Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 雛型と実作品の関係
    今制作中の「構築〜起源〜」は最初に雛型を作ることはせず、いきなり実材を彫り始めました。杉の柱が数十本立ち並ぶ構成になりますが、ここにきて雛型を作る必要性を感じます。柱の長短を調整したいことと全体構成にやや不安があるためです。ある程度実際の柱が彫りあがってから雛型を作るのは今までにないことです。本来ならば雛型を作り、それに応じて実作品を作っていくのが制作過程としてはやりやすい方法ですが、それが全てとは言えません。雛型を作ってしまうと、全体の作業が見えすぎて退屈になることがあるからです。今回の作品は雛型を作らずにやってみようと思ったのですが、やはり全体把握をしたいと思い立ち、急遽雛型の制作を始めました。完成予想を考えたデッサンも同じです。まずイメージを書き留める手段としてデッサンがよいと思いますが、それすらやらずに実作品に手を出す場合があります。途中で描くデッサンや雛型作りはイメージを書き留めるのではなく、出来上がったイメージの確認だと考えています。
    滞るカタチとコトバ
    公務が忙しくなりつつあるのを言い訳に制作が進んでいません。8月は多忙なスケジュールの合間に制作を進めていました。今月も変わらず頑張らなければと思います。目の前の仕事に追われると、空間をイメージすることもコトバを生み出すことも出来なくなります。カタチはどこからやってくるのか、コトバはどうしたら生まれるのか、その中に埋没していないとあるいは難しいのかもしれません。凝縮した時間の中でやろうとしても出来ないと感じることがあります。また有り余る時間があったとしても出来るかどうかわかりません。イメージの出所は謎です。ふと何かを感じたりして、空間の中に存在するものが見えたりしますが、忘れてしまうこともあります。多忙に負けず、何とかしたいと思っています。                Yutaka Aihara.com
    RECORDは「二等辺三角形」
    9月のRECORDのテーマを二等辺三角形に決めました。二等辺三角形はかなり鋭角なカタチにしました。今月はこのカタチを取り込んだ構成を考えていきたいと思います。鋭角なカタチが与える印象は緊張感を生みます。緩やかな構成は考えにくくなります。色彩が溢れたり、要素が多くなりすぎると、シンプルな造形に揺り戻したくなるようで、まずは二等辺三角形を使って技法も単純化した作品を作り出しました。日常生活には様々なカタチが溢れていて、その中で自分が求めるカタチを手探りしていく過程は、思考をまとめていく過程でもあります。何かを拠り所にしているわけですが、それが何かは自分でもよくわかりません。選択、判断、追加、削除の繰り返しです。RECORDは小さい平面作品で、ゲームやパズルのような遊びの感覚で新たな表現を探ろうとしていると言えます。              Yutaka Aihara.com
    9月の初めに…
    9月になりました。少しずつ公務の仕事が増えてきました。まだ夏の名残りなのか湿度が高く秋という感じはしません。今日、群馬県高崎市にあるNTT東日本から企画展のお誘いがありました。博物館にある古代の発掘品と現代造形作家の作品を並べて展示する試みです。造形作家6人に打診があったようです。趣旨はよくわかりました。NTT東日本支社からの手紙を読んでいると興味が尽きません。時期的なことが大丈夫であれば参加したいと考えています。新たな機会が訪れれば、また意欲が湧いてきます。平面作品のRECORDも、9月になってどんな展開にしようか思案しています。とりあえず今月の方針を立てて制作をしていきたいと思います。        Yutaka Aihara.com
    8月の終わりに…
    7月から8月にかけてスケジュールが目白押しでした。3回目の個展開催、民間企業派遣研修、通常業務の出張、後輩の結婚式、師匠に会うため長野へ、また親友に会うため京都へ、最後に横浜開港150周年記念のFUNEプロジェクト参加、そして時間さえあれば新作の作業と目まぐるしい中で8月が終わろうとしています。7月初めのブログに書いた予定は、やっとここにきて何とかクリアできたかなという感じがしています。今晩は一緒に仕事をしているカメラマンの2人が自宅に来て、今後の打ち合わせをしました。一区切りついたような気分ですが、今後を考えるとこれからやることが多く、気は抜けません。気がかりなことは、来年の7月に予定している4回目の個展の作品に今着手したばかりという点です。また1年間が始まるのです。いや、図録撮影のことを考えると、来年3月初めには新作が完成していなければならず、9月以降も頑張らざるをえません。楽しみではありますが…。                               Yutaka Aihara.com