Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • グループ展インフォメーション
    このところ制作の仕上げや作品の梱包や案内状の発送などをブログに書いていて、肝心なことを書き忘れていたのに気がつきました。ブログは知り合いの人ばかりが見ているわけではないので、グループ展のインフォメーションを書かなければならないと思いました。グループ展の名称は「サクレ展」。場所は横浜市教育文化センター1F市民ギャラリー。JR関内駅前。会期は1月31日(水)から2月5日(月)まで。会期中無休。10時から18時、最終日は16時まで。よろしかったら是非見に来てください。土日は会場にいるようにします。去年の「ギャラリーせいほう」の個展で使った図録も会場に置くつもりです。無料で配布いたします。ご意見やご感想をいただけたら幸いです。
    作品の梱包作業
    グループ展のための作品梱包作業に追われた一日を過ごしました。集合彫刻なので、柱が大小30本、厚板が大小14枚あって、搬入当日に組み立てる予定です。このため柱や厚板にそれぞれエアキャップを巻き、シートで覆って番号を記します。この作業が簡単にはいかないのです。量が多いというのは思いのほかシンドいものです。丸一日がかりでした。まるで引越し荷物のように置かれた作品の部品。梱包なんてどうでもいいと昔は思っていましたが、運搬だけではなく展覧会後も保存することを考えれば、これは半端なことでは済みません。有名な陶芸家は自作を収める箱作りにも腕利きの職人を頼むと聞きます。自分はそこまでやれませんが、ひとつひとつ丁寧に梱包して、少なくても破損がないようにしなければなりません。今、「構築〜包囲〜」はクリストの作品のようになって、明後日会場に運ばれるのを待っています。
    展覧会の案内状
    横浜のグループ展の搬入が近づいています。手許に事務局から案内状が届きました。発送したり手渡しするのはこれからです。作品制作とは別にちょいと面倒くさい仕事です。個展の時は案内状を凝ったりしますが、グループ展の時は何でもいいやと思ってしまいます。でも受け取る方は、今年はどんなものが出来たのかと好奇心をそそる人がいるかもしれません。そういう人がいて欲しいと願いつつ、グループ全体の雰囲気しか伝えられない案内状を送ることになります。自分の作品に関する一文を添えるといいかもしれないと思っています。今まで時間がある時は自作を撮影して、それをグループ展であっても事務局を通さずに独自のもので送っていました。今年はそれが出来ませんでした。でも作品は精一杯やったつもりです。完全に納得できるものを作るにはまだまだ時間が必要ですが、課題が残るからこそ続けていけるのだろうとも思います。
    ギュンター・ドメニクの銀行
    かつて住んでいたウィーン10区のアパートから歩いて5分程度のファボリーテン通りに、エイリアンの棲家のようなメタリックな建物が出来ました。オットー・ワーグナーのような前世紀の建築群との調和を図った建築家がいる一方で、この建物を設計したギュンター・ドメニクは周囲とはまるで調和しない建築家のようでした。よくぞウィーン市民が受け入れたものだと思うくらい異様な雰囲気を放つ建物は、虫の甲羅のような有機的な外観をもった銀行でした。この銀行には自分の口座があったので頻繁に訪れました。個人的にはワーグナーみたいに好きになれなかったのですが、面白さは充分伝わりました。こんな建築があってもいいのではないかと客としては肯定しています。テーマパークにあってもおかしくない内部空間でも真面目に銀行業務が行われていました。こんな空間で働くのはどういう気持ちなんだろうと要らぬことまで考えてしまう銀行でした。
    A・レームデンの風景
    再びウィーン幻想派の話です。自分がいた頃の美術アカデミーにはハウズナーの他に、A・レームデンがクラスを持っていました。同じ幻想派でもハウズナーとはテーマが異なり、戦争体験を基にした風景を描いていました。学んでいる学生もレームデンばりの作品を描いていて、なかなかの信奉者がいるようでした。レームデンの風景画は地表が見えていたり、粉塵が舞っていたりして、ただならぬ気配を感じさせるものです。最近の報道でイラクの爆弾テロが街の中であって、黒煙が立ち昇っていく様子をテレビで見ました。ふいにレームデンの風景画が頭に甦ってきて、こうしたリアルな風景をあのように象徴的に表現したんだなと思いました。レームデンの色彩は日本画を思わせるような淡さがあって、悲惨な風景を悲惨な状態で描いていません。そこが幻想派の面目躍如たるところかと思います。