2011.02.27 Sunday
三寒四温とは言うけれど今日は暖かく感じた一日でした。風が強く、工房の周辺では木々の枝が風に震えていました。朝から制作三昧の一日で、細かな加飾に明け暮れました。結局、今月は陶彫ばかりで木彫の柱の仕上げは来月に持ち越しになりました。朝から制作に打ち込んでいると、時間が経つのを忘れます。いつの間にか夕方になり、その割には工程がたいして進んでいないのが悩みの種です。彫刻は時間がかかる、手間がかかる、お金がかかる、という悪条件があって、それでも何年も取り組んでいるのが我ながら不思議です。実材を相手に無言で対話しているのが大好きなのです。工房内の空気は、外の暖かさのおかげで寒さが和らいでいました。また寒い日がくるかもしれませんが、こんな気候の中でずっと制作できたらいいなと思っていました。
2011.02.26 Saturday
週末になり、ウィークディの仕事から気分を解放させるため、今日は美術館に出かけました。朝8時半に家を出て東京の六本木まで電車を乗り継いで行きました。国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」は必ず行こうと決めていた企画展です。美術評論家で詩人の瀧口修造全集を読んでいる自分は、そこに登場するシュルレアリスムの作品に注目をしていたのです。今回は絵画や彫刻(オブジェ)に加えてシュルレアリスム映画が上映されていて、ぜひ見たいと思っていました。詳しい感想は機会を改めます。午後は前にブログで紹介した「2Km展」に行きました。工房に出入りしているボランティアの子を含めた4人の若いアーティストによるグループ展です。横浜の山手にある洋館が展覧会場で、週末ともなればそこは観光客が多く、「2Km展」には出品関係者だけでなく、観光を楽しんでいる人たちも見に来ていたようでした。エリスマン邸の地下ギャラリーは雰囲気が良く、展示場所としても最適な広さで、陶彫や絵画、イラスト等の作品が会場にしっくり収まっていました。彼らのこれからに期待したいと思います。
2011.02.25 Friday
年度末を迎えつつある職場で、立場上難しい課題をいくつも抱えている自分は、何年やっても課題をきちんとクリアできない状況にいます。ウィークディの勤務時間があっという間に過ぎてしまうと思うのは、気持ちが集中している証拠ですが、疲労も溜まってきています。金曜日ともなれば帰宅すると気が伸びてしまいます。それでも毎晩RECORDを描いていて、さらに就寝前にNOTE(ブログ)をやっています。今晩はこのブログを書くのがキツいのです。眠くて眠くて話題が見つかりません。それで自然の成り行き上、この眠気という話題にしました。睡魔に勝てない…こんなブログがあってもいいかなぁと思いつつ、キーボードを扱う手も覚束無くなりました。今晩はこれにて終了。おやすみなさい。
2011.02.24 Thursday
20世紀初頭から第二次世界大戦のヒトラーの弾圧を受けるまで、ドイツは美術のエポックを迎えました。それがドイツ表現主義で、自分は学生時代から関心を寄せていました。まずコルヴィッツの版画が先陣を切って、自分の中に入り込んできました。そのうちエミール・ノルデやエーリッヒ・ヘッケルを知り、「ブリュッケ(橋)」や「ブラウエライター(青騎士)」というグループを知りました。エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナーは「ブリュッケ」で活躍した画家で、コルヴィッツ同様にまず版画が眼に飛び込んできました。ギクシャクした戦慄を覚えるような画面に忽ち自分は虜になりました。画面に見え隠れする戦争の傷跡をテーマにした油彩や版画。そこに走る筆致に常軌を逸したものを感じるのは私だけでしょうか。キルヒナーは志願兵として軍務について、そこで精神的にも肉体的にも衰弱してしまい、サナトリウムで過ごした時期があったようです。きっと自分の滞欧時代に私はキルヒナーの油彩を見ているはずですが、木版画しか記憶に残っていないのです。分厚い書籍もウィーンで買ってきましたが、図版を見るだけで原著を読む気になれません。あまり日本で知られていないキルヒナーという表現主義の画家に、興味関心を持っていてもなかなか日本では資料が手に入りにくいのが現状です。
2011.02.23 Wednesday
以前のNOTE(ブログ)に「卵たちの初グループ展」という文章を載せました。工房によくやってくるボランティアの子が、初めてのグループ展をやることになり、工房に仲間を集めて打ち合わせを持ちました。そのグループ展が明日から始まるので、彼らは今日搬入と展示をやったはずです。仕事帰りに工房に立ち寄ると、ボランティアの子が作っていた陶による仮面55点がなくなっていたので、今日確かにギャラリーに搬入したんだと思いました。彼らはどんな思いでグループ展を迎えるのか、自分も初めて版画によるグループ展を東京の京橋のギャラリーで開催したことを思い出します。自分は彫刻ではなく版画でまず出品したこと、出品者が複数いることで心強かったこと等々で、あまり緊張もせずオープニングを迎えたことを覚えています。そのうち自分だけでやりたい欲求が出て、念願の彫刻による個展になっていくのですが、初めての発表は何となく忘れないものです。そんなことで若い彼らを応援したくなります。グループ展名は「2km」。場所はエリスマン邸。横浜山手にある外国人居留地のひとつをギャラリーにしているのです。明日から28日(月)まで。10:00~16:30(最終日は15:00まで)。お時間ある方はご覧ください。