Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 加藤正 銅版画展
    加藤さんは大学の先輩です。学生時代より腐食銅版画一筋にやってきた人で、自分がウィーンに住んでいた頃、ひょっこりやってきてウィーンにしばらく滞在していました。その頃の思い出も銅版画のモチーフとして登場していますが、最近は具象から抽象(というより心象風景)に画風が変わってきています。明日まで横浜鶴見駅前の「鶴見画廊」で個展を開催しています。同じ作家としては長いつき合いになります。具象を極めたような小品「うさぎ」と「かえる」を以前購入して、自宅のアトリエに飾ってあります。繊細で優しいエッチングです。今回の個展に出品した新作は、銅板に溶剤等をつかって海の中の泡とも何かの陰影ともつかない不思議な世界を表現しています。偶然に出来た現象で遊んでいるような画面です。以前までの計算尽くめの具象とはまるで違う世界観を獲得したような個展でした。       Yutaka Aihara.com
    サブカルチャーの革新
    アニメにしろフィギアにしろ大衆の目線で表現をしていくサブカルチャーは日本が世界に発信できるものになってきています。とくに漫画はひと昔前と比べると、コマ割からストーリー展開にいたるまで、巧みな心理描写を表現したり、現代の空気を捉えたりして革新的に変化しています。ドラマの原作に使われるのもよくわかる気がします。日本人の古来から持っている気の細やかさが、こうしたサブカルチャーで受け継がれていると感じます。さしずめ昔で言う障壁画や浮世絵など日本を代表する美術作品として太鼓判を押されたものが、現在ではアニメにあたるとも考えます。サブカルチャーがアートの世界を席巻し、完全にボーダーがなくなりつつあるのは、現代の世俗が求めている表現を考えれば当然の成り行きかもしれません。       Yutaka Aihara.com
    ブログを書く時間
    ブログを書く時間はほとんど夜です。勤務時間が終わって帰宅すると、誰でもそうでしょうが、心は解放されて安らぐひと時を迎えます。このひと時があるからこそ明日も仕事に出て行けると思うのです。この夜の時間帯に自分は造形作家になり、創作のことや影響を受けた周囲のことなどをブログにまとめています。週末はずっと造形作家でいられますが、ウイークデイはそうはいかず、夜の時間帯が貴重です。ブログがあるからこそ日に一度は作家として思考できるとも言えます。1日1点の連作も、日々の勤務から自分を解放しリセットさせてくれる大切な表現方法です。仕事に押されて厳しい時もありますが、どんな時でも造形美術のことを考えたり、小さな作品を作ったりしようと決めています。                      Yutaka Aihara.com
    映像による表現
    今日は図録を撮影してくれているカメラマンとの打ち合わせがありました。夏に試みた陶彫によるランプシェードの撮影日時、現在進行中の365点の連作をどんなふうに撮影し、どうホームページに生かしていくか、ホームページに追加予定の販売用の作品について等々お互い意見を出し合いました。自分は制作することだけに専念したいので、こうした人たちの力を借りています。その方が世界が広がると感じています。カメラマンの存在が大きいのは、自分の作品が組み立てを必要とするため実物を見せるのが困難で、それだけに写真が大切な役目を負っているからです。写真は雄弁に作品を語ってくれる力があると思っています。絵画と違うところは立体作品は光をあてて周囲の空間を取り込まなくてはならず、そこを映像がやってくれるのです。自分のように色彩が渋い作品はなおさらです。映像による表現は実物のイメージを補って、さらに膨らませる要素があるので、自分にとっては実物と映像が両輪のようになって表現世界を作るのだと考えています。 Yutaka Aihara.com 
    落款 彫りと押印
    夏からやり始めていた落款が完成しました。彫刻の新作を作るたび、新しい印を彫ります。自分の作品は集合体で見せるため、パーツひとつひとつに番号をつけて組み立てるのです。パーツ(ユニット)が完成したら、和紙に落款を押して番号を書き込んでいくのです。和紙は作品の目立たないところに貼っていきます。和紙に押印した落款はいわばサインの代わりです。パーツが増えていくと、旧作と新作の間に混乱が生じるので、落款のデザインで見分けられるようにしてあります。今回の落款は大きさでは今までにない巨大なサイズです。通常の朱肉や印泥ではサイズが合いません。字のカタチは昨年まで試みていた抽象化された名前ではなく、篆書体を使って名前を彫りました。それでも豊かな構成をもった落款ができました。彫りあがった柱に貼っていこうと思っています。作品の本流とは違った楽しみ方をしています。Yutaka Aihara.com