Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 7年前の陶彫の感想より
    ニューヨーク同時多発テロの場所グランド・ゼロに献花をする人々の記事が今日の新聞に掲載されていました。ちょうどその頃、都市空間を陶彫で表現した作品を作っていて、これを横浜で発表したら、これはテロに対する抗議かと人に聞かれました。テロが起こる前から作っていた作品なので、別にテロに誘発されたわけではなかったけれど、何度も質問されていたので、観る人がそのように受け取るならばそれでいいと思っていたくらいです。自分が作る陶彫作品は都市をイメージするものが多く、「発掘」というタイトルをつけていても、古代の遺跡の模倣ではなく、むしろ近未来的な雰囲気が出るので、現代の都市が廃墟化していると鑑賞者に捉えられても仕方がないことだと思います。たまたま同時多発テロの時期と一致してしまったので、こんな感想を多くもらったのだと思いました。               Yutaka Aihara.com
    眠りに誘われて…
    この頃、夕食を済ますと眠くて眠くて仕方ありません。RECORDを描かなければと思いつつ、ちょっと寝転がるとそのままぐっすり寝てしまうことが結構あります。昼間の公務、たまに夜行くスポーツクラブの水泳、週末の創作活動を考えるとオーバーワークなのかもしれません。睡眠が楽しみになっています。あれこれ心配事がないことも睡眠を楽しめる要因だろうと思います。昔に比べると夢を見ることはなくなりました。夢の中で創作をやって、思わぬいい作品が出来上がったと思ったら朝を迎え、そのままどんな作品を作ったか思い出せなくなったことがあります。満足感だけが残る幸せな夢でしたが、その作品を作ろうにも思い出せない、夢が成す悪戯な一夜でした。さて、また今夜も眠りに誘われています。それでは、おやすみなさい。Yutaka Aihara.com
    星・月・虫の音
    夏の暑さとはだいぶ変わってきたとはいえ、晴れた日はまだまだ残暑で汗をかきます。でも夜になると秋の雰囲気が漂います。家内を車で迎えに行った帰り道、星がよく見えました。月も満月ではないにしろくっきりと見えていました。我が家は横浜と言っても周囲には雑木林が残るベッドタウンです。草や木々のあたりから虫の鳴き声がよく聞こえます。この様々な虫の鳴き声が聞こえてくると秋本番という感じがします。秋は夜になると耳からやってくると言っても差し支えありません。この風情を残したいと考えてしまいます。ひと昔に比べると周囲の雑木林も面積が減ってきました。宅地造成の工事はあちらこちらでやっています。森のような広大な雑木林はなくなってきました。うっそうとした木々の上に月がぽっかり出て、周りに星が瞬いている風景はいつまで見ることができるのでしょうか。           Yutaka Aihara.com
    空気澄みわたる一日
    爽やかな一日でした。湿度が低く空気が澄みわたっていました。このまま秋になっていくのでしょうか。気候の変わり目は気分の変わり目でもあります。景色が陽の光をうけて、くっきりと浮かび上がり、木々がやや濃い陰影を落としているのを見るにつけ、自分の作品を野外に展示したい欲求に駆られます。陶彫なら風雨に晒されても耐えうる素材だと思います。石や金属のように頑丈ではありませんが、野外に展示する陶彫作品は他の素材に見られない土のよさが出るのではないかと思います。土から生まれし土の造形、幾星霜を重ね、再び土に戻るという野外作品が出来ればいいなあと思います。空気澄みわたる一日にイメージした作品です。             Yutaka Aihara.com
    リンゴに寄せる思い
    長野県に住む師匠で彫刻家の池田宗弘先生から箱詰めのリンゴが届きました。電話でお礼を申し上げると、「君が夏来た時に用意できなくて…」と相変わらず張りのある元気な声が返ってきました。さっそく頂いたリンゴをひとつ食べました。採りたての新鮮な香りと甘酸っぱいサクっとした感じが口いっぱいに広がりました。果物の中でリンゴは大好きな部類に入ります。昔住んでいたヨーロッパでもよくリンゴを齧りながら散歩をしました。ヨーロッパの市場で売っているリンゴは、日本ほど種類がなく粒も揃っていなかったように記憶していますが、それでもほどよい酸味があって美味しく感じました。当時ビタミンはリンゴで取っていたように思います。どこへ行くにもリンゴを食べながら歩き、カフェではアップヘルザフト(リンゴジュース)を注文していました。当時食べていたリンゴに比べれば、送られてきた長野県産のリンゴは立派なカタチと味をもっています。しばらくは美味しいリンゴを堪能できそうです。                       Yutaka Aihara.com