Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • タマラ・ド・レンピッカの世界
    タマラ・ド・レンピッカの絵は、現在に至るまで評価が二転三転したそうです。絵を見るとアールデコの時代をあまりにも象徴する空気をもち、レトロな雰囲気が漂っています。ただ、とても巧みな技術をもった画家だと思います。キュビズムにしても表現主義的な色彩にしても画面の中にきっちり収めて、心地よい画風を作り上げています。絵が壁を飾るファッションのように思えないでもありません。デカダンな空気を感じてしまうのは私だけでしょうか。描画方法においては、面でカタチを追っているので、彫刻的な捉えをしています。そんな要因があって私はタマラ・ド・レンピッカの絵が大好きなのです。なかなか日本では馴染みのある画家ではありませんが、また本物の絵画に接したいと感じるこの頃です。
    画家タマラ・ド・レンピッカ
    画家の生涯を映画化するとしたら、タマラ・ド・レンピッカがいいと思っています。今までフリーダ・カーロやグスタフ・クリムトの生涯が映画化されています。古くはカーク・ダグラスがゴッホに扮した「炎の人」があります。何故タマラ・ド・レンピッカかというと、彼女が絶世の美人画家であったこと、彼女の生涯が多彩で波乱に満ちていること、謎の出生地など話題性に事欠かないからです。作品も当時流行したキュビズムやアール・デコを学んで、肖像画で時代の寵児になるほど絵画的な表現力に溢れています。10年ほど前に日本で展覧会があって、たちまちタマラ・ワールドの虜になってしまいました。作品を語るのは別の機会にしますが、彼女の美貌にも驚き、女優やモデルとしてもやっていけるのではないかと思いました。
    「発掘〜地下遺構〜」HPにアップ
    今年4月の個展に出品した「発掘〜地下遺構〜」をホームページにアップしました。コトバもつけました。自負するようですが、コトバもかなり慣れて衒いがなくなり素直に出るようになったと自分では思っています。「発掘〜地下遺構〜」はテーブル彫刻のひとつで、4畳大のサイズです。上部より下部の方に見せたいところがあります。オープニングではお客さんから上下の繋がりや関連の弱さを指摘されましたが、作りきったという点では一応満足している作品です。カメラマンに下部から撮影していただいたお陰で、ご覧のような動きのある映像が出来ました。感謝しています。何回かブログに書いていますが、この文章の最後にあるアドレスをクリックしていただけると、私のホームページに入れます。さらにホームページのギャラリーをクリックすると「発掘〜地下遺構」に辿りつけます。よろしくお願いいたします。Yutaka Aihara.com
    地域での小さなコンサート
    私の住む横浜市旭区の住宅地には地域コミニュテイがあって、普段付き合いのある人たちが集まって、近隣のカフェで小さなコンサートを開くことになりました。ギター、三味線、胡弓の取り合わせで「ボブ・デイランから八尾の民謡」まで、要はそれぞれの演奏者が昔取った杵柄で、知り合いを集めて会を催した感じです。家内は胡弓奏者としてこの会に参加していました。本来は八尾のおわらで演奏する胡弓ですが、聴衆サービスとして「愛はかげろうのように」や「千の風になって」など弾いていました。地域活性化は行政を待たず、住民が工夫して楽しんで出来れば素敵なものになると思いました。私も今日は制作を早めに切り上げて、知人や家内の演奏を楽しみました。この人たちが私の個展にも足を運んでくれて励みになっています。
    カール・リープクネヒト追悼
    表題の作品は、ケーテ・コルビッツの木版画です。20歳代の頃、ドイツ表現主義に魅かれたのはケーテ・コルビッツの版画や彫刻がきっかけになっています。戦争で息子を失った母が描く世界に強烈なアピールがあって、自分はたちまち表現の激しさに打たれてしまったのでした。なかでも「カール・リープクネヒト追悼」はその構図といい、表現といい、自分には忘れられない作品になってしまいました。死者に置かれた手。そのごつごつした重い手の表現を同じ木版画で真似てみたりしました。板目の木版画は平面的表現しか出来ないと思っていたところに、ざっくりした立体表現の、しかもいいようのない暗く過激なテーマをもったこの作品が現れ、さらに彫刻的な量感をもっていることもあって、当時の自分を揺さぶるには充分な要素がありました。彫刻はE・バルラッハと似ていますが、コルビッツの方が私的な動機で作られたような気がします。母子像が多いためなのかもしれません。