2019.05.01 Wednesday
今日から令和元年がスタートしました。連休は5日目になります。今日は叔父による音楽会が開催される日で、その時間を空けるため、私は早朝7時に工房に出かけ、自宅を出る11時までの4時間、必死になって陶彫成形をやっていました。彫り込み加飾は明日に回すことにして、昨日準備したタタラが硬くならないうちに、今日中に立体作品に立ち上げたのでした。紐作りで裏側補強もやりました。これでテーブル彫刻「発掘~曲景~」のテーブル上に設置する陶彫部品が出揃ったことになりました。いつもなら彫り込み加飾を施す時間を含めて一日7時間の作業ですが、今日は成形だけを端折ってやりました。午前11時に家内と自宅を出て、東京郊外の鶴川にある和光大学ポプリホールに向いました。「福成紀美子&下野昇ジョイフル コンサート」が午後1時半から開演し、テノール歌手として長年オペラやコンサートで歌ってきた叔父の歌声をじっくり聴く機会を持ちました。叔父は現在83歳で、これはもう親戚の自慢話になってしまいますが、今も衰えぬ声量に圧倒されたことは事実です。観客の中に同い年の人もいるはずですが、舞台で見せる叔父の若々しい存在感はどこからきているのでしょうか。コンサートの第一部は「マイ・フェア・レディ」のハイライトをソプラノの福成さんと台詞を交えて巧妙に歌い合い、第二部でそれぞれが本格的な歌唱を披露し、第三部では軽快なオペレッタを合唱する構成になっていました。第二部最初の歌で、叔父が力みすぎて音を外した箇所がありましたが、すぐに修整して臨んだところは、さすがベテランだなぁと感心しました。こうしたアンサンブルは昨年に続いて2回目ですが、叔父の年齢を考えると、毎年開催できるのか心配するところです。親戚縁者の打ち上げで、叔父には興奮冷めやらぬ勢いがありました。意欲が年齢を凌駕する有様を見ていて、私の創作活動もかくあるべきと実感した次第です。久しぶりに元気をもらえたひと時でした。明日は夕方、家内と映画に行く約束をしています。陶彫制作はまた今日のように前倒しになります。明日も頑張ろうと思います。
2019.04.30 Tuesday
連休4日目ですが、今日が4月最終日となり、また天皇の退位により平成時代の幕引きとなる一日でした。私は昭和の時代に生まれて学生時代を過ごしました。大学で彫刻という表現に出合い、創作の世界を求めて海外で5年間暮らしました。帰国後、横浜市の公務員になり、彫刻制作との二足の草鞋生活をスタートさせました。社会人になって間もなく昭和の時代が終わり、平成の時代が始まりました。私の彫刻は、陶彫によって架空都市を表現するひとつの世界観を獲得し、平成時代の30年間の後半は毎年のように東京銀座で個展を企画していただきました。私にとって平成時代は作品を世に問う時代だったと思い返しています。個展作家として過去13回も個展をやりましたが、今まで嘗て一度も作品に満足できず、今も理想を追って作り続けている次第です。令和の時代になってもそこは変わることはないでしょう。ただし、令和2年に私は再任用満了を迎え、公務員管理職を退職し、いよいよ彫刻一本になります。2年後になりますが、ここで私の方向転換がやってくると信じています。これからどんな時代を迎えるのか、半ば楽しみでもあります。さて、今日で4月が終わるので、いつものように今月を振り返って見たいと思います。今月に職場が転勤になり、慌しい毎日を送っていますが、創作活動はテーブル彫刻「発掘~曲景~」を作り始めました。これはまだ完成しませんが、連休中に何とかしようと思っているところです。展覧会には「東寺展」(東京国立博物館)、「ジョセフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」展(DIC川村記念美術館)、「空間に線を引く 彫刻とデッサン展」、「荘司福・荘司喜和子展」(平塚市美術館)へ出かけました。映画鑑賞では「あなたはまだ帰ってこない」(シネマジャック&ベティ)に行きました。多忙だった仕事の合間を縫って、よくぞ行ったものだと自分なりに評価しています。RECORDは相変わらず厳しい状況が続いています。言い訳になりますが、転勤の不安定さがRECORDに影響を及ぼしているのです。これは何とか手を打たなければなりません。RECORDを始めて10年以上が経っています。その間に転勤もありました。それでも何とかやってきたので、今回もクリアできると信じています。読書は敢えて難解な書籍を避けて、分かり易く面白いものを選びました。そのためか読書をしている時は気分が安定しているように感じています。「日本流」は私にとって癒しでもあり、刺激剤でもあります。令和がスタートする来月も頑張っていきたいと思っています。
2019.04.29 Monday
連休3日目の今日は工房での作業を休んで、朝から家内と車で地方の美術館巡りをしてきました。地方といっても日帰りのため首都圏の範囲です。まず首都高速から東関東自動車道に乗り、千葉県佐倉にあるDIC川村記念美術館に行きました。この美術館は現代美術のコレクションが充実していて、過去にも素晴らしい企画展があったため、私は幾度となく訪れていたのでした。前回はヴォルスの展覧会に来ていました。今回は「ジョセフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」とタイトルのついた展覧会が開催されていました。J・コーネルはアメリカの造形作家で、ボックス・アートにより世界的に知られた人です。手製の木箱に既成のオブジェを配置し、それが箱という舞台上で詩的な関係性を持ち、また何かを暗示するかのような世界観がある作品を、私は今までも何度も見て考えさせられてきました。ただ、見るたびに新しい発見があるため、つい展覧会に足を運んでしまうのです。今回は平面としてのコラージュやモンタージュ作品の他に映像作品もあって、私にとってなかなか圧巻な展示内容でした。展覧会の詳しい感想は後日に回しますが、連休のせいか美術館を訪れる人が多いのに驚きました。失礼ながらJ・コーネルにそれほど知名度があるとは思えず、これは美術館周辺に広がる美しい庭園を鑑賞しに来る人が多いのではないかと思った次第です。次に車で向ったのは神奈川県平塚で、佐倉から平塚まで凡そ3時間のドライブでした。途中渋滞があり、ナビが迂回路を示していたので、それに従い、何とか頑張って平塚市美術館に到着しました。ここで見たかった展覧会は「空間に線を引く 彫刻とデッサン展」で、自分が注目する彫刻家の作品やデッサンが一堂に会していたため、馳せ参じた次第でした。この展覧会は、私に語り尽くせないほど面白味を感じさせてくれました。これも詳しい感想は後日に回します。同館で同時開催していたのが「荘司福・荘司喜和子展」で、これは姑と嫁の関係にあった2人の画家による展覧会で、これも興味津々でした。これも感想は次回に回します。今日は丸一日かけて千葉県佐倉から神奈川県平塚へ移動しましたが、快い気持ちになれて、充実した時間を過ごしました。刺激的な作品に触れると、自分の創作世界に跳ね返ってきて、意欲が湧き上がります。明日は制作を頑張ろうと思っています。
2019.04.28 Sunday
昨日は冬が再来したかのような寒さの中で、朝から工房に篭っていました。ストーブを焚こうか迷うほどでしたが、テーブル彫刻「発掘~曲景~」の柱を彫っているうち、身体が温まってきてちょうどよい具合になりました。陶彫部品の彫り込み加飾と柱の木彫の粗彫りという作業が、昨日のノルマでしたが、何とかやり遂げて今日を迎えました。連休2日目の今日は、柱の木彫の仕上げを午前中に行い、午後は次の陶彫成形のために土練りをして、座布団大のタタラを数枚準備することを自分に課していました。木彫は昨日の流れがあって気分が乗りました。今日で3本の柱は全て出来上がり、次にテーブルに砂マチエールを施して油絵の具を染み込ませる作業を残すのみとなりました。砂マチエールと油絵の具による塗装は次回に回すことにしました。午後になって、日差しが出てきて気温が上昇しました。昨日と今日の寒暖の差は相当なもので、私は半袖のシャツになり、土練りを始めました。土錬機を回している最中で、身体がだるくなりました。これはどうしたものかと休憩を取りましたが、果たして寒暖差に身体がついていけず、疲労を覚えたのではないかと思いました。自宅に帰って暫し休もうかと思いましたが、土練りの途中で陶土を放り出すわけにもいかず、ちょっと無理をして土練りを続けました。午前中やっていた木彫もそうですが、午後の大きなタタラも掌で何度も叩いて座布団大に引き伸ばしていくため、かなりパワーを要します。彫刻ならば力仕事は当然なのですが、疲労をしている中で行なう作業は結構厳しいなぁと思いました。何度も経験してきた作業で、今日がとくに厳しいわけではないと思っていましたが、体調に関係してくる時は、作業を休んだ方がいい場合もあります。それでも今日も昨日と同じ7時間くらい頑張ってしまいました。明日は家内と地方の美術館巡りをやってきます。やっと連休の楽しみがやってきた感じです。
2019.04.27 Saturday
10連休が始まりました。連休は展覧会や音楽会の予定もありますが、ほとんどを工房で過ごすことになります。まずは「発掘~曲景~」の完成が目標です。「発掘~曲景~」はテーブル彫刻なので、先日より作っているテーブルの下に吊り下げる陶彫部品2個の彫り込み加飾から制作を開始しました。「発掘~曲景~」は吊り下げる陶彫部品2個、上に置く陶彫部品2個で構成される作品です。まだ上に置く陶彫部品が出来ていないので、これを連休中に仕上げようと思っています。彫り込み加飾には午前中いっぱい時間がかかってしまい、午後はテーブルを支える3本目の柱の木彫を始めました。「発掘~曲景~」は3本の柱でテーブルを支えます。一本ずつ曲面を多用した柱にしていて、1本も同じものがありません。その都度、下書きをしてチェンソーで切り込みを入れ、鑿で削いでいきます。所々くびれを作って変化をもたせています。今日は粗彫りが終わりました。明日は彫り跡を整えていく予定です。明日はさらにテーブルの上に置く陶彫部品の成形のために、土練りをしつつ、大きめのタタラを数枚準備しなければなりません。今日も明日も朝から夕方まで作業時間は7時間くらい取っていて、その日のノルマをきちんと果たしていこうと思っています。そうしないと連休の制作目標達成にはならないのです。10日間の短期集中がどのくらいの成果を生み出すのか、全体のイメージはしているものの実際にはどうなるのか分かりません。根を詰めてしまうと心が保てないので、展覧会や音楽会を適時入れているのです。映画のレイトショーも利用して余裕を作ろうとも思っています。ただ、こうした活動が何より楽しいのは、これが非日常の創作活動だからです。浮世離れした創作の世界は不思議な魔力に満ちていて、人が無駄と思うことが自分には魂が籠められるほど熱中するものなのです。文化とはそういう性格のものでしょうか。自分が突き詰めていく造形のストレス解消が展覧会や音楽会の鑑賞というのも可笑しい話です。明日も継続です。