Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • アトリエの101人
    こちらは先日ブログに書いた南川三治郎「アトリエの巨匠・100人」と同じ類の写真集で、田沼武能氏が撮影した日本人芸術家101人のアトリエ集です。全員が日本人なので馴染みがあって、より親近感を持って見ることができます。海外の作家にないのは、畳に座って描く日本画家の姿です。ここでも「アトリエの巨匠・100人」同様、ずっと昔教科書で見た芸術家の肖像が、あたかも近所のおじさんやおばさんのように撮影されていて、それを垣間見るだけでも楽しくなります。最後にとても丁寧な撮影ノートが記されていて、その芸術家の周囲、環境を知ることができます。こうした写真集は出版当時どのくらい売れたのか定かではありませんが、自分にとっては宝物のような一冊です。
    美じょん新報評壇より
    毎年この時期になるとビジョン企画出版から新聞が送られてきます。評壇に4月の個展評が載っているからです。今年はこんなふうに書かれていました。「遺跡から出土の鉄製品のように思えるが、陶彫を黒褐色にすることで、発掘品に見せているまで。そのように錯覚させる点が面白く感じさせる導入部。作品は球体や階段や様々な形があり、文様も複雑で、縄文の遺物的。」この文面は好意的な批評と受け取りました。他の個展や団体展の評を読むと、なかなか名のある作家の批評が多く、それぞれの人が様々な分野で自己追求している様子が伺えます。これを弾みにして頑張ろうかなと思います。
    アトリエの巨匠・100人
    表題は写真家南川三治郎氏が海外のアーテストのアトリエを撮影した写真集で平成6年に出版されています。昨日のブログ同様、繰り返し眺めては刺激をもらえる大切な冊子になっています。あとがきに「アトリエは、芸術家たちにとって秘密工房だといえる。私は、その秘密の工房の中に潜入したいと考えた。」とあります。彫刻家の端くれである私も他の作家のアトリエを覗き見たいと思います。海外の巨匠であればなおさらです。アトリエはその作家のもつ作品の雰囲気を端的に伝えるところだからです。写真から現れるものは作家の強烈な個性を物語る個性的なアトリエばかりで、なるほどこういう作風の人はこういうところに住んでいるのかと妙に納得してしまいます。本の中で会ったことのある巨匠はフンデルトワッサーで、独特な曲線をもつ建築の前で撮影されていました。植物の生い茂るアトリエの写真に懐かしさを感じてしまいました。
    レバインによるムアの肖像
    女性写真家のジェマ・レバインによる「ヘンリー・ムアとともに」という写真集が手許にあります。かなり昔に購入した洋書です。何気なく書棚に手を伸ばし、貢をめくっているとムアのアトリエにある様々なモノが気になりだしました。それは石ころだったり、貝殻だったり、動物の骨だったり。彫刻の雛型も棚にいっぱい並べられて、ムアの作品世界をよく伝える写真集になっています。ムアの表情も豊かです。巨大な作品の運搬風景や助手との打ち合わせや自らの作業風景が、スケールの違いこそあれ自分と似たことをしているので親近感があります。たしかこの本を購入した当時は、写真の中で活動する巨匠の姿が羨ましくて仕方がなかったのを思い出します。あれから20年自分も彫刻をやり続け、環境は変わっていないと思うのですが、やはり意識が変わってきたのかもしれません。
    「構築〜解放〜」柱の荒彫り
    来年発表する予定の新作「構築〜解放〜」は円卓のついたテーブル彫刻です。円卓になる板材は、先日より少しずつ作り始めています。今日はこの円卓を支える34本の柱を彫り始めました。まだ1本目ですが全体を気にかけながら、どんなカタチを彫り出していくかを決定する重要な一歩です。昨年と似た仕事なので迷うことはありませんが、作品の傾向がやや違うので円卓の重量に耐えられるかどうか不明です。昨年は雛型を作りましたが、今年はいきなり作り始めています。昨年より柱を斜めにして組み立てる計画なので、その角度やバランスが少々気になりますが、雛型でうまくいっても実寸の作品では無理が生じることがあるので、このままやってみようと思っています。明日は大小の鑿を研がなくてはなりません。