2007.06.24 Sunday
昔の歌謡番組で司会者がよく「歌は世につれ、世は歌につれ〜」と言っていました。なるほどFMから昔流行ったフォークソングが流れると、懐かしさのあまり一緒に歌ってしまう自分がいます。今のJポップはそんな風に歌えるのかなと余計なことを思っています。自分にとって最近まで口ずさんでいた歌が、もうナツメロのように扱われ、こんなに月日が過ぎたのかと改めて思いを巡らせることがあります。でもヒットする歌は前衛的なものよりも、多少古さを残し、どこかで聴いたことのある懐かしいメロデイが含まれていることが多いと感じています。ラップのようにもう前衛とは言えなくなってから、心躍り、また染みこむ歌が出てくるのだと思います。美術も同じでしょう。前衛が前衛でなくなり、人々が新しい美を享受できるようになって初めて名作が生まれるのかもしれません。
2007.06.23 Saturday
気象庁が梅雨と発表してもまとまった雨が降らない日が続いています。昨日雨が降ったかと思えば今日は快晴となり、昨日の雨が湿気をもひきつれて遠のき、清々しい天気になりました。今日は外仕事が多く、炎天下の中にずっといました。学生の頃、石彫を少しやったことがあり、外で石を彫る作業のつらさ、楽しさを知りました。石彫の作家なら今でも外で仕事をしているのかなと思うことがあります。気候を皮膚で感じながら、風の通る仕事場にいるのは気持ちのいい時もありますが、外気に長い時間触れることのつらさもあります。亡父の造園の仕事を手伝っていた頃も外仕事ばかりでした。今日のことを考えると、炎天下の作業はなかなか大変と感じています。陶彫や木彫は室内での作業なので、今までの習慣でやはり制作は室内がいいと弱音を吐きたくなるような一日でした。
2007.06.22 Friday
自宅に土壁はありません。家を建てた時は借金で首が回らず、家の素材まで考えられなかったというのが本音です。ですが土壁は大好きです。今晩TVで「美の壺」という番組をやっていて、「土壁」がテーマでした。番組の中で目にした自然な土の色合いに魅せられてしまいました。白い漆喰や藁を混ぜたしっとりした土壁は何ともいえない雰囲気があって、どんな抽象画もかなわないと思っているくらいです。自分の陶彫による作品をそんな土壁に囲まれた空間に置いてみたいと考えています。ほの暗い照明をあててみたらいいかもしれないと思います。
2007.06.21 Thursday
職場まで自家用車で通勤し、しかも超過勤務の毎日。たまに帰りがけにスポーツクラブに行って水泳で身体を保ち、帰宅すると「365点の連作」を作ったり、このブログを書いたり。こんな毎日の生活で犠牲になっているのは本を読むことです。今日は出張の合間に書店をのぞき、新しい本を2冊買いました。夭折の銅版画家の生涯を描いた本とマニエリスムをテーマにした美術評論。カフェによって、早速買ってきた本をパラパラめくると、たちまち病みつきになり、美術的なるものが頭を駆けめぐりました。こうなるともう職場に帰る気がせず、今日はそのまま本を抱えて帰宅しました。来月末になると職場が夏季休業に入ります。そこでまた例年のように昼間は制作、夜は読書の楽しい生活が始まります。活字離れの反動で、一気に活字に浸る生活が待っています。そんな生活を楽しみに今はしばし職場の労働に身をおくことにします。
2007.06.20 Wednesday
ヨーロッパ各国からトルコへ旅した時に、便器のカタチが国によって変化していくのを見て、その国の人々の生活や文化をトイレを窓口にして語れるのではないかと思ったことがあります。洋式と和式が違うように、国によってトイレは様々な形態があります。トイレットペーパーがあったりなかったり、水の入った容器が置かれていて、これで尻を洗うのかと戸惑ったこともありました。トイレは何でもない空間でありながら、一部のレストランや店舗ではデザイン性に優れた素敵な空間を演出しているところもあります。とにかくトイレが清潔であると、国、市町村、公共施設、民間施設、個人の家、いずれも居心地のよい所になります。我が家では来客があると、まずトイレの掃除から始めています。外へ出かけた折、そこのトイレで品格を判断することもできるのではないかとさえ思うほどです。トイレという名の快適空間はアートギャラリーにも匹敵すると考えています。