Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 無党派層の選択
    20歳で選挙権を得てから、海外生活5年間を除いて、ずっと選挙に出かけています。当時の両親は自民党支持、自分は気の向くまま適当な人に一票を投じていました。いわゆる自分はずっと無党派層。昨日の選挙も基本姿勢は同じですが、年金のことやら大臣の問題行動等あって、気ままな無党派層ではいられなくなり、日本で暮らす一市民としての行く末を考えた投票になりました。成人したばかりの頃は、政治に興味が無く親に言われて仕方なく選挙に出かけていましたが、海外生活で様々な国を知って、政治・経済の動向を気にするようになりました。日本を住みよい国にしたいと願うのは、海外との比較によるものです。モラルがしっかり根付いている文化的に円熟した国家にしたいと願いつつ、昨日は一票を投じてきました。
    夏読書の楽しみ
    通常勤務を要するものの労働時間が自由になった夏季休業中の楽しみは、第一に作品制作、第二に読書です。学生時代に買って既に絶版になった本の再読、加えて今夏新たに買った本が数冊。全部美術に関係するものばかりですが、普段読めない(読む時間は確保できても気分が向かない)もので、昼間作業をしながら、夜読書する楽しみは格別です。今夏のテーマは「ドイツ表現主義の再確認」にしました。気分的にはドイツ表現主義を夏に読むにはミスマッチという感じですが、今しか時間が取れないとあっては仕方ありません。陽光が少なく思索的にならざるを得ないドイツの風土。高温で湿気が多い横浜で読むのにはイメージする力を要しますが、かつて住んだことがあるヨーロッパの風土を思い出し、読書を堪能したいと思います。
    「日展100年」展
    東京の国立新美術館で「日展100年」という展覧会が開催されています。日本で一番長い歴史をもつ公募団体で、いわゆる官展系です。大学生の頃に上野の美術館に日展を見に行き、期待したわりにはあまり心に響く作品がなく、むしろ在野団体の方が面白かった記憶があります。「日展100年」展は初期の文展から始まった日本の美術史を網羅して見ることが出来る貴重な展示内容だと思いました。文展時代の作品は精彩を放ち、とりわけ日本画の秀作が並んで壮観でした。西洋画も日本独特の手法をかち取ろうとした試行錯誤が見えました。時代が現在に近づくほど作品が退屈になるのはどういうわけだろうと思いました。自分が学生時代に感じたものと同じでした。旧態依然というものが美術には馴染めない要素なのだと改めて思い知りました。
    インカ マヤ アステカ展
    学校が夏休みになったようで、東京の上野公園には平日にもかかわらず、子どもたちの姿が目立ちました。国立科学博物館で開催されている「インカ マヤ アステカ展」にも老若男女いて、発掘品や映像に見入っていました。自分も理屈抜きで楽しんできました。ヒスイを使った仮面、独特な文様レリーフ、顔のある陶芸品、ミイラなど思わず我を忘れて見入って、中南米の世界遺産の虜になってしまいました。「マチュピチュ」のジオラマや映像を見て、いずれこの空中都市に行ってみたいと思いました。自分の陶彫作品にも通じる世界です。実際に自分の目で見て、空間を体感してきたいと願っています。                               Yutaka Aihara.com
    「青騎士」よりドローネー評
    R・ドローネーはフランスの画家で、カンデインスキーと同じく抽象絵画の開拓者の一人です。「青騎士」にも参加し、同誌にブッセによる評論が載せられています。「外的な自然の模倣的再現を避け、それを自然の潜在的な法則のみを再現する要素によって置き換える試みが、着手された形成過程を論理的に継続するものとしてあらわれる」と書かれています。自然をただ再現して描かず、そこに法則を見つけて描くというわけです。ドローネーの「エッフェル塔」はとくに有名な作品で、見えたものを再構成したような画風です。「都市」をテーマにした作品にも理念の視覚化が見られます。これはキュビズムの影響を受けた「オルフィズム」といわれる画家のグループに入っています。自分も現代社会において、「都市」の視覚化(触覚化)を考える作家の端くれとして、ドローネーが理念を探し求め続けたこと、その過程に注目しています。                          Yutaka Aihara.com