。2つの異なった展覧会に大満足の一日でした。                 Yutaka Aihara.com
    秋到来の10月に
    朝晩はめっきり冷え込む季節になりました。芸術の秋の到来です。職場には今日からネクタイを着用して通うことにしました。没個性的な仕事服です。作品の方はこれから見通しを立ててやっていかなくてはなりません。あと4ヶ月で今ある途中の作品をどうしていくのか。まず大きなテーブル彫刻は柱の荒彫りが終わったので、レリーフと仕上げの彫りに移ります。今月と来月でなんとか柱34本は作り上げたいものです。組み合わせの時に必要な番号の入る落款も彫らなければなりません。365点の連作は毎日やっていますが、額がまだ制作途中です。夏に作り始めた小さな陶彫はまだ化粧土をかけて窯に入れなければなりません。こう考えてくると、未だ完成が見えず、ちょっと焦ります。週末しか作業時間が取れない身分なので、毎週末を大切にしたいものです。                          Yutaka Aihara.com