2008.10.20 Monday
現在やっているRECORDで、幾何形体(10月は平行四辺形)をベースにした画面を作り、そこに何かカタチを加えて、風を表現できないものか思案しています。靡いている状態が感じられたらいいのですが…。2月から毎日ポストカード大の平面作品RECORDを作っているのですが、今年は幾何形体を毎回画面に配置すると決めているので、なかなか自由が利かず、またその条件が勉強になると思って始めています。いつも図形ばかり睨んでいるせいか、自然現象を表現してみたくなるのです。今週は風、来週は雨といった具合に進められたいいかなと思います。
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2008.10.19 Sunday
作業場の近くに能舞台があり、前にその能舞台で行われた能のワークショップに参加したことがあります。支配人はいつも気持ちのいい挨拶をされる方なので、つい誘われて能舞台に行ってしまいます。今日は能舞台に隣接する森林公園で自治会のまつりがあったので散歩がてら出かけました。このところ制作で疲れ気味なので、今日はちょうどいい気晴らしになりました。1時間以上も公園に居たので今日の制作は予定通りにいかず、柱の彫りもあまり進みませんでした。昨日は杉材を手に入れて頑張ろうと決めていたのですが、今日は身体が思うように動かず、また来週末に頑張りを持ち越すことになりました。
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2008.10.18 Saturday
「構築〜起源〜」の雛型から割り出した柱の本数のうち不足している短めの柱を今日製材所でカットしてもらいました。50cmを36本。これを明日から作業場で彫り始める予定です。杉のいい香りが積んである車内に漂い、これからの期待と労力の大きさで複雑な心境になりながら、それでも新しい木材が手に入った喜びでいい気分になっています。木材買出しの合間に、陶土をタタラにして陶彫の準備もしました。昼は木彫、夜は陶彫生活の始まりです。カーヴイングとモデリングの二本立て。いずれも日本古来からあるお馴染みの素材ですが、空間の解釈は現代版で、「場の彫刻」というべき環境を取り込んだ作品にするつもりです。
2008.10.17 Friday
昨日まで読んでいたフェルメールの伝記小説「運河沿いのフェルメールの家」は、冒頭フェルメールの結婚式で真珠の耳飾りが登場し、最後はデルフトの風景をフェルメールが描くところで終わっています。最後に出てくるのが有名な「デルフトの眺望」なのでしょう。「デルフトの眺望」はまだ図版でしか見たことがなく、いずれオランダのハーグに行く機会があれば、ぜひ見たいと思っている絵画です。フェルメールは人物画にしろ数少ない風景画にしろ構図が計算されつくしたように完璧で、非のうちどころがありません。当時のデルフトの様子を伝える風俗画としても楽しく見ることができますが、この静謐な雰囲気はやはり本物を通して味わいたいと思います。とくに空と運河の水の表現に注目したいと考えています。風景画の中を眼で散歩して、当時の空気を感じたいと思っています。
2008.10.16 Thursday
表題はイングリット・マラー著、鈴木芳子訳によるフェルメールの伝記小説です。芸術家を扱った伝記小説は大好きで、前にペーター・ブリューゲルの伝記小説を読んでいました。伝記といっても時代背景だけは史実に基づいていて、あとはすべて創作によるものです。それだけに生き生きと描かれた人物たちがまるで現実の生活を営んでいるように感じます。この小説もフェルメール夫人の視点で描いてみたり、ライバルの画家を登場させて、ささやかな日常の中に画家としての生きざまを浮き彫りにする手法を用いています。フェルメールを身近な人物として感じられるのは私だけではないでしょう。