Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 週末の作業場から
    ウイークデイは忙しい公務があるため今月から週末の制作を再開しました。これから12月の年越しまでウイークエンドアーテイストです。まだ残暑が厳しく相変わらず汗をかきますが、週末は貴重な時間なので朝から夕方まで作業をしています。先月のように継続的な作業ができないので、限りある中での計画的な作業になります。今週末はここまでやろうというノルマを課します。計画を決めておいたほうが楽に作業に入れるのです。今日は杉材の柱を彫ることに専念しました。ひとつずつ確実に仕事をこなした方が一日の仕事量に対して納得がいきます。いいイメージをもって一日を終えることができて精神的にもいい状態を保つことができると考えます。いずれ全体を構成するときは精神的な浮き沈みがあって、なかなかきつい仕事になりますが、それは時期尚早、今のところは気分よく一日を終わりたいと思っております。Yutaka Aihara.com
    画家の人生ドラマを読む
    読書の秋とは言え、まだ残暑が厳しく活字を追う気分にはなりません。でも夏から続いている本があります。今読んでいるのはフランドルの画家フェルメールに関するものです。たまたま東京でフェルメールの展覧会をやっていますが、それに関わらずフェルメールの人生ドラマに夢中になっています。前にブリューゲルに関する同じような人生ドラマを読みました。事実を基本に創作で補うドラマで、あたかもフランドルにいるような錯覚に陥ります。読後にまたブログで内容を書こうと思います。この本を読み終える頃には秋本番を迎えるでしょうか。読書は続けて読むには時間が取れず、仕事や創作の合間をぬって、気が向けば読むという具合なので、なかなか進まず中断することも度々あります。それでも読みかけの本を常に携帯しているのがいい気分なのです。                           Yutaka Aihara.com
    雛型と実作品の関係
    今制作中の「構築〜起源〜」は最初に雛型を作ることはせず、いきなり実材を彫り始めました。杉の柱が数十本立ち並ぶ構成になりますが、ここにきて雛型を作る必要性を感じます。柱の長短を調整したいことと全体構成にやや不安があるためです。ある程度実際の柱が彫りあがってから雛型を作るのは今までにないことです。本来ならば雛型を作り、それに応じて実作品を作っていくのが制作過程としてはやりやすい方法ですが、それが全てとは言えません。雛型を作ってしまうと、全体の作業が見えすぎて退屈になることがあるからです。今回の作品は雛型を作らずにやってみようと思ったのですが、やはり全体把握をしたいと思い立ち、急遽雛型の制作を始めました。完成予想を考えたデッサンも同じです。まずイメージを書き留める手段としてデッサンがよいと思いますが、それすらやらずに実作品に手を出す場合があります。途中で描くデッサンや雛型作りはイメージを書き留めるのではなく、出来上がったイメージの確認だと考えています。
    滞るカタチとコトバ
    公務が忙しくなりつつあるのを言い訳に制作が進んでいません。8月は多忙なスケジュールの合間に制作を進めていました。今月も変わらず頑張らなければと思います。目の前の仕事に追われると、空間をイメージすることもコトバを生み出すことも出来なくなります。カタチはどこからやってくるのか、コトバはどうしたら生まれるのか、その中に埋没していないとあるいは難しいのかもしれません。凝縮した時間の中でやろうとしても出来ないと感じることがあります。また有り余る時間があったとしても出来るかどうかわかりません。イメージの出所は謎です。ふと何かを感じたりして、空間の中に存在するものが見えたりしますが、忘れてしまうこともあります。多忙に負けず、何とかしたいと思っています。                Yutaka Aihara.com
    RECORDは「二等辺三角形」
    9月のRECORDのテーマを二等辺三角形に決めました。二等辺三角形はかなり鋭角なカタチにしました。今月はこのカタチを取り込んだ構成を考えていきたいと思います。鋭角なカタチが与える印象は緊張感を生みます。緩やかな構成は考えにくくなります。色彩が溢れたり、要素が多くなりすぎると、シンプルな造形に揺り戻したくなるようで、まずは二等辺三角形を使って技法も単純化した作品を作り出しました。日常生活には様々なカタチが溢れていて、その中で自分が求めるカタチを手探りしていく過程は、思考をまとめていく過程でもあります。何かを拠り所にしているわけですが、それが何かは自分でもよくわかりません。選択、判断、追加、削除の繰り返しです。RECORDは小さい平面作品で、ゲームやパズルのような遊びの感覚で新たな表現を探ろうとしていると言えます。              Yutaka Aihara.com