Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 鉛筆を削る
    鉛筆は素敵な道具だと思っています。最近はものを書く時にシャープペンを使うことが多いのですが、こと美術に関してはやはり鉛筆が手にしっくりきます。美大受験の時から慣れ親しんだ習慣があります。まず、デッサンやエスキースを始める際は、カッターナイフで鉛筆の木の部分をぐるりと回しながら均一に削り、それから芯の先を適度な細さにしていきます。これは美術的な作業に入る前の儀式のようなもので、鉛筆を削りながら精神統一し、美術の世界へと自分を誘います。作業途中にあっても、鉛筆を削りなおすことで安息を得たりします。木彫の際の鑿研ぎ、陶芸の際の土練りに似て、創作へむけて自己を暗示にかける手段だと思います。電動鉛筆削りでは得られない感覚です。しだいに短くなって使いづらくなるまで愛着を感じます。手放す時には創造行為を一手に引き受けた様相になり、そうした鉛筆たちに感謝しています。
    「20世紀美術探検」展
    国立新美術館に行った際に「異邦人たちのパリ」展を観て、その後「20世紀美術探検」展も併せて観てきました。さすがに大きな企画展を続けざまに観ると疲れてヘトヘトになりました。「20世紀美術探検」展はモノとの関係を探る試みで、現代美術がまさにそこから始まったと言っても過言ではありません。既製品をアレンジしてアートにしてしまったマルセル・デュシャンやマン・レイをはじめ、モノ派と呼ばれる芸術家の作品や今を象徴するインスタレーションがありました。アールデコのデザインも並んでいました。とにかく膨大な作品がありました。全国の美術館からよくぞこれだけ集めたと思えるような作品群でした。一堂に会して眺めると物質が芸術に与え続けた影響を感じ取れずにいられません。刺激的な企画です。
    「異邦人たちのパリ」展
    六本木に国立新美術館がオープンしたので、東京に出るついでに立ち寄ってみました。美術館前面は総ガラス張りで曲面が大変美しく、館内もわかりやすい構造になっていました。土曜日ということもあって混雑はしていましたが、広い空間がとってあるのでゆっくり観ることができました。「異邦人たちのパリ」という企画展は、パリに集った外国人芸術家の作品を集めたもので秀作が揃い、なかなか見ごたえがありました。絵画ではピカソ、ミロ、モデイリアーニをはじめ、藤田、荻須といった邦人画家もありました。彫刻ではブランクーシ、ジャコメッテイ、ザッキンなど20世紀を代表する作家が並び、当時のパリの画壇は異邦人芸術家が支えていたのではないかと思えるくらい光彩を放つ人たちがいたように感じます。これはパリを芸術の聖地として巡礼した証ですが、現在はアメリカかドイツか、あるいはアジアか、むしろ芸術の聖地と言う神話を失っているのかもしれません。
    変わり種の納豆
    今日茨城県に住む陶芸家の佐藤さんから納豆の箱詰めが届きました。さすが茨城と言いたいほど、納豆の種類の多さに驚きました。自分は納豆好きなので、これは嬉しい贈り物です。納豆に大麦や蕎麦の実が入っているのがあります。北海道産黒豆、丹波黒豆、奥羽産の青仁青豆などを納豆にしているのも変わっています。明日から納豆三昧です。しばらくはトッピングをやめてシンプルな納豆を味わいたいと思います。納豆と味噌汁に米があれば、自分は満足です。今では贅沢な取り合わせかもしれません。味噌汁の味噌に凝った時期がありますが、料理次第で美味しくいただけることがわかって、これは家内の腕を信じることにしました。ジャガイモとタマネギの味噌汁に辛子の入った納豆が実によく合って、自分の好物のひとつです。納豆をかき混ぜながら味噌汁をすする時に、日本人でよかったと思える瞬間があります。
    3月 あれから1年
    3月になりました。このHPをアップしてから1年です。早いものです。先日、このHPのデザインや管理をしていただいている方々と打ち合わせを持ちました。今年はHPを充実させていこうという話になりました。実材で作品を作っている自分が、まさかネット上に自分の世界を広げることになるとは思っても見ませんでした。でもやってみると面白くて、いろいろ遊べそうで、ワクワクしてしまいます。アナログな作業をデジタルで処理をして別の作品に生まれ変わる過程を見てきて、今は作業と処理の両方を考えるようになりました。イメージはどんどん溢れてきていますが、まず手で作業をすることから始めるのは今までと同じです。大きな立体作品ばかりでなく、小さな作品や平面作品、コトバに至るまで世界を展開していきたいと思っています。