Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 全体構想を念頭に入れながら…
    三連休に課した目標は何とかクリアすることができ、次なる目標が見えてきました。今まで彫った杉の柱は62本、長い柱で2メートル、短い柱で90センチとなっています。これからは雛型を確認しながら、あとどのくらい柱が必要になるかを考えていきたいと思います。柱を支える土台も作ることにしました。土台にはいつものように砂を硬化剤で貼り付けて大地を表現しようと考えています。この作品はテーブル彫刻ではありません。かつて作った「発掘〜点景〜」と同じ床置きの作品になります。こうしてイメージを確かめながら考える時が一番幸せを感じる時かもしれません。作品は作り終えてしまうと自分の手から離れて後悔ばかりが残ります。次作の「構築〜起源〜」はまだこれから始まるのです。期待を胸に明日から全体構想に入ります。
    木の裂け目を生かす
    現在彫っている杉材は上等なものではありません。杉材にしては比較的安価で売られているものです。節や裂け目があちらこちらにあり、かえってそれが面白くて購入しました。今日彫ったものもかなり大きな裂け目があり、彫っている途中で2つに割れないかとひやりとしました。生木は切り出された後、乾燥により裂け目が入るのが自然です。裂け目がなく節も少なく木目が詰んでいる材木が良質とされ、価格も高くなりますが、現在制作中の自分の作品にはむしろ節や裂け目があった方がいいのです。精緻な作品ならば良質なものを使いますが、これは地べたから数十本がニョキニョキ生えだすようにイメージしている作品なので、裂け目や欠落があってもそれを生かすことが出来ると考えています。今日も目標の2本を彫り終えて帰途につきました。
    三連休・貴重な時間
    今日から三連休になり、制作三昧になれる幸せを感じます。三連休に何をすべきかという身近な目標を立て、貴重な時間を有効に使いたいと思います。さしずめ杉の柱を一日2本ずつ彫って、6本は荒彫りを終えることを目標にしました。単純な作業です。でもそんな単純さが積み重なって複雑な構成へと進んでいくのです。今日彫り始めたら、柱の彫り跡がサーモンピンクで美しさを感じました。杉は角材にして外に放置してあったので、表面は風雨に晒されて古びた感じでしたが、彫ってみるとキレイな年輪が現れて気持ちよくなりました。香りもよく森林の中にいるような気分です。朝9時前に作業場に到着し、鑿を研いでから彫り始め、昼食を15分間とってから午後3時までやりました。夏の頃とは違い、少ない休憩で作業ができます。午後3時の目安は、余力を残して終わるために自分にとってちょうどいい時間帯なのです。また明日続きをやりたいと思います。              Yutaka Aihara.com
    7年前の陶彫の感想より
    ニューヨーク同時多発テロの場所グランド・ゼロに献花をする人々の記事が今日の新聞に掲載されていました。ちょうどその頃、都市空間を陶彫で表現した作品を作っていて、これを横浜で発表したら、これはテロに対する抗議かと人に聞かれました。テロが起こる前から作っていた作品なので、別にテロに誘発されたわけではなかったけれど、何度も質問されていたので、観る人がそのように受け取るならばそれでいいと思っていたくらいです。自分が作る陶彫作品は都市をイメージするものが多く、「発掘」というタイトルをつけていても、古代の遺跡の模倣ではなく、むしろ近未来的な雰囲気が出るので、現代の都市が廃墟化していると鑑賞者に捉えられても仕方がないことだと思います。たまたま同時多発テロの時期と一致してしまったので、こんな感想を多くもらったのだと思いました。               Yutaka Aihara.com
    眠りに誘われて…
    この頃、夕食を済ますと眠くて眠くて仕方ありません。RECORDを描かなければと思いつつ、ちょっと寝転がるとそのままぐっすり寝てしまうことが結構あります。昼間の公務、たまに夜行くスポーツクラブの水泳、週末の創作活動を考えるとオーバーワークなのかもしれません。睡眠が楽しみになっています。あれこれ心配事がないことも睡眠を楽しめる要因だろうと思います。昔に比べると夢を見ることはなくなりました。夢の中で創作をやって、思わぬいい作品が出来上がったと思ったら朝を迎え、そのままどんな作品を作ったか思い出せなくなったことがあります。満足感だけが残る幸せな夢でしたが、その作品を作ろうにも思い出せない、夢が成す悪戯な一夜でした。さて、また今夜も眠りに誘われています。それでは、おやすみなさい。Yutaka Aihara.com