2018.04.07 Saturday
やっと週末になりました。この1週間は気遣いが多く、心身ともに疲れました。待ち遠しかった週末なので、朝から工房に篭って制作に没頭しようとしましたが、疲労感が容易に取れず、土練りと大きめなタタラを4枚作ったら、意欲が萎えてしまいました。少しばかり休憩を取るため椅子に腰掛けたら、そのままウトウトしてしまう始末で、これは制作を打ち切るしかないと判断しました。制作工程が苦しいのは百も承知ですが、身体が動かないのはどうしようもないことで、今日の分は明日取り返そうと思いました。午後は自宅で休んでいましたが、こんな時は映画に行くことにして、演奏の予定がなかった家内を誘いました。映画館は、美術館と違って自家用車で行き、近くの駐車場に留めておけば負担が軽くて済むのです。今日観た映画は「ぼくの名前はズッキーニ」で、ストップモーション・アニメーションを駆使したスイスとフランスの合作映画でした。人物や情景のデザイン性が素晴らしく、暗い背景を持った子どもたちも三頭身で作られた立体人形なら、時にユーモラスに描くことができると思いました。この物語を実写ではなく、愛らしさを備えた人形キャラクターにしたのは、暗い過去を鬱々たるものにしないための工夫なのかもしれません。結果、メルヘンな雰囲気を残しつつ、人生の底辺を生き抜く子どもたちの逞しさ、社会的弱者をストレートに描くことが可能になったのではないかと考えました。映画が終わった後にキャストやスタッフが紹介される映像が流れます。その時に歌われていた歌詞に注目しました。和訳なので微妙なニュアンスはわかりませんが、胸に突き刺さる心理的なコトバも、やがて風に流れていくといった趣旨でした。詳しい感想は後日に回します。
2018.04.06 Friday
今週より新年度が始まり、職場全体で行った式典的なイベントや、離任や退任、また着任に関わることがあって、私は役職としての挨拶が続く毎日でした。新しい体制が動き始めるこの時期は、とても長く感じました。職場での親睦を深める夜の会が水曜日にあって、今晩は区内管理職の夜の会がありました。今週は心身ともに疲れました。私の職場は数ある施設の中でも小さな規模の職場です。その少ない職員の中でも転勤者がいて、出会いと別れの場がありました。今まで職場を支え、一緒に頑張ってきた仲間が他の職場に異動するのは、感慨深いものがあります。式典はただのカタチだけのものではなく、一定の年月を組織の一員として過ごした仲間に対する思いが伝わるもので、そういう意味で今週は内容の濃い1週間だったと思っています。新体制の出発も始まっています。区内や市内での管理職の異動や退任もあり、その都度、連携や親睦を深める機会が用意されています。私は再任用なので、1年ごとの更新になっていて、今年度は頑張れるかどうか、自分に常に問いかけています。始まってしまった以上は、言い訳は出来ず、新体制の中で成果を出さなければなりません。身が引き締まる思いで過ごした1週間だったわけです。今週は自宅に遅く帰ってもRECORDをしっかり制作していました。夜の工房に行かれない分、一日1点を作り続けるRECORDは創作活動の小さな灯として絶やさずやっていこうと思っているのです。自分は職場での仕事がどうであれ、日々の創作活動は続けたい意思があります。もちろん週末は工房に篭りますが、毎日のように創作の糸を繋いでいるのが自分にとっての癒しにもなっています。明日はようやく週末です。今週長かったと感じた分、週末がとても貴重な時間に思えます。
2018.04.05 Thursday
私たちの業種は、年間に何回かイベントが予定されています。イベントは式典的なものと祝祭的なものに分かれます。察しのよい方は、私たちがどんな業種なのか分かっていられると思いますが、拡散を恐れて敢えて業種を伏せて広報しています。今日は年度当初の式典のイベントが開催されました。ここから本格的な仕事が始まるのです。私はステージに立って式辞を述べる役職にあったため、どんなことを言おうか考えていました。実際には月並みなことしか言えず、私には面白い話題がないことをいつも悔やんでいるのですが、式典は滞りなく進んでいきました。式典はカタチを整えて、けじめをつけるものと考えれば、これでいいのかもしれません。私がやってきた二足の草鞋生活の中で、この式典は個性的な創作活動の真逆に位置するものです。ここまで異なる2つの世界に私は楽しみさえ見出しているのです。職業として二つの顔で棲み分けて行う行為に、私は不思議な満足感に浸れます。人にはジキルとハイドのような二重人格を得たいという願望がどこかに眠っているのかもしれません。ウィークディの仕事に私は彫刻家としての片鱗は一切見せません。組織の長として式典を司り、職員が適材適所で如何なく能力を発揮できているかを見定めています。この立場も私自身が大切にしているものなのです。
2018.04.04 Wednesday
私の職場に新しい職員たちがやってきました。人と人とのコミュニケーションは食事から始まるというのが、私の組織融合論です。それは理屈ではなく、まず一緒に鍋を囲みましょうと誘うのです。仕事が終わってからの居酒屋で一杯というのも重要ですが、最近はその誘いに乗らない人もいて、それならば昼食を自前で用意してしまいます。私は鍋料理が一番手っ取り早いと考えていて、職場に持ち込んだ寸胴鍋が威力を発揮します。その仕掛けには助っ人が必要ですが、いつも頼みにしていた人が、今日は体調不良で休みを取ってしまったので、何と今回は新人2人を調理に巻き込んでしまいました。具材たっぷりの豚汁を予定していて、昨晩私は買い物をしておいたのでした。職場では新人である既婚女性2人に、野菜や肉のカットをお願いしたところ、快く引き受けてくれました。手際よく準備が進み、最後に私が味付けを行いました。毎回のことですが、職員全員が満腹になるまで食べてくれて有り難いなぁと思います。大鍋コミュニケーションは、私にとって大袈裟な言い方ですが、経営戦略のひとつなのです。職員同士の意志の疎通がスムーズになれば、仕事に好影響を与えます。それぞれの職員の隙間を補い合うのが組織です。プラスアルファの仕事がどのくらい出来ているのかが職場を測るバロメーターで、明るく楽しいおせっかいな人材環境を私は作ろうとしています。今日は夜になって職員がよく利用する駅近くの焼き鳥屋に出かけました。これも重要なコミュニケーションの場です。明日から本格的に仕事が始まります。今日はその土台を充分に作った一日でした。
2018.04.03 Tuesday
一日1点ずつポストカード大の平面作品を作っている総称を、私はRECORDと言っています。そのノルマを自分に課して10年以上が経ちました。画面が小さくてもアイデアから下書き、彩色、仕上げにペン入れをすることが定番になりました。仕事から帰ってからRECORDを、夜の時間帯に食卓で描き上げることは、かなり厳しい日課になっていて、滞ることも暫しありました。下書きのまま食卓に山積みされていくRECORDを見ながら、いつか何とかしたいと思いつつ、仕事の疲れを言い訳にして、毎晩下書きを描き終えると睡魔が襲ってくる生活が続いていました。一念発起をしたのは先月のことで、山積みされたRECORDを夢中で仕上げました。集中したおかげで、色彩的に上手くいった作品もあり、一応満足を覚えました。10年継続してきたことは自負してもいいことかなぁと思っています。今年は月毎にパターンを決めてRECORDを作っています。今月は鋭利な三角形をパターンに取り込んで画面を構成することにしました。テーマは「突」に決めました。尖った形態が戦闘に使う武器のようでもあるし、魔除けの文様にも似ています。若い頃旅したルーマニアの奥地に点在する家々は、木造の門を構えていて、そこに鋭利な三角形が彫られていました。狼の牙を擬したカタチは魔除けの象徴でもあったようです。ルーマニア出身の彫刻家ブランクーシは、そうした民族的なカタチを彫刻に取り入れたことで、現代彫刻の扉を開いたのでした。そんなイメージをRECORDにしてみたいと考えました。今月も先月のように頑張っていきたいと思っています。