2019.05.06 Monday
大型連休は今日が最終日です。10連休は新天皇の即位があって実現したもので、私は陶彫制作や美術や音楽鑑賞、さらに映画鑑賞に日々充実した休日を過ごすことが出来ました。工房のロフト拡張工事も始まりました。2人の鉄工業者が今日も朝早くから工房に入っていて、鉄骨による天井の補強をやっていました。美大に通う若いスタッフも朝から来ていて、イラストレーションの課題に取り組んでいました。私は若いスタッフとともに夕方5時まで陶彫制作をやっていました。8時間も制作に集中したのは久しぶりでした。10連休の目標としていた制作が、やや遅れ気味だったところを昨日と今日で達成した感じがして、疲労困憊の中で満足を覚えました。若いスタッフや鉄工業者に背中を押されるように作業に励んでいたことが良かったのだろうと思います。今日は「陶彫」シリーズの成形5点と、そのうちの2点は彫り込み加飾を終わらせました。「陶紋」シリーズは毎年数点ずつ個展に出している小品で、最初の作品からずっと通し番号をつけています。今年の個展には47番から51番の「陶紋」を出品する予定です。残り3点の彫り込み加飾は、可能ならウィークディの夜の制作にしたいと考えています。陶彫作品は成形や彫り込み加飾が終わっても乾燥を待たなければならず、さらにヤスリで仕上げて化粧掛けを施すのです。それから漸く焼成になります。その時間を考慮すると、出来るだけ早めに彫り込み加飾を終わらせ、乾燥させたいと思っているのです。週末は砂マチエールを施したテーブルに油絵の具を染み込ませたり、「発掘~双景~」の陶彫部品の連結のための調整として、もうひとつは陶彫部品を作らねばならないと考えていて、「陶紋」の彫り込み加飾はウィークディの仕事から帰った夜の時間帯にやらざるを得ないのかなぁと思っています。いずれにせよ今年も例年の通り時間に追われていることは確かです。10連休あったとしても、決して予断を許さない制作工程に唖然としてしまいますが、これは毎年作品のハードルを上げているせいかもしれません。例年頑張り甲斐があるなぁと感じています。
2019.05.05 Sunday
今日から工房のロフト拡張工事が始まりました。朝9時から鉄工業者が来て、ロフト部分の鉄骨の補強を行なっていました。まず現在の鉄骨に、さらに追加して新たな鉄骨を連結するための補強金具を据え付けていきました。業者が2人がかりで朝から夕方まで作業していました。これから毎日工房に鉄工業者が入る予定です。実は新作の制作も佳境を迎えていて、補強金具を据え付ける現場を避けて、私もあちらこちらに移動しながら懸命に作業をしていました。ロフト拡張工事中に窯入れを予定していて、その日は電気が使えない旨を業者に伝えてありますが、私の場合はウィークディは公務員管理職の仕事があるので、週末明けの月曜日がノー電気ディになるのかなぁと思っています。業者が作業している現場から作品は全て移動しているため、工房の隅にぎっしり置いてあり、些か窮屈ですが、こればかりは仕方ありません。私は昨日から取り組んでいる砂マチエールの作業を午前中に終え、硬化剤が固まるのを待つばかりになりました。油絵の具を染み込ませる作業は来週にしようと思います。午後になり「陶紋」シリーズの制作に入りました。陶土を掌で叩いてタタラを数枚準備しました。明日は「陶紋」を5点成形をしようと思っています。「陶紋」シリーズは小品で、個展では売れ筋の作品のつもりで作っていますが、ここ最近はあまり売れません。それでも毎年5点は作るようにしています。「陶紋」シリーズはサイズが小さいだけで、手間は大きな陶彫作品と変わりません。ただ、ウィークディの夜の制作に「陶紋」は適していると思っていて、彫り込み加飾は夜でもいいかなぁと考えています。今日は若いスタッフが久しぶりに工房に現れました。大学の課題があって工房を使わせてほしいと言うので、今日と明日は美大生がやってきていますが、ほとんど工事現場と化した工房でデザインの課題をやっている彼女は、提出期限が相当切羽詰ってきているんだろうと思いました。私も切羽詰ってきているので、明日も継続です。
2019.05.04 Saturday
大型連休も8日目になり、残すところ後3日になりました。今日は工房のロフト拡張工事が入るはずだったのですが、業者の都合で明日から工事が入ることになりました。連休が終わってウィークディの勤務が始まっても工事は続けるそうで、工房のスペアキーを鉄工業者に貸すことにしました。今日は朝9時から夕方4時まで、通常の週末と同じ時間帯での制作になりました。先日来、途中で終わった彫り込み加飾を早々に完成させ、今日のメイン作業は「発掘~曲景~」のテーブルに砂マチエールを施す工程に入りました。砂マチエールは、デビュー作「発掘~鳥瞰~」の時から私が好んで使っている技法で、かれこれ20年以上もやっています。最初は油絵の具に砂を混ぜて使っていましたが、絵の具が大量に必要になるため、これを何とかしたいと考えたのが現在の方法です。絵の具を塗る前に、硬化剤で支持体に砂を貼り付けていきます。砂は出来るだけ薄く塗り込んでいきますが、左官業者と違って均一に塗ることはしません。そこは絵画作品のように厚みに変化を持たせます。塗る面積が広い場合は工房スタッフを呼びますが、今回は小さなテーブルなので私一人で充分です。彫り込んだ木彫の穴に砂を貼り付けていくのは、ちょっとした技術が要りますが、慣れてくると苦もなくやれる作業です。砂マチエールの作業は今日と明日で終えられるかなぁと思っています。砂が固まると、次に油絵の具を塗っていきますが、塗るというより染み込ませるといった方が相応しい按配です。油絵の具は溶き油を多めにして砂に馴染ませていきます。さらにドリッピングをやったり、霧状に吹きかけたりして、陶彫の表面との調和を図ります。陶彫と同じ素材感を出そうとすると面白味に欠けるので、やや対峙した色彩にしてみたり、また同系色を入れてみたりして実験を繰り返します。これはまさに彫刻ではなく絵画です。今日と明日は絵画を制作している意識で過ごそうと思います。明日も継続です。
2019.05.03 Friday
連休の7日目になります。今日は朝8時から工房に篭りました。明日からロフトの拡張工事が始まるため、工事現場の下にある陶彫部品を安全な場所に移動しなければならず、昨日の彫り込み加飾が残っているにも関わらず、まず作品の運搬から始めることにしました。この作業があったおかげで、新作「発掘~双景~」の大まかな構成を行なうことが出来ました。まだボルトナットで陶彫部品を繋ぐことはしませんでしたが、土台となる陶彫部品に2段目の陶彫部品を積み上げて全体の様子を眺めました。ほぼイメージ通りだったので、ちょっぴり安心しました。次に旧作で梱包をしていない陶彫部品が数多く作業場に放置してあり、それらを別の場所に移動しました。今日は気温が上がり、額に汗が出てきました。頭に被った手ぬぐいは汗びっしょりでした。何とか午後2時頃までに工房の整理は終わりました。結局、今日は制作が出来ず、彫り込み加飾は明日に回すことにしました。夕方は家内と連日になる映画鑑賞に出かけました。昨日チケットを購入しておいた映画「グリーンブック」を今晩漸く観ることが出来ました。横浜のミニシアターは今日も満席で、当日券はありませんでした。アメリカ映画「グリーンブック」は米アカデミー作品賞に輝いた作品で、私はどうしても観たかった映画なのでした。横暴で無教養なイタリア系用心棒が、孤高の天才黒人ピアニストの運転手として雇われる物語で、人種差別が色濃く残る1960年代に行なったコンサートツアーを描いていました。これは実話を基に制作されていて、初めは自分の流儀を譲らず、衝突ばかりしていた2人が、やがてお互いを信頼しあえる仲になり、黒人ピアニストは人との関わりを求め始め、運転手は差別や偏見を自ら正そうとする姿勢が生まれます。タイトルの「グリーンブック」とは黒人旅行者を対象としたガイドブックで、黒人が利用できる宿や店、日没後の外出禁止令などの情報が掲載されているものでした。この冊子はとりわけアメリカ南部で重宝されたようです。主人公(運転手)に、ピアニストの契約レコード会社からこの冊子を渡され、2人のツアーが始まっていきます。詳しい感想は後日改めますが、昨日と今日で充実した2日間を過ごしました。
2019.05.02 Thursday
連休が後半に入り6日目になりました。まさに連休ど真ん中です。今日は昨日と同じく早朝7時に工房に出かけました。夕方は家内と映画に行く約束があったため、朝早くから陶彫制作を始めたのでした。昨日までテーブル彫刻「発掘~曲景~」に設置する2個の陶彫成形が終わっているので、今日は彫り込み加飾を行ないました。彫り込み加飾は、立体になった面に凹凸を彫り込んでいく作業ですが、これが陶彫全体の雰囲気を決めてしまいます。この微妙な凹凸に覆われた世界が、立体造形の方向性をより強く主張するからです。しかも彫り込み加飾は時間がかかります。彫刻というより工芸的な作業だと自分では思っています。作品の前に座り込んで何時間も手元の掻き出しヘラを見つめ続けているのです。まさに労働の蓄積であり、几帳面な性格でなければ出来ないかもしれません。午後2時までこの作業をやっていて、完全に仕上がることはなく、制作は明日に持ち越しになりましたが、ここで常連にしているミニシアターに家内と出かけることにしました。車で横浜市中区にあるミニシアターに到着すると、映画館前は人で溢れていました。今日観たかった映画「グリーンブック」は既に満席で、チケットは完売になっていました。今までこのミニシアターに通っていて、今日みたいなことは初めてでした。明日の上映分のチケットはまだあると窓口で言われたので、明日のチケットを買って帰ることにしました。うーん、これからどうしよう、すっかり映画を観る気になっていたので、別の映画館で何か面白そうなものはないかスマートホンで探しました。お?これを観ようかと迷った挙句、家内と突如決めた映画がありました。これはエンターティメント系の映画で漫画が原作の「キングダム」でした。都筑区鴨居にある映画館に行くために車を飛ばしました。やれやれと思いながら、原作になった漫画は折に触れて読んでいたので、粗方ストーリーは分かっていました。これは秦の始皇帝の中華統一までを描く壮大なストーリーで、若き始皇帝である政と、戦災孤児から将軍にのし上がっていく信の生き様を中心に描いたものです。実は漫画の実写版という映画は、私には始めてだったのですが、紀元前の中国春秋時代を現地ロケやCGを使いつつ、巨大なスケールを巧妙に表現していてとても楽しめる映画になっていました。明日は本年度アカデミー作品賞に輝いた「グリーンブック」を観に行きます。連日映画館に通うことになりますが、連休なので特別かなぁと思っています。今日のNOTE(ブログ)のタイトルに「その1」と加えたのはそのためです。2本観たところで詳しい感想を別の機会に書きたいと思います。