Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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note > 版画
2019.07.23

サミュエル・イェスルン・デ・メスキータは20世紀初頭に活躍したオランダの画家・版画家・デザイナーで、ユダヤ人だったためにナチスドイツの強制収容所で家族諸共処刑されています。彼がオランダの美術学校で教壇…[続きを読む]

2019.01.17

昨日、会議の合間を縫って、横浜の桜木町にある横浜美術館で開催中の「イサム・ノグチと長谷川三郎」展を見てきました。本展は「変わるものと変わらざるもの」という副題がついていて、日本古来の伝統文化とモダンを…[続きを読む]

2018.12.10

昨日、横浜のみなとみらい地区にある横浜美術館で開催している「駒井哲郎展」に行ってきました。副題を「煌めく紙上の宇宙」としていて、銅版画のパイオニア的存在だった故駒井哲郎の大掛かりな回顧展になっていまし…[続きを読む]

2018.12.09

週末になると、どこかの美術館に行くという習慣が先月から続いています。陶彫制作も余裕がない中で、何とかやり繰りしている按配ですが、今日も夕方美術館に行ってきました。鑑賞があるからといって制作工程はそのま…[続きを読む]

2018.10.30

ドイツの版画家ヨルク・シュマイサーの連作版画に、異なるイメージを描いた版を重ねて、ひとつの画面を構成している作品があります。それを見ることで、私たちはあらゆる場面を同時に把握し、イメージの遠近感さえも…[続きを読む]

2018.10.25

「私の作品を流れている主題は、変化ー人間に、物あるいは風景に、あるいは私に繰り返し起こった変化だ。版画がもつ可能性のうちで、最も魅力的なもののひとつがステートだ:版を刷り、さらに手を加え、変更し、また…[続きを読む]

2018.10.22

先日、茅ヶ崎市美術館で開催されている「小原古邨展」に行ってきました。日本美術史の中で埋没していた芸術家が、これからさらに発見されて脚光を浴びることがあるのでしょうか。江戸時代の絵師伊藤若冲や奄美を描い…[続きを読む]

2018.10.20

昨夜から私の職場では職員研修として湯河原に来ていました。一晩ゆっくりお互いの仕事を振り返る機会を、私は大切にしています。夜が更けるまでお喋りが尽きない職員たちの雰囲気を、今後も継続していくのも私の役割…[続きを読む]

2018.07.18

今朝、職場に届いていた新聞によって、版画家・彫刻家の浜田知明氏と石彫家の流政之氏が亡くなったことを知りました。お会いしたことはなかったのですが、2人とも展覧会があれば必ず見に行っていた注目の芸術家でし…[続きを読む]

2018.05.25

私は予てより印章が持つ小宇宙に惹かれています。日本画や書を見る時に必ず印章にも注目しています。画家が創作する印章はとりわけ面白くて、小さな場面に個性が溢れんばかりです。単純だからこそ奥が深いのかもしれ…[続きを読む]

2017.09.07

今年の7月に日本美術家連盟から「美術家の健康と安全」という冊子が送られてきました。これは造形美術の分野別ハンドブックで、画材や彫刻素材、溶剤や接着剤などが細かく記載されていて、とても便利です。とりわけ…[続きを読む]

2017.01.20

自己満足をマイナス要素として捉えてはいけない、自己満足があるからこそ人は生きていけるのだと京都に住む版画家の友人から言われたことがあります。確かに自己満足というコトバを使う場面では、客観的評価ではなく…[続きを読む]

2016.12.07

先日、東京両国にある「すみだ北斎美術館」に行ってきました。目的はTVで放映された「須佐之男命厄神退治之図」の復元された絵をこの眼で見たかったことでしたが、美術館が企画した「北斎の帰還」展にも眼が奪われ…[続きを読む]

2016.10.13

既に終わってしまった展覧会の感想を述べるのは恐縮ですが、旧知の作品が多い有名な版画家の印象を改めて書きたいと思いました。オランダ人版画家M・C・エッシャーの作品を、私がいつ頃知ったか今も鮮烈に覚えてい…[続きを読む]

2016.10.10

三連休の最終日になりました。今日は工房へは行かず、家内と東京と横浜の美術館を巡ることにしました。師匠の池田宗弘先生は自由美術協会の会員で、例年この時期に先生から招待状が届きます。そこで今日が自由美術展…[続きを読む]

2016.07.27

19世紀から20世紀にかけてパリで印象派が活気を呈していた時代に、日本の浮世絵等がヨーロッパで紹介され、その画面の構成や色彩の象徴化に感銘を受けた芸術家が多かったのは美術史が示すところです。横浜美術館…[続きを読む]

2016.03.25

横須賀美術館で開催されている「嶋田しづ・磯見輝夫展」を見てきて、とりわけ大型木版画を制作していた磯見輝夫氏の作品に、自分の若かりし頃の思い出を重ねてしまうことがあります。20代の頃、自分は大学で具象彫…[続きを読む]

2016.03.24

先日、横須賀美術館で開催されている「嶋田しづ・磯見輝夫展」に行ってきました。現存する画家・版画家の旧作から新作まで含めた大がかりな展示は、その作家の歩んだ道を達観できる良い機会でした。画家嶋田しづ氏は…[続きを読む]

2016.03.20

三連休の中日です。今日は昨日のような疲労はなく、早朝から家内と菩提寺に出かけました。朝7時に墓参りをするのは初めてでしたが、清々しい空気に触れて心が軽やかになりました。9時に2人の若いスタッフが工房に…[続きを読む]

2015.10.20

「月映 つくはえ」は1914年(大正3年)9月から翌年の11月まで刊行された自刻木版画と詩による作品集です。この詩誌を作ったのは田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎の3人の画学生でした。全7号まで発刊されま…[続きを読む]

2015.10.10

今日から三連休になります。このところ連休の初日は工房で制作をした後、美術館に出かけていくことが多いように思います。今日も例外ではありませんでした。ただし、活動した密度から言うと今日は今までより、さらに…[続きを読む]

2015.09.19

5連休となるシルバーウィーク(SW)が始まりました。SWは当然制作目標を立てていますが、今日は東京の展覧会を見て回ることにしました。家内が胡弓の演奏に出たので、今日は単独で丸一日かけて美術館等を奔走で…[続きを読む]

2015.07.13

彫刻家池田宗弘先生は、自分の大学時代の恩師です。先生の教えは彫刻の技法だけではなく、今でも自分の精神的な支えともなっています。先生が長野県東筑摩郡麻績村に住んで何年になるか忘れてしまいましたが、麻績村…[続きを読む]

2015.04.20

ドイツ人作家で画家のギュンター・グラスは、自分が滞欧中に知り得た巨匠です。直接ご本人にお会いする機会はありませんでしたが、作品としては映画「ブリキの太鼓」を観て、さらに自分の帰国後にエッチングによる版…[続きを読む]

2015.03.23

先日、家内の従兄弟夫妻が経営するワイン会社の新作ワインにつけるラベルのデザインをやりました。アールヌーボー風の木版画で冬眠する動物たちを表現しました。そのワイン「ソレイユ メルロ 2012 ボア・ドル…[続きを読む]

2015.02.08

介護施設に入居している母は賃貸住宅をもっていて、その収益で施設での生活が成り立っています。祖父母や父が残してくれた僅かばかりの賃貸住宅が母の生活や心の支えです。そんな実家にはずっと前から税理士が出入り…[続きを読む]

2015.02.06

ワインラベルになる木版画が漸く彫り上がり、試し刷りをすることになりました。気持ちの面で多少ホッとしています。ウィークディ夜の工房通いも定着して、毎晩少しずつ陶彫作品が出来上がっています。この先を考える…[続きを読む]

2015.02.04

今月のRECORDのテーマを「塊」に決めました。彫刻をやっている者にとっては極めて安易なテーマです。いくらでもイメージが湧いてきますが、抵抗が無さ過ぎて自己を深める表現に繋がらない嫌いはあります。作品…[続きを読む]

2015.02.01

2月になりました。2月の初日が日曜日なので、今日はひたすら制作に明け暮れていました。どうしたら成形に拍車がかかるかを考えても、集中力に限界があって理想通りにはいきません。もうひとりの自分がいてくれたら…[続きを読む]

2015.01.27

山梨県のワイン会社の新作ワインにつけるラベルを制作中です。何とか時間を捻出して木版画でやっています。切り出し刀でラインに沿って彫り込みを入れていくと、若い頃が思い出されます。当時の自分の頭には、K・コ…[続きを読む]