Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 軍艦島に関する新聞記事より
    長崎県にある端島は無人島で、その外観が洋上に浮かぶ戦艦を思わせるので軍艦島と呼ばれています。2年前の夏に軍艦島に行き、廃墟と化した島を見て回りました。自分には印象が強く、鉄筋コンクリートで覆われた外壁が今なお脳裏に焼き付いています。そんな軍艦島に関する新聞記事を見つけました。日本経済新聞の文化欄で、1961年軍艦島で雑用係として雇われた人が、炭鉱夫たちと暮らした当時を振り返って、その生活の一部を記事にまとめていました。過密な人口、都市機能を備えた島、そして最も恐れていた炭鉱事故、荒くれの労働者に翻弄された日々、筆者は1年で島から離れたようですが、雇い主から「逃亡者」と書かれた手紙が届いたそうです。現在は軍艦島の観光ガイドとして仕事をされているようですが、生活経験者としては貴重な存在とも言えます。私が軍艦島を訪れた時のガイドさんだったかもしれません。当時を知る人々も少なくなっているのかぁと思うこの頃です。少しずつ崩壊していく島を、これからどのようにしていくのか、遺産として守っていけるのか、今後の施策を見守りたいと思っています。
    12’RECORD6月分・7月分アップ
    ホームページに2012年RECORDの6月分と7月分をアップしました。この年の6月には「表層」、7月には「束縛」というテーマを設けました。アップした作品を見ていると制作している当時の様子が甦ってきて、何とも恥ずかしい気持ちになります。過去の作品は今回に限らず、物足りなさを感じずにはいられません。内面を出し切った感覚が持てないのです。過去の作品が輝いて見えたら創作活動は終わりだと人から言われたことがあります。現在の自分が進歩していない証拠だと言うのです。成る程、そうであれば今の自分は曲がりなりにも進歩しているのかもしれません。曲がりなりにもと断るのは、現行のRECORDが上手くいっていないから、どうしても斜に構えてしまうのです。鑑識眼だけが研ぎ澄まされているのでしょうか。ともあれRECORDの何があっても継続していくという目的は遵守しています。ホームページを御覧いただけるのなら、NOTE左上にある本サイトをクリックしていただけるとホームページに入れます。その上でRECORDをクリックすると今回アップした6・7月分の作品に辿り着けます。ご高覧いただけると幸いです。
    現代彫刻か?仏像か?
    先日見に行った横浜のそごう美術館で開催中の「円空・木喰展」で注目した作品は、まず円空の円空たる彫刻「護法神」です。円空と言えども初期の頃は、仏像の詳細部分をかなり作り込んでいて、後期に見られる鑿で表情を刻むだけの円空らしさが表れていないように思えます。円空は諸国に多くの仏像を残すことを目的として、木材が仏像に見える限界まで彫り込みを省略していきましたが、それはまさに抽象化への道だったとも考えられます。「護法神」はそんな中で木の根の部分をそのまま使い、枝の突起や空洞を残したオブジェとも仏像とも言えるモノで、現代彫刻を彷彿とさせる驚きの造形ではないかと自分は思いました。次に木喰ですが、寺の境内にあった巨木の穴に彫られた「子安観音菩薩」が画期的な作品だと思いました。立木仏とされていますが、切断したものが今回展示されていました。自然に内包された仏には不思議な生命が宿っているように思えます。木をそのままの状態で提示し、そこに僅かな彫りを加えて祈りの対象とする表現方法は、全国各地の人々に癒しや希望を与えたことでしょう。後世になって現代彫刻的な視点を発見し、現代の人々が新しい価値を見出したのも自然な成り行きかもしれません。当時権力のあった寺院は、有能な仏師に壮大な仏像を依頼し、その完成された美学は仏像そのものだったのに比べて、単純極まりない円空・木喰の作品群は現代に通じる美学を持っていたとも言えるでしょう。
    週末 3月になって…
    3月になりました。今月は年度末のため職場では大きなイベントが予定されています。出会いと別れの季節でもあります。時期としては職場関係で慌しいことが続きますが、制作工程でも先月を凌ぐ慌しさがあります。今日もいつものように朝から夕方まで工房に篭って制作三昧でした。昨日と今日は家内がサポートしてくれているおかげで、陶彫部品の仕上げが進みました。「発掘~群塔~」の陶彫部品の新たな成形は残り1点となり、いよいよ木彫に取り掛かれるかなぁと思っています。もうひとつとして、今月のウィークディも夜の制作を先月並みに続ければ「発掘~丘陵~」のゴールが見えてきます。何と言っても今月が2つの大きな「発掘」シリーズ作品の追い込みになります。この時間との闘いがハラハラする緊張感を齎せて気持ちを高揚させます。例年厳しい局面を迎えていますが、こうならないと自分では作品が生まれる状況にならないのです。今年もこの状況がやってきたと感じています。今月は陶彫制作の終了と木彫制作の開始がメインになるはずで、一日1点制作のRECORDがどうなるのか気がかりです。ともかく今月は陶彫制作やRECORD、観賞や読書がバランスよく出来る1ヶ月ではないことは事実で、個展に向けた陶彫の新作2点がやや落ち着いてきたところで調整していくしかないかなぁと思っています。今月も頑張ります。
    週末 2月最後の日
    今日で2月が終わります。今月はあっという間に過ぎていきました。今月を象徴する出来事として、毎晩工房に出かけて小さな彫り込み加飾を1点ずつ作り上げたことです。2日(月)から昨日の27日(金)まで、職場関係の夜間開催の会合以外のウィークディは全て工房に通いました。数えてみると16日間工房に通ったことになり、16個の彫り込み加飾が完成しています。「発掘~丘陵~」の陶彫部品は残り24個になりました。時間は1時間半から2時間程度でしたが、この16日間の中で彫り込み加飾をやりながら、山梨県のワイン会社のラベル用木版画の摺りや彩色もしていました。我ながら過密スケジュールだったなぁと思いますが、7月個展のための制作工程を見ると、これでも間に合うかどうか不安が付き纏います。「発掘~群塔~」の陶彫部品の成形は残すところ後3個。加えてまだ何も手をつけていない木彫が残っています。「陶紋」もまだこれからです。陶彫関係の制作はいよいよ佳境になって予断を許しません。今月の鑑賞は美術では「小山田二郎展」「円空・木喰展」、映画では「パーソナルソング」を見ましたが、制作工程を考えると、これ以上の鑑賞は無理だったと言わざるを得ません。RECORDは一日1点のノルマが日によって滞ったり、何とか仕上がったりして、墜落しそうな低空飛行を続けていました。読書は「罪と罰」を相変わらず読んでいますが、時に疲れてボンヤリと電車に揺られていることも多く、読書も停滞気味でした。体力作りは左肩が痛くて水泳が儘ならず、これが欲求不満になって辛かったかなぁと思っています。ともあれ今月は陶彫制作に明け暮れた1ヶ月だったと言えます。来月も頑張ります。